パリ街歩き、おいしい寄り道。

ゴーギャン展と、7区のパテ専門店。

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1月22日までグラン・パレで開催されている
ゴーギャン展に行った。
入場には並んでいなかったのだけれど、
会場内は結構混雑していた。
ゴーギャンといえば、タヒチに渡ってからの作品しか
これまでに観たことがなくて、入ってすぐのところに
掲示されていた略歴で、パリ出身だということを知る。
ピサロと並んで描かれた互いの自画像から始まる展示は、
絵画だけでなく、版画や陶芸品とものすごい数で
たっぷり3時間観てまわった。
フランス時代から時系列で展示された作品を追うことで、
その色彩の移り変わりに驚かされた。
タヒチで描かれた作品の前で、横にいたムッシュが
「植物が全然違うな」と絵を観ながら隣の奥様らしい
女性につぶやいた。すると、やはり同じ絵を観ていた
別の女性が振り返り「これがタヒチよ。私はタヒチに
住んでいるんです」と言った。よく日に焼けた彼女と
そのカップルで、そこからタヒチ話に花が咲いていた。
あまりに盛りだくさんな内容で、押し寄せてくるもの
に気持ちが追いついていけなかったから、時間が許す
なら、もう一度観に行きたいなぁ。


外に出るともう暗く霧雨で、ものすごく渋滞していた。
7区のグルネル通りに昨年オープンした
ラストル・サン・ザポストロフ」へ歩いて向かう。
パテをパイ生地で包んだ“パテ・アン・クルート”が
ショーケースに並ぶお店。
着くと、もうすでに売り切れのものもいくつかあった。
パテ・アン・クルートって、パテ+パイでボリューム
があるし、一時期はこういう伝統的なものがビストロの
メニューからもどんどん消えていったように思う。
でも、こんなふうに復活させる若手の作り手さんが
最近ちらほら現れて、うれしいかぎり。
1.5cmほどの厚さに切ってもらい、4種類を1枚ずつ
買うことにした。
このお店では、店舗を持たないパン職人ティエリー・
ドゥランブルのパン(レストランで出しているところ
が数軒ある)も売っているのだけど、なんと
これまで食べたことのないブリオッシュも置いていた。
1斤のサイズでこの日は諦めざるを得なかったから、
また近いうちに買いに行こう〜。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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