ソフィ・カル展と、カフェとビュリー1803。
2月11日まで狩猟自然博物館で開催されている、
ソフィ・カルの展覧会に行ってきた。
これまでに発表された写真とテキストで織りなす作品
も展示されつつ、ソフィ・カルが招いたアーティスト、
セレナ・キャローヌのオブジェに、カルのテキストが
添えられた合作も多く見られた。
父親の死をテーマにした作品から始まる個展は、
歩みを進めるごとに“生”の生々しさを感じた。
会場で見ている最中よりも、その後時間が経ってから
心の中にじわじわと何かが浸透しているのに気付き、
すでにもう一度見に行きたい気がしている。
それにしても、狩猟自然博物館のもともとの展示品と
の溶け込み具合がすごかった。
(ちなみに、テキストは全部フランス語で、英訳は添
えられていませんでした。フランス語を解さないと、
ちょっと難しい企画展かもしれないです。)
博物館を後にして向かったのは、サンタンジュ通りの
グラン・カフェ・トルトーニ。ここは、お店の右側が
カフェで、左半分はビュリーのショップになっている。
カフェのカウンターが素敵で、
前を通るたびに、立ち寄りたい!と思っていた。
そして、たまたま今年最初の新月の日だったので、
ちょっと奮発して、ビュリーで蝋燭を買おう、とも
思ったのだった。
煌々と明るい電気があまり好きではなくて、蝋燭は
よく灯す。新月の夜は、よりそんな気分になる。
ミルクを添えたカフェを頼むと、カフェは、
強め・ふつう・軽めのどれが良いかと聞かれた。
もう夕方だったので、軽めでとお願いする。
お昼を食べ損ねていたので、小さなカヌレもひとつ。
このカヌレ、おいしかった。
さくっとカフェを飲み終え、ビュリーのコーナーへ。
好みの香りの蝋燭があると良いなぁと思っていたら、
迷わず、これだな!と気に入るものがあった。
Retour d’Egypteと名付けられたもの。
買って帰り、さっそく灯して、
限りあるものの美しさを思いながら、夜を過ごした。
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