ジャイスのテラスでランチから、プティ・パレへ。
先週の終わりから、初夏のようなお天気に
恵まれているパリ。
今月は秋に刊行予定の(たぶん)本の原稿を執筆して
いてずっと家にいるのだけれど、あまりの青空に
あ〜どっかテラス、行きたいなぁと頭を巡らした。
13日が最終日の、プティ・パレで開催されている
展覧会に行くつもりでいたから、その近くで……
と地図を広げ、ジャイスがある!と思いつく。
急いで用意をして、ランチへ。
セーヌ川沿いの道から1本入った、
交通量のさほど多くない通りにあるジャイスは、
気取りのないお店ながら、お昼の客層はとても7区
らしくてシック。ランチタイムも遅めに着いたからか
テラス席には1組しか座っていなかった。
いまはマロニエが真っ盛りで、私にとってこの季節、
セーヌ川沿いとシャンゼリゼは最高に危険地帯だ。
でも室内は残念だよなぁと思い、テラス席に座る。
考えようによっては室内でくしゃみを連発するより、
ずっといい(そう、花粉症です。マロニエ、最強です)。
日替わりのランチは、前菜+メイン、もしくはメイン
+デザートで29ユーロ。3皿だと34ユーロ。
アラカルトにするか迷ったけれど(きちんとした
クラシックモダンなお料理でとてもおいしい)、
前菜にタラのフリッターとあるのを見て、
ランチメニューから取ることにした。
青空の下で、揚げ物つまむっていいじゃないですか。
メインは、仔羊もも肉のローストにポテトのピュレを
チョイス。
デザートには、マラ・デ・ボワ種のイチゴとクレーム・
エペス(脂肪分30%以上の生クリーム)なんて
うれしすぎるひと皿が書かれていた。
今年はイチゴの出回るのがとても早い。
先週のはじめにノワールムティエ(大西洋岸の島)に
行ったときにも、イチゴの出来が早い、と言っていた。
早いだけではなくておいしいのは珍しい、と。
イチゴの当たり年なのかな。
この季節ならではの、ラディッシュにバター
が添えられたアミューズで始まったランチ、
鼻をかみつつも、青空の下で満喫した。
セーヌ川沿いに出て、アレクサンドル3世橋を渡る。
どこも光に溢れてキラキラしていた。まばゆい。
プティ・パレの『パリのオランダ人 1789〜1914』と
題された展覧会へ。ゴッホ、ヴァン・ドンゲン、
モンドリアンとサブタイトルに記されていて
そこに惹かれて行ったのが、実際に展示を観たら、
それよりも前の時代の画家たちの作品がロマンティック
で、好きだわぁと思うものがいくつもあった。
最後まで観てから前半の展示室に戻り、もう一度
じっくり観て回ったくらい。
George Hendrik Breitner(ブライトナー? ブライト
ネル?)と、Frederik Hendrik Kaemmerer(検索し
ても読み方わからず......)という初めて知ったふたりの
作品、好きだったなぁ。
会場内は完全に写真撮影禁止だった。そして、
くしゃみをしてる人は私だけじゃなくて何人もいた。
帰り際、展覧会のパンフレットを買おうとしたら、
レジの横に、何かなぁ?と思うものが置かれていた。
聞いてると、なんとメガネ拭き。
ちょうど2日前にメガネを新調したばかりだったので
それも買った。
帰ってからさっそくパンフレットを開いて、
やっぱり実物とは違うんだよ〜と思う(当たり前だ)。
開催は今週末まで。もう一度行こうかなぁ。
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