
ラーメンビストロSanjoと、エルメス時代のマルジェラ展。
人生初!ひとりでラーメン屋さんに行った。
6月に、オペラ地区にオープンしたラーメンビストロSanjo。
オープニングレセプションに呼んでもらい、そのときに、とんこつラーメンとヴィーガンラーメンを頂いた。
ラーメンは嫌いなわけではないのだけれど、ふだんはほとんど食べない。中華料理店の汁そばはすごく好きなのに、1年に1度もラーメン屋さんには行かない。一度食べると、「もうしばらくいいな」と思い気づくと2年くらい経っている。だから、パリで“おいしいラーメン屋さん”を聞かれるととても困る。
それが、Sanjoのとんこつラーメンはまた食べたいなと思った。
この夏は37度まで上がる日もあったほど暑い日が続くパリに、立秋を過ぎた頃、すとんと涼しい日が訪れた。
歩いてすぐの装飾美術館にも行きたかったから、Sanjoでランチをすることにした。
チャーシューに卵、キクラゲなどもトッピングされたSanjoラーメンと餃子を注文。
極細の自家製麺と、締まりがありながらトロトロのチャーシュー、とってもクリーミーで、でも脂っこすぎないスープが、やっぱりおいしい。
お鍋の最後に残ったスープに麺を投入したような、ぜんぶが溶け合った感じのラーメンなんだよなぁ。それの、スープをきれいに仕上げたバージョン。
餃子もおいしいのですが、ここのチーズケーキがまた、昔、母が作ってくれたチーズケーキを思い出す味で、懐かしさでいっぱいになった。このチーズケーキはできることならテイクアウトしたい。
昨年の夏、アントワープで開催されていた「エルメス時代のマルジェラ展」。わざわざ足をのばしてよかった!と大満足の展覧会だった。
それが今年になって、パリの装飾美術館でも開催されると知り、再度見たいと思って8月を待っていたのだ。
バカンスシーズンのパリは、ルーヴルやオルセーなど最大級の美術館は観光客で混むものの、それ以外のところは大抵空いている。
予想以上の空き具合で、とても快適に見て回ることができた。
入り口の扉から、エルメスのオレンジと、マルジェラの白い世界で造られていた。会場内もしかり。
まったく同じ企画展であっても、開催される都市が変わると印象が異なるよなぁということは、これまでにも感じたことがあった。だからこの展覧会も再訪したかったのだけれど、空間の取り方の違いが大きく作用しているのか、感じ方が全然別のものになった。
もちろん、自分のこころの状態によるところも大きいのだろう。
今回は、なぜか、素敵に歳を重ねたいなぁと思った。
先週のブログに書いた「FUKAMI展」。同じく、パリで開催されている“ジャポニズム2018”の一環として、彫刻家・名和晃平氏の大作“Throne”がルーヴル美術館のピラミッドに展示されている。すでに何人かから、「もう見に行った?」と聞かれていた。すぐ近くだし、装飾美術館を出て、ルーヴル美術館のカルーゼルの入り口からピラミッドに向かった。
はじめ、下から見上げるように見たのだが、それよりも、外から見たほうが大分迫力があった。
そして、同じ外からでも、少し距離を置いて見てみたら、あまりにもピラミッドになじんでいた。
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