パリ街歩き、おいしい寄り道。

ピカソ美術館と、マレのCosi。

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1926年に美術雑誌「カイエ・ダール」を創刊したクリスチャン・ゼルヴォスは、26年の夏から30年の春にかけてピカソが制作した一連の作品をtableaux magiquesと名付けた。
それをタイトルに掲げた企画展が、10月1日からピカソ美術館で始まったので、行ってきた。
美術館のサイトの紹介文を読んだだけで、何の詳しい知識もないままに行き、作品を観て、あ〜この時代の絵をそう呼ぶのかぁ、と知った。
私が観始めた時に、ちょうど小学校1、2年生くらいの子どもたちが課外授業で来て、キュレーターと一緒に見学が始まったところだった。
私はこの、子ども向けのキュレーターによる説明が好きで、見かけるとちょっと聞いてみる。
今回も、「この絵を観て、頭がどこにあるかはわかる?」と聞いた次には「この絵には、頭がいくつある? ふたつある?」と質問を投げていた。
みんな手を挙げて答えている。
私も参加したいくらいだった。
私にはそれら子ども向けの質問で十分だ。
代わりに、所々で、作品のタイトルの下に書かれた、子ども向けの説明と質問を読んで楽しんだ。とてもわかりやすかった。
子どもたちは、みんな小さなクロッキー帳を持っていて、展示室を移動しては、説明や質問を受け、そして床に座ったり寝そべったりしながら、ピカソの絵を観つつデッサンをしていた。
本当に、私も一緒にクラスを受けたかった。
同じ作品名で製作されたいくつかの絵画や彫刻が並べて展示してあり、観比べながら回っていたら、けっこう時間が経っていた。


サンジェルマンにある自家製フォカッチャで作るサンドウィッチ店「コジ(Cosi)」がマレにもオープンしたと聞き、行ってみた(5, rue des Filles du Calvaire 75003)。
外からでも、店の奥に焼き窯があるのが見える。
少し身体が冷えてしまっていたので、あったかいフォカッチャはうれしい。
黒板に書かれたこの日のサンドウィッチは、牛肉のグリル胡椒ソースにトマト、ホウレン草とあったので、それに決めた。
サンドウィッチだけにしようかと思っていたのが、湯気の立つクランブルが目に入り、結局デザートも食べることにした。
と、欲張ったのだけれど、たっぷりソースがかかり、お肉のしっかり入ったサンドウィッチは思っていたよりだいぶボリュームがあり、でも全部食べちゃったものだから、クランブルはふた口でギブアップ。
残りはテイクアウト用の箱に入れてもらい、持ち帰った。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


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