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ボローニャ「森の家」暮らし

待ちに待った友達との時間。リユナイテッドな6月。

どっぷり田舎暮らしも3カ月半が経った。

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窓の外の麦畑は緑から黄色がかってきて、所々に咲いている赤いポピーの水玉模様が何とも可愛い。

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この間、1度だけボローニャ旧市街の家に衣替えで半日行っただけで、公共の場にはどこにも行っていない。

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この方々はいつだってこの通り。君たちは幸せだね。

ロックダウンが開けたら早速会いに行くね!と言っていた友達が、移動制限緩和後こぞって来るかと思いきや、意外に控えめに、でもコンスタントにやって来て、子どもたちも毎週末ゲストが来るのを楽しみにしている。

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ボローニャの友達と村の友達。

みんなで会えば、この期間どう過ごしていたか、やれたことやれなかったこと、オンライン授業のあれこれ、ホームスクーリングの苦労、個人経営者とサラリー マンの現状、などなどいろんな話が飛び交う。

ジャーナリスト、コンサルタント、医師、税理士、教育者、グリーンのエキスパート、アーティスト、小さな小売店経営者、飲食店経営者、エンジニア、バリスタ、建築家、修復家、スキッパーなどなどバラエティに富んだ職種の気のおけない友達は、なんというか皆志が高くて、一緒にいるとモチベーションが上がっていい。

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たくさん友達が集まったら、オープンエアでピッツァがいちばん。

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ときには5、6キロにもなる生地を手ごねで仕込むのは大変だけど、前日のお昼過ぎに仕込んでしまえば、後は夜と朝にガス抜きするだけ。キッチンは発酵する生地の甘い香りでいっぱいになる。

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友だちが来てから伸ばして、トッピングは持ち寄りで。子どもたちはシンプルにマルゲリータがあればハッピー。

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朝から窯に火を入れて、昼にはいい温度に。みんなでおしゃべりしながら生地を広げて好き好きトッピングして次々窯へ。

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年季が入ったアルミの皿は、5年前、うちの庭で結婚式をした時に使ったもの。200人集ったピクニック式パーティで、この皿にモルタデッラやプロシュットを盛り付けてサーブ。クレシェンティーナというこの辺りの伝統の揚げパンに挟んで食べた。

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当時は崩れていた窯を直しピッツァを焼くようになってから、大活躍してもらっている(ものを捨てられないタイプ)。

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マルゲリータの上に、そこら中に生えているクレマチス・ビタルバ(センニンソウ属)の苦味のある若芽を炒めてトッピング。

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ネバネバするアオイやニンニクとカラシナの味がするガーリックマスタード、タンポポやヘラオオバコの葉やブラックベリーの新芽をマリネしたサラダをのせてもおいしい。

野草を食べると大地のエネルギーをいただけるよう。みんなにもそのエネルギーをあげたくて、 緑が眩しいこの季節、テーブルにはいつも摘み草を使った一品を。

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子どもたちはあちこちに散らばってやりたい放題。

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大人も子どももセルフサービス、ゆったり羽を伸ばす。

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みんな隠れ家を作るのが大好き。

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最近作った日よけのペルゴラは、日差しが強くなるこれからの季節には大活躍。

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ただいまプール開きの準備中。この日は暑くて子どもたちは足を浸けるだけで飽き足らず、結局びしょびしょになって遊んだ。

サンブーコのシロップのドリンクは、暑い午後にピッタリ。

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5月頃満開になるサンブーコ(エルダーフラワー)。

たくさん集めてレモンのスライスと水につけて2、3日したら、漉して砂糖を加えてシロップに(いくつも作り方があるけれど、ここ数年はこの作り方で)。

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発汗、利尿、解毒、消炎、抗ウイルス効果などもあり、特に紫色の実で作ったシロップは風邪の予防や初期症状に効くと、子どもの頃から飲まされていたという友だちも。今年はそれも作ってみたい。

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マスカットのような甘い香りのサンブーコのシロップは、暑い日にスパークリングウォーターや白ワインと割るとフレッシュで幸せなドリンクに。

おやつはサクランボ。

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6年前にこの土地を買った時、家の周り一帯が雑木林化していてあたりは真っ暗。極太のトゲトゲのブラックベリーが生い茂っていて歩き回るのも不可能なくらい。これを一掃したら、リンゴや洋ナシ、ワイルドプラムの木がたくさん植わっていることがわかった。

この果樹園エリアの真ん中に植わっている樹齢150年は下らないこの桜の木も、太い蔦で覆われていて苦しんでいたけれど、周りを一掃した翌々年には真っ赤なサクランボをたわわにつけて、みんなで歓喜した。

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ロバたちが来るまではこの低い枝までたくさん実っていたのに、葉っぱを食べてしまうので枝だけに。

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サクランボのためなら木登りだってなんのその。

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宝石みたい。

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サクランボの耳飾り。

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桜の木の下、芝生にごろごろ、みんなで真っ赤なサクランボをつまむ。6月が楽しみな理由のひとつだ。

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6月4日でイタリアの学校は3カ月半の長い長〜い夏休みに入った。

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4年生のゆまは、毎日午前中に2時間、ときに午後もう1時間のオンラインレッスン。

宿題もすべてオンラインなので、コンピューターの前にいる時間が長かった。宿題を終わらせずに遊んでしまって、朝6時に起きても9時からのレッスンまでに課題が終わらずパニックになっていたこともあったけど、基本は勉強好き。レッスン中よく手を挙げて率先して答えたり質問したり、クラスで積極的な姿が見られたのはよかった。でも授業が始まる直前まであれがないこれがないと慌てることが多く、整理整頓は大きな課題。

1年生のみうは、週2、3回、1時間のオンラインレッスン。宿題は押しても引いてもなかなかやらず、非常に手こずった。ホームスクーリングが始まった当初、毎日スケジュールを決めてやろうね、と時間割など作ってみたものの、みうには効果なし。そしてつっかえたり間違えたりすると、鉛筆放り投げてしまう。あの手この手を試したものの、言われたことは基本やりたくない人。休みに入ってちょっとホッとするけど、苦手な算数は毎日ドリル1ページでもやらせたいところ。クリエイティブで、よく絵やお話を書いているので、まずは好きなことを伸ばしてあげたい。

2歳半のたえは、ひとりでおままごとをしたり絵本をめくったり、相棒の犬ゆずを引き連れて庭に出て行ったりもするけれど、まだまだ手がかかり、私の注目を浴びていたい年頃。料理や庭仕事を一緒にすることもあるけれど、そうそう仕事にはならない。

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私がやっていることといえば、主に料理(好きだけどあっという間に食事の時間になるので、いつも料理しているよう。一時的に同居中の夫の長男がよく食べ、口さみしいと間食するので、しょっちゅうパンを焼いたりおやつを作ったり、一時とってもストレスだった。それでしばらくおやつ作りはお休み中)

夫がいる時は、料理を担当してもらうことも。昼はパスタ。夜はリゾット。とてもおいしいけど、野菜が少なくオイル多めで一度に一品しか作れない人なので、私が野菜たっぷりの付け合わせを作る。

掃除(広すぎる家、レンガの床で土足なのですぐ汚れる。特に雨の後、犬が出入りするとあっという間に砂だらけ。木のフローリングで年中裸足でいられるのが夢)。子どもたちの世話(育児教育は私にはつくづく向いていないと思う。ゆまとみうは喧嘩が絶えずず、ついこちらも声を荒げてしまう。たえがなだめに行くことも。それぞれやりたいことが)。後はせいぜい庭仕事。集中して作品に向き合う時間はほとんどない。

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天気がよくても悪くても、毎日一度は散歩に行く。できる時はひとりで。

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大好きな木にハグしたり、裸足になって草原に横たわったり。そして深呼吸。

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草花の香り。生き物の気配。風の音。流れ行く雲。イライラやモヤモヤやさまざまな思考は大地に吸収される。

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そして私は純粋なスピリットになる。

大地と空、その間と、それを超えたところにあるものに思いを巡らせていた時、ふと作りたくなった作品。

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連日の白熱した世の中の情勢(特にアメリカの)。

たくさんの人が同じ方向を向いて、よりよい世界を作ろうとしている。私はここから、すべての人が心安らかに過ごせる日が早く来ることを祈ることしかできないけれど、みんなの祈りはフォースになると信じている。

手を差し出す。

手を握る。

手を取り合う。

手当てする。

手を合わせる。

この手でできる素晴らしいことは、きっと無限だ。

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小林千鶴

イタリア・ボローニャ在住の造形アーティスト。武蔵野美術大学で金属工芸を学び、2008年にイタリアへ渡る。イタリア各地のレストランやホテル、ブティック、個人宅にオーダーメイドで制作。舞台装飾やミラノサローネなどでアーティストとのコラボも行う。ボローニャ旧市街に住み、14年からボローニャ郊外にある「森の家」での暮らしもスタート。イタリア人の夫と結婚し、3人の姉妹の母。

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