ボローニャ「森の家」暮らし

人生は回転木馬のごとく。好奇心のコンパスに従おうと思った7月 。

夏休み2ヶ月目。空は高く、緑は青々。

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10日おきくらいに降った雨のおかげで、今月畑に水やりをしたのは2度だけ。

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2014年にこの土地を買ってから畑の場所と形は3回変わった。この形になって3年目。春から秋にかけてずっと花が咲く畑にしたかったのが、徐々に形になってきた。

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ヒマワリは去年生えていたところから勝手にまた生えてきた。紫のリアトリスは昨年植えた球根で、夏じゅう可愛い花を楽しませてくれる。ダリアは雪が降るほど寒いところでは掘り返してまた春に植えるとは聞いていたけれど、面倒でやっていなかったので8株の中3株だけ残った。ローメインテナンスでないと私にはやっぱり無理。

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チコリやレタスなどサラダ系の植物は野生でも栽培でもこんなに可愛い青い花が。花は朝から昼過ぎまで咲いたら終わりで、毎朝次々と新鮮な花を咲かせてくれる。

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マーガレットは長い間咲いていて、花びらが落ちても黄色いポンポンが残ってかわいい。これも毎年勝手に生えてくる。

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枯れてもかわいいので部屋あちこちに飾っている。

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台風並みの大風が吹いて倒れたヒマワリ。タネは小鳥が食べにくるので収穫することはほとんどないけれど、絵になるのでしばらく飾っている。

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畑はズッキーニが大豊作。

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黄色、緑、白いズッキーニが毎日採れる。

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いろんな食べ方で飽きずに楽しんでいる。

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ユニークな形の白いズッキーニは、タネをイギリスから取り寄せたアーリーホワイトブッシュスカロップスカッシュ、訳してホタテ型ズッキーニ。今年初めて育ててみて、大正解。スライサーで黄色と白いズッキーニを薄切りにして、塩、オリーブオイル、レモン汁、コショウで味付けをし、パルミジャーノのスライスをのせる。少し甘みがあってナッツを思わせる風味の白いズッキーニと、鮮やかな黄色いズッキーニは、見た目も味もタマゴ茸サラダ風でとても美味しい。

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おろして塩もみをして水気を切ったズッキーニ。

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ニンニク、炒ったナッツ、チーズっぽい風味が出るニュートリショナルイースト、豆腐、美味しいオリーブオイルとブレンダーにかけてペスト風に。

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パスタの茹で汁で少し伸ばしてクリーミーズッキーニパスタソースの出来上がり。

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毎日食べても食べきれないくらいあるので、スライスして天日干しにもした。

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日差しが強い日は、1日干したらもういい感じに。

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薄切りにして塩もみをしてサラダにしても、炒めたり煮込んでも、乾物独特の歯ごたえがあってとても美味しい。

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自家製天日干しズッキーニは、ズッキーニを食べ飽きた人にもちょっと変わったお土産、贈り物になる。

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暑いと一品で満足できるビックサラダをよく作る。マリネした豆腐、アボカド、トマト、ルッコラ、ニンジン、キュウリ、干しズッキーニ、スベリヒユ。シンプルに塩、レモン汁、醤油、オリーブオイルで味付けして、クスクスを添えて。

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同じような材料でもミントとナンプラー、アガベシロップ、レモンなどで味付けをしたら、タイ風に。

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ニンニク、玉ねぎ、干しズッキーニなどを炒めて、トマト、茹でたジャガイモやインゲン豆と合わ せた温サラダ。こんなビックサラダのほか、オーブンで焼いても詰め物をしても美味しいズッキー ニ。夏じゅう食べても嫌になりそうもない。

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ズッキーニは花も美味しい。

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ズッキーニの花に、タヒニ(ゴマのクリーム)、ニンニク、醤油でマリネした豆腐を入れて。

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ヒヨコ豆粉の液をくぐらせ。

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オリーブオイルを振りかけてオーブンへ。

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セージの葉っぱも同じ液でパリッとオーブン焼き。夏らしいアンティパストに。

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1週間泊まりに来ていたクロエ。私の野菜だらけで異国のスパイスよよく使う料理を、「みんな美味しい!」とお代わりして食べてくれた。野菜や馴染みのない料理には手をつけない子どもも多い中、旅慣れしているクロエはなんでも食べて偉かった。

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食事の後は皿洗い。この夏から子どもたちに家の周りの植物への水やり、ニワトリ小屋の掃除など役割分担して来た。皿洗いもそのひとつ。

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食事の後でも外はまだ明るい。水曜日は最寄りの町、金曜日はお隣の町で夏じゅう夜市をしているのでプールで疲れ果てていない日は訪れてみる。

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誰でも出店していいメルカート。

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みんな夕涼みがてら出かけて、ドリンクやジェラートを片手に友だちとのおしゃべりを楽しむ。

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手作りナチュラルスキンケアと天然石のネックレスを売っていたサーラは、普段は向かいのエノテカで仕事している。

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友だちのセレーナとばったり会い、一緒に石鹸を選んだ。

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そしてサーラがインドに旅して選んで来た天然石を選んでマクラメのネックレスをオーダー。ラブラドライトとラピスラズリにしようとは決めたものの、石を選ぶのに呆れるほど時間がかかった。マクラメの紐は薄いベージュでいちばん細いものにしてもらった。オーダーしたものを待つ時間も楽しいもの。

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7月はこの町で一年でいちばん大きいイベントがある。麦の収穫祭だ。

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開催三日目の日曜日、町の教会からパレードが始まる。

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それぞれの集落が旗を掲げて行進。農場の動物たちも行進したけれど、牛も馬もお腹をこわしていたのか、行列の後の石畳は納屋床みたいに汚れていた。それもまぁ、ご愛嬌。

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市役所の広場では、今年も第一次世界大戦前の脱穀機が大きな音を鳴らせながら脱穀実演。

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教会の広場では、農耕器具や納屋の様子を再現した動くミニチュアの展示。このおじいちゃんがすべてひとりで作っている。

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通りに広がるマーケットでは、藁を使った椅子の修理の実演や籠作りのワークショップも。

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無農薬の野菜を作るアンドレアのスタンドからは、立派なアプリコットやカラフルなミニトマトを買った。

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普通のマーケットでは見かけないたくさんの種類のビーツは、アンドレアがサンフランシスコに住んでいた時に出合った野菜。レストランにもよく卸しているそう。グラフィックも元気でいい。

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今度農園を訪ねる約束をした。

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その数日後には同じ通りで毎年恒例、木製ゴーカートのレースが開催された。26年前から開催されている収穫祭も、木製ゴーカートレースも、元市長のパオロが仕掛け人。

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今年は5チーム、ピーターパン、カーズ、ロジャーラビットなど各チームは仮装して応援。幼稚園がある急な坂の上からスタートして、目抜き通りを右折。

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なかなかのスピード。ゴーカートはすべてパオロ作。

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教会のピアッツァを左に曲がってさらに右折した先がゴール。ゴーカートとパイロットはパオロ(写真右)のトラクターが坂の上まで送迎してくれる。

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こんなイベントを公道で公式にするにはいろいろな許可が必要だけど、ボランティアの警備で警察も暗黙の了解で行っている。町を盛り上げる楽しいイベントをいろいろ企ててくれるパオロは、町中みんなの人気者。

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夏の間、ほぼ毎週月曜日。星空の下、ピアッツァに集うデグスタシオンディナーを盛り上げてく れるのもパオロ。

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プリモ、セコンド、ドルチェとワインと食後酒のデグスタシオンで15ユーロ。配膳スタッフはみんなボランティア。いつも若い子たちがたくさんいていいなーと思う。

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ワインを注いでいるガブリエレは20歳とか。ゴーカートのプレゼンターとしても活躍していた。こんな若い世代がパオロの背中を見て育って地元を盛り上げて続けてくれたら心強い。

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毎朝日が昇るころ、朝ヨガをするようになって4カ月。2年前に週一度のペースで近所の友だち、ガブリエレの家で始めたヨガは、すっかり毎日の習慣になった。

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ガブリエレがヨガを始めたのは20年前。12年前からインストラクターをしている。

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日中は庭師で、繊細なガーデニングもするし、ダイナミックに雑木林の整備もする。

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誰も呼ばないけれど、正式の名前はジョヴァンニ・ガブリエレ。ふたつ名前があるように、二足のわらじを履いていて、「バランスを取っているんだ」と笑う。

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池があるこの大きな庭はガブリエレの仕事場のひとつ。徐々にラベンダーを増殖したり、池の近くの日陰には一面イチゴを這わせたり、グラウンドカバーができる植物を増やして雑草が生えにくくしたり、クライアントが求める整備された庭を作るために、植物の特性を生かしたローメンテナンスの庭作りをしている。

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庭師が庭を整備してくれたらどんなにいいだろうと思う。几帳面なガブリエレ、私のワイルドな畑は自然のバランスが取れていて良い。少し手を入れたら理想的になると褒めてくれる。本当に手伝ってもらいたいところ。

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フェンスに這わせたクレマティス。どこにでも生えて厄介でもあるこの植物も、ちゃんとメンテナンスすれば素敵な生垣に。私の畑でのびのび生えているいわゆる雑草も、多くは食べられる草。好奇心で見方を変えれば一見ネガティブなこともポジティブに。何事も自分の見方次第。

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ウィークデーの午後にジムで教えているヨガクラス、7月いっぱいは丘の上のB&Bの庭で。オリーブ園が広がるB&B、門までのアプローチにイトスギが並ぶ景色は、まるでトスカーナのよう。

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夏の夕暮れ、オリーブの枝が静かに揺らぎ、夕日を浴びたブドウの実は艶やか。ラベンダーやミントが香る素敵な庭で、心と身体と思考がひとつになる時間は、自分への贈り物。

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毎年夏には山の上の3日間リトリートを開催。

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車で1時間30分、エミリア=ロマーニャとトスカーナの境のアペニン山脈にある「ナビ - 地球の中心」は、心身を整え豊かにするさまざまなコースやリトリートの開催場所として、イタリア全土からマインドフルな人たちが集まる場所。

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同じアペニン山脈でも、深い森が広がる山々の景色は、うちからの景色とまた違って、遠くに来た気分。

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朝5時半、朝日を臨んでメディテーション。

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7時には朝ヨガ。

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8時30分に朝食。イタリア式の朝食はパンにジャム、ヨーグルトなど甘い食事。私は朝はできれば野菜系にしてほしいとリクエストしたら、私だけに素敵なサラダを用意してくれた。

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食事の後は、湖や山にトレッキング。

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この日はガブリエレの人生に大きなインパクトを与えたティツィアーノ・テルツァーニのゆかりの場所、オルシーニャを訪れた。

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ボローニャとフィレンツェ間、トスカーナの山間部にあるオルシーニャは、ヒマラヤの山脈のふもとで隠遁生活をしていた彼がイタリアに戻って来て晩年を過ごした場所。

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フィレンツェ出身のテルツァーニ。彼は、自分で見聞きした体験談から多くの心揺さぶる本を執筆して来た。戦争ジャーナリストとしてベトナムやカンボジアでは大量虐殺を目の当たりにし、歴史 的なシーンに最前線で立ち会った。そんな経験から、反戦活動も活発に行い、学校を回って若い世代にも彼の思想を伝えて来た。また、長い間中国に滞在し、真実を求めて外国人立ち入り禁止 場所へ潜り込み、反革命活動罪による逮捕と国外退去処分を受けた。中国の占い師に言われたことから1年間飛行機無しでアジア特派員としての職務をこなし、愛するアジアを新たな視点で観察したエッセイは、彼の著作活動の中で特別なものとなった。

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標高800m、石造りの村からさらに山の中の小道を登る。目指すのは、「目のある木」。

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ここは、作家が好んで来た場所。いまでは彼を尊敬する人たちの巡礼の場所になっている。テル ツァーニはこの大きな木にインドから持ち帰った小さな陶器の目をつけた。木とそれを取り囲むすべてのものは、私たちと同じように生きとし生きるものの喜劇の光景の一部であり、全てが愛を持って扱われるべき、ということを子どもたち、みんなに掲示するために。巡礼者たちが置いていく贈り物は、この木がひっそりと住む風景の妨げになっているように思えるけれど、この木は穏やかで寛容で、ただただ静かに見守っているよう。

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「目のある木」に別れを告げて、森を下る。「目のある木」と過ごしたからか、木々は表情豊かで、みんな魂があるように見える。

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ランチは13時。

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ナビで提供される食事は植物ベース。カラフルで心身共に潤う食事はとても美味しく、毎食本当に楽しみだった。

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今年のリトリート参加者は男性女性が半々で、年齢層も20台から50台まで幅広かった。ガブリエレの人柄だろう、集まったみんなは飾り気なく和気藹々として良い雰囲気。

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初対面で車も部屋もシェアしたロッセッラとも意気投合、大人になって一人でこういうイベントに参加するのは初めてだけど、世界が広がって楽しかった。

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ナビオーナーのラヴィジットはクンダリーニヨガのインストラクター。パートナーのルカは世界中 を旅したフォトグラファー。トレッキングのガイド、木の彫刻家でもある。もともとゴルフ場とレストランと宿だった施設に徐々に手を入れて、8年かけて、素敵なふたりの人柄が溢れる居心地のいい場所を作ってきた。

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ガブリエレがここでリトリートを行うようになって5年目。その間、ナビは徐々に成長し、いまでは年間を通して予約でいっぱいだそう。

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休憩の後は音楽や踊りを取り入れたハートチャクラメディテーションやクンダリーニメディテーション。ティータイムを挟んでイブニングヨガ。20時に夕食で、22時には蛍が飛び交う森の中でメディテーション。毎日家族と過ごせるのは幸せなことだけれど、日常を離れて自分と向き合うこんな時間は、日々のあれこれをリセットして感性のアンテナを調整するのにも大切だなと思う。

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月末の土曜日、ガブリエレ主催で近所の丘の上で日の出を臨むメディテーションが行われた。5時30分集合で坂を登ること15分。丘の上に着いて呼吸を整えたら、神々しい朝日が雲の間から顔を出した。

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黄金の朝日はそれはそれは美しく、私っはただ言葉を失い、目をつぶり、無になった。

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30分ほどのメディテーションのはずが、気づいたら1時間以上経っていた。

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感想を交換したりして、みんなそれぞれ新しい一日を歩んでいった。

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私のワイルドな畑には、アーティチョークの鮮やかな紫の花が咲いている。アーティチョークの花は希望、豊かさ、平和、成功などポジティビティの象徴だ。

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カルチョフィの花には豊かさを象徴するコガネムシがたくさん。

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この花から連想したのは、ヒンドゥー教で最も人気の万能の神、ガネーシャ。すべての障害を取り除き 、守ってくれて、富と感性、知恵を与えてくれるという。人間の身体に片方の牙が折れた象の頭を持ち四本の腕を持つ姿はユニークで愛らしい。

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「野原の象」の作品を置いて見た。カルチョフィの花に揺らめく象を見ていたら、テルツァーニの最期の作品「回転木馬のさらなる一周」を思い出した。

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テルツァーニにとって人生は旅だった。癌を発症し、命が危険にさらされていると知り、治療法を探す旅に出た。

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西洋医学、東洋医学、時に理性と狂気、科学と魔法の間を旅し、やがて治療法を求める外側の旅は、人間の神聖なルーツに戻る内側の旅へと変わった。

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「宇宙は想像を絶するほど素晴らしいという感覚とともに、私はいまここに住んでいる。何ひとつとして偶然起きることはない。生きるということは発見の連続だ。私は特別に幸運だ。なぜなら、今ではこれまで以上に本当に毎日が回転木馬のようなものだから。」

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2004年7月28日、太陽のまわりを66回周回したところでテルツァーニはこの世の回転木馬を降り、新たな旅に出た。人生の旅で重要なのは、目的地よりその過程だと思う。どれだけ自分の弱さをさらけ出し、心を開き、感じられるか。どんな時にも好奇心を持ち、そこに美しさを見つけられるか。人のことと同じくらい自分のことを愛し、許せるか。強く、しなやかで、穏やかにいられるか。そしてどれだけ楽しめるか。何があってもこうして生きていられるだけで幸せだ。

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絶対的に確かなことは、今ここに生きていること。いつか肉体を去ること。生まれた時に最初の息を吸い、死ぬ時に最後の息を吐くこと。そして夜は開け、太陽は昇り、新たな一日が始まること。少なくともあと50億年は。今日も好奇心をコンパスに、テルツァーニのように回転木馬の一周、一周を満喫したい。

小林千鶴

イタリア・ボローニャ在住の造形アーティスト。武蔵野美術大学で金属工芸を学び、2008年にイタリアへ渡る。イタリア各地のレストランやホテル、ブティック、個人宅にオーダーメイドで制作。舞台装飾やミラノサローネなどでアーティストとのコラボも行う。ボローニャ旧市街に住み、14年からボローニャ郊外にある「森の家」での暮らしもスタート。イタリア人の夫と結婚し、3人の姉妹の母。
Instagram : @chizu_kobayashi

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