ボローニャ「森の家」暮らし

夏のはじまりは冒険のはじまり。新しいエネルギーにワクワクする6月。

6月6日、今学期最後の日。

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小学校では午前中全校生徒で体育祭的なものがあり、午後はそれぞれのクラスで一年を締めくくる発表会があった。

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1年生の三女のたえのクラスでは、歌の披露と、一年の成長ぶりがわかるビデオの発表、それに、登校初日と最後の日の写真が貼られた表彰状の授与があった。こんな発表会は今までなかったので、先生たちの熱心さが感じられた。

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イタリアの小学校は5年制で、次女のみうはこれで小学校卒業。イタリアでは入学式も卒業式もなく、ちょっと寂しい。

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お母さんたちの提案で、風船を飛ばすセレモニー(風船は自然に戻る素材で、ひもは飛ばさなかった)。

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先生たちからは、みんなに方位磁針が贈られた。

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卒業おめでとう!

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中3の長女のゆまは、小学校と同じ日に授業は終わり、1週間後に3日に渡って筆記試験、その数日後に30分間の口頭試験があり、高得点で無事卒業。口答試験は日程が2日に分かれていて、卒業式もなく、学校でクラスメイトみんなで会う機会はもうない。口頭試験の後には、用務員の人たちが学校の庭に生えている植物で作った冠を贈ってくれて、それが学校からの卒業祝いのようなもの。それでも十分うれしそう。

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そして3カ月半の長い長~い夏休みが始まった。

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双子座のみうの誕生日には、まだバカンスに出かけていなかった友だちを誘って、今年初めて薪のオーブンでピッツァを焼いた。

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子どもたちが率先してトッピング。

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1枚目に焼くピッツァはたいていうまくいかない。それで切った後に焼き直したけれど、それはそれで美味しかった。

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地元の2種類のオーガニック小麦粉を使った長時間発酵の生地は、上々の出来。

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ゆまが友だちの家で作ってきたケーキに、吹いても吹いても消えないロウソクでお祝いしてもらって、今まででいちばん楽しい誕生日会だったと、みう。

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あとに残ったのは、洗い物の山。久々にここまで山になったなぁとぼんやり眺めた。以前は毎週末のように数家族集まっていたけれど、昨年も今年も5月、6月は天気がぐずついた週末も多く、友だちもあまり来なかった。この週末は、先月トスカーナの小旅行をオーガナイズしてくれたガイアと、その時の旅の友フランチェスカとヴェロニカも泊まりにきてくれて、お祝いムードは数日続いた。

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ガイアは食品アレルギーのテストのため、数え切れないほどの食品を一次的に省いてきた。4月にはじめてうちに来た時、その品目を聞くと、頬を染めて「たくさんありすぎて大変だから気にしないでいいよ、白いご飯か何かあれば十分だから」というので、私はチャレンジ大好きなので、みんなで食べられるもの作るから教えて!というと、目を丸くして、それなら!と教えてくれた。砂糖、塩、小麦粉など、精製された真っ白いものは食べないというので、ピッツァの生地も精製度が低い粉で作った。朝食のパンは、そばの実を発酵させて作ったもの。スイートポテトのブラウニーは残念ながらカカオがNGなのを知らなかったので食べてもらえなかったけど、お母さんに是非食べさせたいと、一切れお持ち帰り。

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豆類も、レンズ豆、インゲン豆はNGというので、大丈夫なソラマメとポロネギのココナッツカレーを作った。トッピングは、畑のスナップピースとニンニクの芽、アーモンドなどナッツを炒めたもの。アンディーブには豆腐ベースのクリームに、レモン風味のオイル。畑の野菜と野草のサラダ、あとは生姜風味の手羽先。これは食べたい人用。

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ワインの仕事をしていたガイアのお父さんは、かつてアメリカ人にトスカーナのワインを初めて広めた大御所のワイン評論家。今回は実家があるスカーナ南部のマレンマのカンティーナ、セクエルチアーニの自然派ワインをセレクトして持ってきてくれた。エチケットも素敵。ガイアは、世界一のイノベイティブレストランとして知られるコペンハーゲンのノーマの食のイノベーションや、さまざまなイベントに優先的に参加できるメンバーシップ制度、テイストバッズ(未来)の会員。年4回テストキッチンから送られてくる希少な最新プロダクトを味見させてくれた。キョートシークレットピーソは、唐辛子がきいたグリンピースの味噌。ペッパータマリは、コショウがきいたたまり醤油。ノーマはこの秋には京都で2度目となるポップアップレストランがオープンするので、きっと日本でも話題になっているのだろう。

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夏の間うちの一部を貸しアパートにしていて、1週間泊まりに来てあちこちトレッキングしたいと言っていたガイア。ただ、お母さんが骨折して病院にいて、長い間留守にできないので、この3日間うちで過ごせたのはリトリートのようだったそう。子どもたちがサマースクールに行っている間、ガイアが泊まった部屋の窓から見える丘の上まで、片道45分のトレッキング。

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途中、たわわになったさくらんぼでエネルギー補給。フランチェスカは、初めて木から直接さくらんぼを食べた。初めての経験をするときは、お願い事をするのだそう。

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去年の5月、6月に大雨があってこの辺りも土砂崩れがたくさんあった。この栗林もあちこち崩れて、あちこちに新しく橋が架かっていた。

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頂上で一休み。いつ来てもやっぱりいい。この辺り一帯こんな砂岩でできていて、木々も根が浅く、大雨や大雪があると倒れてしまうことが多い。

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お昼の後それぞれゆっくり過ごしてから、栗林の中に湧き水を汲みに。

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水場の石に掘られたお地蔵さまのような姿に、たえはお花を供え、みんなで水に歌を捧げた。

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栗林の向こうには野原が広がり、藁ロールが転がっていた。毎年一度は藁ロールに乗ることにしている私たち。

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これ、やりたかったのと大満足。

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散歩中こんな可愛い鞘を見つけた。コルテアはマメ科の低木で、南ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジア原産。このユニークで愛らしい鞘は、薄い緑色から銅色になり、オーナメントにも使われる。一般的な呼び名は、ヴェシカリア、水ぶくれ、のような意味。

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それから今度はうちを挟んで朝登ったのと反対側の丘の上に。この辺りには夕方ヤギの群れがいることがあり、鳴き声を真似ると返してきていた。

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大好きな場所で特別な友たちと過ごせる幸せをかみしめる。

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夜には満天の星空に、蛍。もう何もいらない。

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夏至を迎えていよいよ夏が始まった。日の出は5:30、日の入りは21:22。冬至の頃は南東からだった日の出は、夏至には北東に移動。日の入りの方角も、南西から北西に移動した。町に住んでいた頃は、冬は日が短いことと、日中日が高く上がらないことくらいしか気付かなかった。

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20時過ぎでこの明るさ。寒い季節に備えて、たくさん太陽を浴びておきたい。

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この素敵な眺めは、アドリア海はリミニ近くのヴィラ。友だちのカンティーナ、オッタヴィアーニの敷地にあるこのヴィラは、もうすぐリノベーションが終わるところ。このプールは塩素がいらない塩水プール。うちもいつかこんなプールを作りたい。まだ小さいけれど、たくさん植えられた多年生植物は、一年を通して風情のある庭を演出してくれる。

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このヴィラはアメリカ人投資家が買ったもので、この日はそのプレお披露目会。9部屋あるゲストルームほか、デコレーションを依頼されている。

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9部屋の中で完成したのは2部屋。まだマットレスやシーツなど届いていなかったものの、雰囲気はわかる。デコレーションは1カ月前くらいに依頼されたもので、この日用に作ってきたのは庭をテーマにしたこの作品だけ。あとはアーカイブ。

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それぞれの部屋にはワイナリー近郊にいる動物の名前をつけたいと聞いていたので、手元にあったマッコウクジラは関係ないけれど、とても気に入られたので作ることになりそう。

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この日料理を担当したのは、チェゼナティコのビーチにある素敵なレストラン、マレ。シェフのオーマーはとってもセンスが良く、敏感で、誰よりいち早く現場に入ったり、スタッフのサポートなどの気遣いも抜群で、大好きな人。

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このヴィラの名前は、YEPPA。同名のレストランがアトランタにあって、レストランとヴィラのメインの投資家スティーブンは、まだ世界的な知名度の低いリミニ界隈の豊富な資源に目をつけて、このヴィラを使ってアメリカからのツーリズムを作ることを目論んでいる。

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お披露目会は、このツーリズムへの投資家を集うためのもの。シーフードは、サステナブルな漁をしているエコペッシェが提供。

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素敵なグリルコーナー。

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私もこんなグリルでブルスケッタや野菜を焼きたい。

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ヴィラが正式にオープンするのは9月以降の予定。作品を持ってくる頃には部屋も完成しているだろうから、庭の植物の成長も含めてどう形になっていくか今から楽しみ。

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翌日、チェゼナティコを訪れた。

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運河脇を通って向かったのは、オーマーのレストラン、マレ。ここでエレオノーラの新しい料理本の発表会があった。

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プレゼンターはパートナーでナショナルテレビRai3のディレクター、マッテオ。イタリア語圏のスイスはティチーノ州に拠点を置くスイス人のふたりには、4人の元気な子どもたちがいる。コルドンブルーでも学んだ彼女は、母親業をしながらたくさんのレシピを人気ブログに書いてきた。6冊目となるこの料理本は、発売後3日で増刷決定という大業を成し遂げた。

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エレオノーラは私も大の仲良しのヴェロニカの親友で、ヴェロニカを通してお互いの話をたくさん聞いてきたので、とても親近感がある。語学も堪能で、マッテオのリクエストでひとつのレシピを5ヶ国語で説明したり、8才になる長男のレオも質問したり答えたりして笑いを取り、とても和んだ発表会だった。

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それから砂浜でアペリティーボ。

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そして夕暮れ時の砂浜を散歩。

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今回はみうと二人旅。以前から三姉妹ひとりずつとの時間を取る必要性を感じていて、特に思春期に入ったゆまとみうは、性格も嗜好もまったく違うので、それぞれと過ごして関係性を深める必要があると感じている。今回ヴェロニカのおかげで、家から離れて母娘でウィークエンドを過ごすチャンスに恵まれた。

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ヴェロニカはチェゼナの中心の素敵な広場を臨むアパートを1週間借りていた。             

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アパートにはこんな素敵なお風呂が。お風呂に浸かるのが大好きな私に、バスボムも用意していてくれて、なんて幸せ。

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翌朝6時前。人の話し声と物を移動させる音で目が覚めて、こんなに早くから何事かと思い窓の外を覗いたら、アパートの下に市が立っていた。

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前日夜に、朝には果物が食べたいなぁとみうと話していたところだったので、願いがいとも簡単に叶ってびっくり。

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この日は土曜日で、広場中にメルカート(市)が立つ日だった。。

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私はメルカートに目がない。骨董市、蚤の市、ファーマーズマーケット、日用雑貨など、どこの町に行ってもメルカートを調べる。チェゼナでは週2回こんな市が立つそうで、もう引っ越してもいいと思うくらい。

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 カフェで2度目の朝食。 

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朝はたいてい機嫌が良くないみう。いつも家ではフリッタータ(野菜とタンパク質を取るために)から食べさせるけれど、今日は好きなものオーダーして、にっこり。

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ヴェロニカに服を買ってもらって、私を独り占めできて、きっととても嬉しかっただろう。忘れ物が多い私に、鍵持った?探していたあれはどこどこにあるよ、とか、私が運んであげる、とか、何やら責任感が出てきたよう。いつもと違う経験をさせてあげることはやっぱり大事だ。

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日曜日は友だち夫婦の新しい船でセイリング。

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本当はうちに遊びにきてくれる予定だったのが、私たちが来ることにしたのでそれじゃ船に乗ろうということになった。

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ダイナミックで面白くて馬を何頭も持っているミケーラは、私も子どもたちも大好き。この日誕生日だった私に、クリームパンにロウソクを立ててお祝いしてくれた。

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リミニからアドリア海を南下して、ガビッチェまで22キロほどセイリング。

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ここまでくると海底は砂から石になり、普段だったら青く澄んでいる海。ここのところ藻のようなものが大量発生して濁っている。

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ミルコは18才の時からバール営業をはじめ、今では14軒もの飲食業を手がけている。それでもちゃんと18時すぎには帰宅して、週末は船で友だちと趣味の釣りに出て、日曜日は家族や友だちとセイリングしたり、ちゃんと自分の時間をマネージメントできている。多忙のなか、公私バランスを保てている秘訣は、7年前から始めたメディテーション。それがいかに最高かを熱く語ってくれて、たくさんの友だちに紹介した中、10パーセントの友だちが日常的にメディテーションを続けていて、みんなもう辞められないと言うそう。私も同感だ。

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錨をおろしてランチブレイク。船から陸まで泳いだり、編み物したり昼寝したり、それぞれが過ごしたいように過ごした。

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こんな贅沢な時間を与えてくれて、ありがとう。

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私にもみうにも、最高の贈り物になった。

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晴天で穏やかな日もあれば、嵐で荒れた日もある。何があっても、自分の中の羅針盤に従って、人生の航海を楽しんで行きたい。

小林千鶴

イタリア・ボローニャ在住の造形アーティスト。武蔵野美術大学で金属工芸を学び、2008年にイタリアへ渡る。イタリア各地のレストランやホテル、ブティック、個人宅にオーダーメイドで制作。舞台装飾やミラノサローネなどでアーティストとのコラボも行う。ボローニャ旧市街に住み、14年からボローニャ郊外にある「森の家」での暮らしもスタート。イタリア人の夫と結婚し、3人の姉妹の母。
Instagram : @chizu_kobayashi

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