自然の恵みを感じる奥深い日本文化とローフード
こんにちは、都田です! 12月13日(金)、14日(土)に日本文化とローフードによる「癒しの茶会」が開催されました。ご案内を掲載したコラムはこちら。
このイベントは、日本の茶の湯や茶道を用い、緩急のバランスを整えて心の安定を促す「茶の湯ヒーリング協会」とのコラボレーションでした。今回はその模様をレポートします。
忙しい中でもおいしく簡単に作ることができる「ローフードプレート」と香り高いブレンドティーとのペアリング。
会場は、東京・四谷のギャラリー&スタジオ「r-cafe(アールカフェ)」と茶室スペース「有庵」です。そのオーナーであり、マインドフルネス要素を持つ茶道を広める「茶の湯ヒーリング協会」の代表を務める渡邊かおりさんと開催しました。
かおりさんは、茶道教授であるとともに、ニューヨークやロンドンでフラワーデザイン、ワイン、料理、紅茶・アフタヌーンティーを学び、食事と空間を美しく優雅に彩る演出のプロとして多方面で活躍中です。
そんな誰もが素敵だと思う環境で、前半は、ローフードのミニ講座とデモンストレーション、ローフードのお食事に合わせてかおりさんセレクトのブレンドハーブティーをペアリングします。
フランスや日本など国際色豊かな雰囲気。持参したエプロンを身につけ、旬の食材と天然醸造の味噌や醤油を用いるローフードの鉄板レシピ「ベジ巻き寿司」を作ります。
ローフードは、日頃食べている生の果物や野菜、発酵食品などの食材と私たちの体内にある「酵素」のバランスを意識して、代謝、吸収、消化、排泄をスムーズにすることがポイントです。
また、プラントベースであることもその特徴の一つ。普段のお食事と組み合わせることができるので、この日のプレートでは、それを実感できるものとしました。
年末年始を迎えた今、なぜローフードをお伝えするのかというとローフードが過食やリバウンドに陥りやすい食の悩みを解決するため、健康や美容のパーフォマンスアップに即効性を感じることが最大のメリットだからです。
メニューは、5品。各自で制作する「酵素発酵玄米のベジ巻き寿司」のほか、デモンストレーションでご紹介した「マッシュルームの詰め物」「ケールの美肌サラダと非加熱リンゴビネガーのドレッシング」「キャロットとリンゴの甘酒ラペ」「玉ねぎ麹とかぼちゃの和風ポタージュ」です。
フランス出身の女性が制作した「ベジ巻き寿司」は、お米を使わず野菜だけで完成させました。彼女は、この日の自分自身の体調の声に耳を傾け、何を食べるかチョイスを判断したのでしょう。素晴らしい心掛けです。
印象的だったのは、健康と食への関心です。腸内細菌、発酵食材や無添加調味料、最近ニュースで話題となっている有機フッ素化合物(PFAS)をどう避けるかなど、幅広い分野におよびました。
みなさまと情報をシェアをすることにより、学びを深めることができたことも大きな収穫です。
この特別な日に合わせた室礼や道具から日本の文化の奥深さを伝える「宗偏流」茶道教授 渡邊かおりさん。
食事を終えて、後半は本格茶室に移動します。初心者の方も和やかな雰囲気と季節のお菓子に緊張がほぐれます。
かおりさんが点てる抹茶にもこだわりが詰まっています。京都・和束産の有機JAS認証のオーガニック宇治抹茶(茶の湯ヒーリング協会オリジナル)は、自然な抹茶本来のうまみと風味が魅力。新年用に購入された方もいます。
かおりさんの流派である宗偏流の創始者 山田宗偏のエピソードを取り上げたお話に注目が集まりました。1702年(元禄15年)の12月14日は、47人の赤穂浪士が江戸・本所松坂町にある吉良邸に討ち入りをした日。吉良邸で開くことになっていた茶会を指南していたのが山田宗偏です。
討ち入りに至る過程で茶道が関わっていたという想像をかき立てられるストーリーを聞きながら、ひとときを楽しみました。
最後に、ご参加くださいましたみなさま、本当にありがとうございました。
「いつもと違う体験ができてよかった」「調味料の麹作りも体験したい」「着物で参加してみたい」など、2025年に向けた期待のお声もいただいています。
2024年の師走という多忙な時期にもかかわらず、マインドフルネスというキーワードで、一年の締めくくりに貴重な時間をご一緒することができましたことに感謝申し上げます。
Instagram:@chanoyuhealing
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