
ロンドン発!美と健康に注目を集める日本茶の魅力。
こんにちは、都田です。前回に引き続いてロンドンのヘルシーフード事情の後半をご紹介します。
ロンドン市内のオーガニックフード店をまわっていて気になったことの一つに、日本茶のバリエーションが増えているという発見がありました。
有機抹茶のパウダー、フルーツやマヌカハニーで香りづけされた有機緑茶のティーバッグなど。オーガニックスーパーのホールフーズでは、昨年まで1段で陳列されていたものが2段に増設され、健康志向の人たちからの人気と注目度の高さがうかがえます。
日本人でさえも少し敷居が高く感じられる日本の伝統文化といえる茶の世界が、なぜイギリスでこんなにも人気があるのでしょうか。
その答えはおしゃれな若者の間で人気のエリア「BRIXTON」にありました。アーケードの一角で着物を着た日本人男性が日本の抹茶、ほうじ茶、玉露、玄米茶を販売していたのです。
写真はお好み焼き屋「Okan」の営業時間外に、その前で臨時出店していたIPPUKU TEAのオーナー尾崎達(オザキタツ)さん。実際に体感としてイギリスで日本茶の反応が良くなってきていると話してくださいました。
尾崎さんは、イギリスでTVやCM、映画などの制作や編集、撮影に関わりながら、コーヒーが苦手で代わりにお茶を飲んでいたことがきっかけで日本茶に興味を持ち、その後イギリスの人に美味しい日本茶を紹介することと、よりおいしく飲める方法を紹介できればと、現地で起業したそうです。
その尾崎さんによると「特に抹茶は健康食品としての人気もあり、幅広い年代の女性にすでに結構受け入れられている。しかしイギリスで出回っている抹茶は質があまり良くなく、当社で扱う日本の抹茶の味は気に入ってくれる方が多いと思います」
さらに「クリスマスマーケット、ロンドンのVegfest(菜食中心のフードイベント)に出展した際は、ヴィーガンの方からテイクアウェイの抹茶ラテが大人気で、やはり健康への意識が高い人が嗜好するものと感じた」とのこと。
抹茶は、土壌作りから丹念に栽培された茶葉をミクロンという微粒子まで挽いたもので、手はかかりますがそのメリットは大きく、私たちの美容と健康に非常に役立つという食物繊維、ビタミンA、C、E、ミネラル、クロロフィルが効果的に摂れるため、体から排毒することができます。
さらに旨味成分「テアニン」がα波をコントロールして興奮を鎮めます。心と体をリラックスさせ、睡眠の質や集中力を高めるアロマテラピー効果があることでも知られています。
抹茶を含む日本茶が海外で美容・健康食として受け入れられているのには驚きもありますが、大変嬉しいことです。その点でも、今回の旅では新たな日本の魅力を再発見することができました。
最後になりますが、お茶と一緒に販売していた陶器に感動したのでご紹介します。
Andy Priestmanさんの作品で、スコットランドの森から土を採取して、薪で焼いているというもの。ウェブサイトなどでは販売していないそうですが本当に素晴らしかったですね。
・IPPUKU TEA http://www.ippukutea.co.uk
・Vegfest http://london.vegfest.co.uk
・Andy Priestmanさんの陶器 http://andypriestman.tumblr.com
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