
オーガニックコンシャスな生活/都田恵理子
夏のロンドンでヘルシーな"アフタヌーンティー"
こんにちは、都田です!数日間、夏のロンドンを訪れていました。イギリスがEUを離脱することが国民投票で決定し、世界中がニュ−スに注目する中、幸い街に混乱はなかったのですが、到着するまでこれほどの緊張を感じる状況は初めてでした。実際にまさかこのような結果になるとは誰も想像していなくて、有権者の中には軽い気持ちで離脱に票を投じた人も多いと聞きました。驚きですよね。
さて、今回はローフードを取り入れたグルテンフリー対応のアフタヌーンティーがあるとの評判を聞いてあるホテルのレストランを訪れました。
ロンドンには8つの王立公園があります。壮大な緑に囲まれたハイドパークはその一つ。周りには魅力的なレスランやホテルが並びます。その端に位置するブティックホテル「La Suite west」に自然食レストラン『RAW』があります。
「La Suite west」は、ミニマリストで有名なイギリスデザイナーが手がけた最新ホテルで、それもそのはず、なんと内装の全ては黒と白で統一された直線的な美しいデザインで完成されています。
1階の自然食レストラン『RAW』に到着すると宿泊中の観光客やビジネスマンが商談していたり。
『RAW』は2015年に英国ベースの慈善団体「PETA VEGAN AWARDS」を獲得。ベジタリアンのレストランとしてはもちろん、好みに合わせてベーコンやターキーなどの肉料理や平飼い卵の料理もいただけるんですよ。
この日もイギリスらしい小雨のためあいにく利用できずでしたが、外にはゆったりとしたテラスがあり、植物の緑が広がります。こんなところで食事をいただけたら最高です!
そして早速、目玉のグルテンフリーアフタヌーンティーをオーダー。
このグルテンフリーがどんなものかというと、アレルギーを誘発するとされる小麦などに含まれるグルテン(たんぱく質)を含まない食事法を指します。例えば、パンや焼き菓子のさっくりとした食感やうどんのコシはグルテンによるものです。
▪️Vegan Afternoon Tea at La Suite West
まずは5種のひとくちサンドウィッチ。
グルテンフリーのもっちりとしたパンに挟まれた中身は手前から①スクランブルした豆腐とマスタードクレスの葉。②マッシュルームパテとカシューナッツバター。③レモンとタイムのタヒニソースときゅうり。④ローストトマトとひまわりの種のペースト。⑤アボカドのチリムースとロケット。お店の方にグルテンフリーというパンの素材を質問してみましたが、「パンだけは専門店で作られたものを仕入れている」とのこと。おそらく、コーンや米粉、タピオカ粉でできていると思います。
次に、"ホームメイドスコーン"。
ほんのり温められたスコーンにたっぷりのフレッシュストロベリーとココナッツミルクのホイップクリームが添えられたもの。このスコーンもパンと同じグルテンは入っていませんが、ふっくらしっとり。
「これって生クリーム!?」とおもわず見入ってしまう美味しいホイップクリーム。植物性でありながらコクに加え、自然の甘みもあって生クリームのあの感じが好きという、ビーガンの方もこれなら満足できるはず!!
そして次は、シェフの特製"ローデザート""小さな焼き菓子とスィーツ"
手前はフォークを入れると柔らかくほろほろと崩れるローキャロットケーキ。人参の優しい甘みが美味しかったです!
リンゴのシナモンとリンゴをミックスしたペーストの上にスライスしたリンゴを飾ったパイ。香ばしいパイ生地と甘酸っぱいペースト、爽やかな生のリンゴがベストマッチです。
ナッツクリームとカカオで作ったローカカオボール。濃厚なフレーバーと香りを味わいました。もうこの頃にはお腹もふくれて大満足。
最後にアルコールフリーのフィズ(炭酸飲料)。
シャンパンに似た上品な香りの甘くしゅわっと泡の弾けるドリンクですが、お酒が弱いので雰囲気だけでもリアルに感じるフィズでした。
今回の大きな発見は『RAW』のようにレストランやホテルで「グルテンフリー」「シュガーフリー」「ギルトレス(罪悪感のない)」というテーマを持つアフタヌーンティーが増えつつあるということ。精製された白砂糖や小麦が原因とも指摘される肥満人口の数が世界で5番目に多いというイギリス。公共の場の提供するサービスから、誰もが楽しめる健康的な食事が浸透していくのは素晴らしいことだと思います。
そして、このあと次のレストランへ向かったのでした(笑)
・La Suite West 自然食レストラン『RAW』
・アフタヌーンティーについて
・メニュー内容はこちら
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