スウェーデンのおやつタイム「フィーカ」を夢見て。
冬の寒い寒い、ある日のこと。
長いこと空席だった私の隣のデスクに、編集長が可愛い子たちを座らせました。
エルモ、ビッグバード、クッキーモンスター、、彼らを横目にデスクワークな毎日。
それから数カ月、鮮やかなブルーのパーカーワンピ、赤のニットワンピ、黄色のダウンを購入した私。
そう、やつらにすっかり頭を侵食されつつあります。
名乗り遅れました、セサミストリート化が進む編集TAOです。
(ユニオンランチのブルーのパーカーワンピは特にお気に入りです)
そんな余談はさておき。
先日、スウェーデン大使館で開催された、
スウェーデンの食文化を伝える新キャンペーン「TRY SWEDISH!」のレセプションに行ってきました。
豊かな自然あふれるスウェーデンは、
ヨーロッパの中でもオーガニック先進国として知られています。
年間を通して涼しく害虫が少ない環境が実現させる、
化学物質を使わずに作った身体にやさしい食材。
そんなスウェーデンの食材を、より日本に広めていきたいと、
今月から農林水産品の輸入を増やしていくそう。
オートミールやベリー、チーズなど、
日本で気軽に購入できるようになるのは嬉しいですよね。
レセプションでは、スウェーデンの名シェフ、パー・ベンクトソンさんと、
フードエッセイストの平野紗季子さんが登壇。
シェフが作ったスウェーデン料理とともに、その食文化を語ってくれました。
まずスウェーデンは、しっかり朝食をとるのがモットー。
クリスプブレッドという薄いクラッカーがテーブルにたくさん登場します。
甘酸っぱいベリーのジャムと濃厚なチーズをのせたり、
カッレスキャビアという塩辛いキャビアをのせたり。
日本でいう、お米のような何でも合わせたくなる国民食的な感覚でしょうか。
そしてスウェーデンといえば、欠かせないのがFika(フィーカ)。
みんなでお茶をしてゆっくりひと息つくおやつタイムのことで、
スウェーデンの人たちが何より大切にしている文化です。
フィーカのお供になるのは、
シナモンロール、ローズヒップスープ、クッキーなど、昔ながらのお菓子。
シナモンロールは有名ですが、
(スウェーデン人は、ひとり当たり1年間に230個食べるそう!)
真ん中にベリージャムが埋まったクッキー「ハロングロッタ」も定番。
これから日本へのスウェーデンの輸入品が増えるにつれて、
フィーカの文化が日常生活に浸透しないかしら……と夢見てしまいます。
そして、発売中のフィガロジャポン4月号(2月20日発売)
「ちょっぴりマニアックな世界のスイーツ巡り。」特集でも、
豪徳寺のカフェ「フィーカ ファブリケン」さんに作っていただいた「ハロングロッタ」を紹介したばかり。
偶然にも、登壇された平野紗季子さんに、
世界を旅して出合った思い出の郷土菓子として、
スリランカのスパイシーなプリンをご紹介いただいています。
その土地の気候や伝統行事によって誕生し、
何十年も何百年も育まれてきた伝統菓子。
その背景に宿るストーリーを知れば、おいしさも倍増!(する気がします)
是非フィガロを手に取って、可愛い世界のお菓子たちに出合ってください。
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