
展示も建築も見どころいっぱいの、国立科学博物館。
こんにちは、編集NSです。今日で8月が終わってしまいますね。夏休みを満喫なさった方もいれば、お休みをあまり取れなかった方もいらっしゃるかもしれません。今回は、夏休み中のお子さんと一緒に訪れた方も多そうな国立科学博物館(科博)について触れたいと思います。
科博では現在、『恐竜展2019』(10月14日まで)が開催されていて多くの人を集めています。現地に着いて長蛇の列を見るとたじろいでしまいます。あまりに待つようでしたら、充実した常設展に切り替えるのもいいかもしれません。
科博には日本館と地球館があり、それぞれ常設展示を行っています。上の写真は地球館3Fの、哺乳類の剥製が並ぶ大迫力の展示。人間でさえいろんな人がいるのに、こんなに姿形の違う動物たちが地球には暮らしていて、しかもこれはほんの一部。生物のあまりの多様性にクラクラしていたらお腹が空いてきました。
館内のレストランでパンダプレートを注文しました。
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科博の日本館は、建築・デザイン的な見どころも多いです。竣工は1931年。外壁は、当時流行していて帝国ホテルにも使われたスクラッチタイルが使われています。


階段の手すり壁の装飾、美しいです。うっとりするようなステンドグラスは、日本のステンドクラスの世界を切り拓いた工芸家、小川三知によるもの。有名な教会や大学、大邸宅などで彼の作品が使われている場所があり、ご覧になったことがある方もいるかもしれません。


ドーム室のステンドグラスは築地本願寺などを手がけた奇才・伊東忠太がデザインし、小川のスタジオで制作されたようです。こちらに見とれていると、子どもを見失います。
この日本館は上空から見ると、設計当時の先端産業だった飛行機の形をしています。グーグルマップなどで確かめられますので、チェックしてみてください。
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自然科学系ミュージアムでもうひとつおすすめしたいのが、小田原にある「神奈川県立生命の星・地球博物館」。4つ掲げられたテーマのひとつが「地球を考える」で、隕石や岩石、化石や地質の展示がとても充実しています。
大小のアンモナイトが表出した「アンモナイトの壁」があったり。


そのほかのテーマ、「生命を考える」「神奈川の自然を考える」「自然との共生を考える」の展示も、大迫力の剥製や複製、わかりやすい解説で見入ってしまいます。
私は子どもの頃に博物館に行った記憶も残っていなければ、自然科学に強い興味を持ったこともありませんでしたが、何十年越しでそのおもしろさにはまっています。知らずに生きてきたことの多さに愕然として、でも好奇心を掻き立てられ、子どもよりも夢中になって鑑賞……。子どもを連れていくというより、子どもに付いてきてもらっている感じです。我が子といえば、「これすごい!」「あれおもしろい!」と言いながら駆け回っていますが、「どれがいちばんおもしろかった?」と帰り際に聞くと、だいたい「忘れた」と返ってきます。まあ、そんなもんですよね。でもまだまだ、私のミュージアム通いには付き合ってもらおうと思います。
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