Editor's Blog

ジャズとシャンパンに酔う、秋の夜。

少しずつ秋らしくなってきました。過ごしやすいうえに花粉が飛んでいない、この季節が大好きです。編集YUKIです。

そんな秋に行われる、ジャズとシャンパン、料理を楽しむスペシャルなイベントをご紹介します。先日、ひと足先にそのお披露目に伺いました。

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題して「Peterジャズナイト supported by ブルーノート東京」。ザ・ペニンシュラ東京の最上階にあるステーキ&グリル「Peter」にて、ブルーノート東京のサポートにより一流ジャズアーティストのライブを、料理とドリンクとともに楽しめるという企画です。

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ドリンクは何とシャンパン、ドン ペリニヨンのフリーフロー! 当たり年である2008年ヴィンテージがサーブされます。

この日に登場するアーティストは、“ブラジリアン・ミュージックの女王”ジョイス・モレーノだと、到着してから告げられました。どの席からもステージが近い空間で、シャンパンをいただきながらライブを観られるなんて……とにわかに緊張してきた時に、ジョイス・モレーノがアコースティックギターを携えてステージに登場。カジュアルな雰囲気のまま、演奏がスタートしました。

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メンバーはジョイスによるボーカル&ギターと、ピアノ、ベース、ドラムの4人編成。
7月に他界したブラジルの伝説的アーティスト、ジョアン・ジルベルトのことに触れ、彼のようにギターと歌声だけでお届けします、と告げて、演奏したのが「イパネマの娘(The Girl from Ipanema)」。2008年に日本とブラジルの移民100周年式典に招かれた時、当時の皇太子(今上天皇)からリクエストされた、思い出の曲なのだそう。

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昨年、デビュー50周年を迎えたというジョイス・モレーノ。68年のデビューアルバム『JOYCE』をセルフリメイクした記念アルバム『50』もリリースしています。

彼女の声は多彩な色を持っていて、時おり挟むMCもチャーミングで、すっかり浸りきって聴いていました。

いっぽうでPeterのお料理もとってもおいしい。下の写真は「鹿児島県産さつまいも ブッラータ 24か月熟成生ハム サンドライトマト チャイブ」。音楽と料理とシャンパン、まさに五感を使って味わう幸せなひと時。

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そしてスペシャルゲストとしてステージに呼ばれたのは、ゼ・ヘナート。ブラジルのジャズコーラスグループ「ボカ・リヴリ」の一員として知られ、数々の名だたるアーティストとコラボレーションしてきた彼は、ジョイスの友人であり、一緒に作った曲もあるそうです。来日は2回目で、何と23年ぶりとのこと。

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ふたりのギター弾き語りのデュエットはとても素敵でした。微笑み合ったり、やり取りをしながら音楽を奏でていました。

2011年に東日本大地震が起こった時、ブラジルの人たちも心を痛めていた、と彼らは話してくれました。何か日本の人たちのためによいことを伝えたい、辛い時期にいる人たちに愛や喜びを伝えたい、と思い、ふたりが合作した曲が「Um abraço no Japão」。「たくさんの愛を日本に贈ります」という思いが込められたタイトル。

「Um abraço no Japão」はゼ・ヘナートのアルバム『Breves Minutos』に収録されています。

この日のライブでは、この曲の冒頭はどこか何か神聖な儀式のようで、でも音色は温かく、ギターと歌声だけで軽やかに紡がれていきました。次第に変調していき、メロディは明るく幸せな響きに。ほかの楽器も加わると大きなうねりになっていき、音楽が一緒にいてくれるような感覚になり、じーんと温かい気持ちがこみ上げてきました。

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お料理もしっかり堪能しました。「和牛A4サーロインのグリル ほうれん草のレモン風味 熟成ポテトのコンフィ バルサミコソース」は、肉は溶けるように柔らかく、ドンペリニョンの心地よい酸と泡にもぴったりでした。

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デザートはピアノをイメージして作った、と聞いていましたが、こんな愛らしいピアノが運ばれてきました。題して「胡桃の“ピアノパイ” バーボンのアイスクリーム 林檎のピューレシナモン風味」。

音楽とともに空気の振動さえ伝わってきそうなほど、テーブルがステージに近い「Peter」の空間では、ピアニストの華麗な指の動きもはっきりと見えました。ミュージシャンの方々が“息を合わせる”その瞬間に立ち会っているような、かけがえのない体験でした。しかもシャンパンを飲みながら。この上なく贅沢な時間でした。

秋の夜にぴったりな極上のエンターテインメント、ぜひ味わってみてください!

「Peterジャズナイト supported by ブルーノート東京」
会場:ステーキ&グリル「Peter」
東京都千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラ東京24階
入場料金:
第1部18:00〜20:00 Peter4品コースとドン ペリニヨンとともに ¥31,900
第2部20:30〜22:30ドン ペリニヨンのフリーフロー、カナッペ ¥17,600
●予約・問い合わせ先:ザ・ペニンシュラ東京「Peter」
tel:03-6270-2888
peterptk@peninsula.com


アーティスト:
11月1日(金)
ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート Dani & Debora Gurgel Quarteto

12月18日(水)
ティル・ブレナー Till Brönner

※この記事に記載している価格は、10/1以降の標準税率10%の税込価格です。

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