Editor's Blog

HomePodが創り出す、音に包まれるような音楽体験。

こんにちは、編集NSです。8月23日にようやく日本でも発売になった、アップルの「HomePod」。本国アメリカなどでは昨年2月に発売されており、首を長くして待っていた方も多いのではないかと思います。今回は、わが家にやってきて1カ月経ったこのスマートスピーカーに触れたいと思います。

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HomePod導入の最大の理由は、いい音で気軽に音楽を聴きたかったため。わが家には2.1チャンネルのホームシアターシステムがあって、音楽を聴いても素晴らしい音が出るのですが、以前は気にならなかった手順が手間に感じるようになってしまい……。CDはプレーヤーの立ち上がり時間やトレーの開閉時間すら待てなくなり(ほんの数秒なのに!)、1枚のアルバムを順番に通しで、という聴き方ももうしなくなってしまいました。iPhoneやiPodもケーブルでつなげますが、そうすると手元で操作できなくなってしまいます。ブルートゥースでつなぐポータブルスピーカーもありますが、旅行やアウトドアでの利用にはぴったりなものの、自宅で使うには音の広がりや質の点で不満あり。

そんなわけで、デザインもシンプルで、Siriを通じていろんなことができそうなHomePodを選んだんです。カラーはブラックとホワイトがありますが、スピーカー感の薄いホワイトをセレクト、リビングルームに2台設置しました。

■複雑な配線とは無縁の、簡単さ。

設定、びっくりするくらい簡単です。HomePodにつなげるのは電源コードのみ(WiFi環境が必要です)。コンセントに差し込むと立ち上がり、iPhoneが認識をすると、後は画面のガイドに従って登録をするだけ。コードがありすぎて、お祭りの「千本引き」状態になったホームシアターシステムの裏側とは、もうおさらばです。

使い方も同様に簡単です。「Hey, Siri」と呼びかけ、アーティスト名やアルバム名を伝えたり、「リラックスできる音楽をかけて」といった気分的なものにも応えてくれます。iPhone上で操作するApple Musicの音楽をAirPlayで飛ばしてかける、というのもボタンを押すだけです。11月から日本でもサービス開始予定の「Apple TV+」なら、画面はスマホやタブレットで見て、音はHomePodから出すという使い方もできます(NetflixやAmazon Primeは、残念ながらいまのところAirPlayに対応していません)。

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■ペア使いで、音の素晴らしさがさらにアップ。

設定はとても簡単ですが、音はとても豊かです。低音がかなりしっかりしていて、小さな音でも迫力あるサウンドを楽しめます。集合住宅に住んでいますので、休日の日中でも比較的小さな音にしていますが、ソファのある場所にいても同じ部屋のダイニングテーブルにいても、隣のキッチンにいた時でさえ、通りのいい素敵な音が届きます。

そしてHomePodの素晴らしさを倍増させるのが、2台をペアにして使用した時。文字通り、音に包まれるような感覚になるのです(2台のペアリングも簡単で、iPhone上で設定でき、1分もかかりません)。

包まれるような音を作り出す秘密は、継ぎ目のないメッシュ生地で覆われた筒状の不思議な形にあります。音の出る方向が360度になっているだけでなく、内部には6つのマイクが搭載されていて、これによって部屋の形を認識して、反射なども計算しながら最適な音空間を創り出してくれるのだそうです。スピーカーの位置を変えれば、そのつど修正がなされます。わが家のホームシアターシステムには、セットアップマイクというのが付いていて、最初に部屋のいろんな場所で音を拾って設定をしました。それを、スピーカーが自分でやってくれるのです。

■進化するスピーカー。

HomePodのもうひとつのいいところは、進化するスピーカーであること。アップデートで新たな機能が搭載されたり、機能がブラッシュアップされていきます。たとえば、9月10日に開催されたアップルのイベントで発表された新たな機能のひとつが「マルチユーザー機能」。現在は「Hey, Siri」と呼びかけてもユーザーを認識しているわけではありません。これが、呼びかけた人を認識して、その人の好みを蓄積していき、呼びかけた人にあったおすすめをかけたりするようになるはずです(日本語の実装時期は未定)。

わが家では娘が、映画『ボヘミアン・ラプソディ―』のサントラを隙あらば延々とかけています。そのため、私は無類のクイーン好きと認識されているはずです。Siriさん、違うんです。私が好きなのは……というのが、今後のアップデートでようやく伝わりそうです。そうそう、Siriといえば、英語ならアメリカ、イギリス、アイルランド、オーストラリアなど国を選べます。それぞれ少しずつ、発音や受ける印象が違います。どれも日本のような丁寧さはなく気さくな感じ。設定を英語にして、英語で話しかけて、「そんな曲、Apple Musicでは見つからなかったよ!バイ!」と言われて、ちょっとへこんだりしています。

私がまだ試していない機能が、対応機器と連動させてホームハブとし使用すること。たとえば照明やブラインドを操作したり、外部から機器を操作したりすることもできます。このあたりは少しずつ、試してみたいと思います。

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