Editor's Blog

美食いっぱい「魚沼の里」と、八海山ハイキング。

こんにちは、編集NSです。先日、新潟県の南魚沼に行ってきました。お目当ては、ちょうど紅葉を迎えていた八海山のハイキングと、八海醸造が運営する「魚沼の里」です。3日前までは晴れ予報だったのに、晴れが次第に後ろ倒しになり、八海山ロープウェーの運行開始に合わせて山麓駅に到着した時は曇り空。そしてロープウェーで山頂駅に着くと、そこは霧の中でした……。というわけで、ハイキング後に訪れた魚沼の里から触れていきたいと思います。

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特別本醸造や普通酒などを造る酒蔵を中心に、見学のできる貯蔵庫(雪室)や資料館、食堂やカフェ、東京にも店舗がある「千年こうじや」などが点在する魚沼の里。越後三山のひとつ、八海山の麓にあり、「里」という名にふさわしいのどかで美しい風景が周囲には広がっています。

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ハイキングで疲れた身体を癒すために、まずは「八海山みんなの社員食堂」へ。ここは南魚沼さんのコシヒカリ、自家製味噌、麹を使った肉魚料理を提供していて、社員でなくとも入店することができます。私は肉と魚が選べる「八海定食」から肉を選びました。この日は「豚の塩麴漬け焼き」。優しい塩味の柔らかい豚肉で、地元産コシヒカリのご飯が進むこと! デザート代わりに、「麹だけでつくったすっきりあまさけ」も追加しました。

191119-hakkaisan_3648.jpg2面から光が降り注ぐ開放的な食堂。奥側は社員の方専用、手前側が一般の方も使えるエリアになっています。12時に近づくにつれ大賑わいに。

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続いて訪れたのは「八海山雪室」がある建物。雪室とは冬に降り積もった雪を利用した自然の冷蔵庫で、この地域では古くから活用されてきたのだそうです。こちらの雪室は約1000トンの雪を貯蔵することができ、そのため年間を通じて5℃以下に保たれていて、36万リットル(一升瓶20万本分)の原酒を貯蔵可能。日に10回ほど設定された無料のガイドツアーで見ることができます(所要時間15分。当日、建物内の受付にて申し込み)。

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雪室の中には原酒を貯蔵するタンクが並んでいます。これひとつで2万リットル! そして上着を羽織らないと凍えます!

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こちらが雪室内。夏を経たのに、まだまだ雪が残っています。一定の温度と湿度で貯蔵・熟成することで、まろやかになるのだそうです。この冷気は、建物内のショップの食品を冷蔵するためにも使われています。

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雪室を出て焼酎貯蔵庫の横を過ぎると、試飲のできるカウンター。冬季限定の「八海山しぼりたて原酒 越後で候」もありました。

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こちらは同じ建物にあるショップ「雪室千年こうじや」。日本酒はもちろんのこと、さまざまな発酵食品、地元の名産品が並んでいます。しぼりたて原酒は雪室と同じくらい寒い部屋に陳列されていて、じっくり選んでいると凍えます。

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2階はうつわやキッチン用品のセレクトショップ「okatte」。センスのいい品揃えで、寒くありませんのでじっくり選んでも大丈夫です。

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雪室を後にして向かったのは「菓子処 さとや」。バウムクーヘンや饅頭など、材料に日本酒や酒粕を使った和洋のスイーツを揃えています。イートインスペースで、のどかな風景を見ながらゆっくりすることもできます。

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私は串団子のみたらし味を頼みました。控え目な甘さでほっとします。

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車で来たため試飲できなかった「八海山しぼりたて原酒 越後で候」を購入しました。

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こちらは最も新しい施設、「猿倉山ビール醸造所」。クラフトビール「ライディーン」の醸造所を備え、ビールバー、リカーショップ、ベーカリーを併設しています。高台にあり、テラスから田んぼの広がる風景を見ながらビールやおつまみを楽しむことができます。お腹がいくつあっても足りません。

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少し離れたところからの、魚沼の里。中央の大きな建物が酒蔵(見学不可)です。今回は紹介していない蕎麦店、コーヒーショップ、「包む」をテーマにしたショップもあります。施設は点在していて駐車場も複数あるのですが、施設間は歩いて数分程度ですので、散歩がてら巡るのがいいかもしれません。食べたくても食べきれないものは、お土産として大量に持ち帰りました。

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さて、八海山ハイキングです。ロープウェーを下りたところに鳥居があり、参拝してから登ります。

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帰りの時間もありましたので、9合目の千本檜小屋というところまでを往復しました。紅葉を楽しむのにぴったりの季節だったのですが、途中から雨が降ってきて修行のような感じに。4合目のロープウェー山頂駅(1147メートル)と9合目(1650メートル)の標高差は約500メートル。手元のスポーツウォッチでは、220階分を登ったことになっていました。途中、鎖場が連続するのですが、手袋を忘れたので冷たくて冷たくて……。八海醸造では毎夏、「清酒 八海山」を背負って登り、奉納し、安全でおいしい酒造りを祈願するのだそうです。その大変さ、身をもって知りました。

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尾根に出てもなにも見えず、ティム・バートンの映画のような雰囲気でした。

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そしてロープウェー山頂駅まで戻ってきたら霧が消え始め、麓が見えてきました。私らしいタイミングの悪さです。

ロープウェー山麓駅付近では湧き水を飲むことができます。八海山の仕込み水として使われている八海山系の水は、超軟水。飲むととってもまろやかですが、軟水は本来、酒造りには向いていないのだそうです。それを工夫を重ねて、軟水のよさを引き出しながら造られたのが八海山のお酒。そんな解説を思い出しながら帰宅後に飲んだ「越後で候」、本当においしかったです。

このエリアは豪雪地帯で、八海山も含めてスキー場がたくさんあります。ウィンタースポーツでお腹を空かせて魚沼の里へ、そんな1日もいいかもしれません!

魚沼の里

新潟県南魚沼市長森426-1
営)八海山雪室:10時~17時 ※施設によって異なる
休)元旦
www.uonuma-no-sato.jp

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