
いま、私たちにできること。
こんにちは。編集REIです。
不安な日々が続く中、世界中の人々の心の支えになっている「音楽」というエンタテインメント。
海外では、エルトン・ジョン主催の配信コンサート「The iHeart Living Room Concert for America」が開催されました。コロナの影響を受けた食料寄付団体「Feeding America」と子どもたちのための寄付団体「First Responders Children's Foundation」への寄付を目的とした本コンサートには、マライア・キャリーやビリー・アイリッシュ、バックストリート・ボーイズらが登場。
自宅待機する多くの人にフレッシュなエンタメを届けただけでなく、約8.6億円もの資金を集め社会に還元。オーストラリア森林災害の際にも、あらゆる音楽家が募金のためのライブを開催していたりと、いま音楽がより社会に密接な関係にあるように思います。いちアーティストの声が、音楽家や視聴者の参加によって大きな運動となり社会を動かす、一括りに「エンタメ」だけには終わらない影響力を持つ音楽の可能性はひろがるいっぽうです。
日本では、星野源が外出自粛の中で制作したという「うちで踊ろう」という楽曲に、さまざまなアーティストが参加。
三浦大知やmabanua、渡辺直美や高畑充希など名だたるアーティスト・俳優らがコラボレーション動画を投稿したことでも話題を呼び、ハッシュタグ「#うちで踊ろう」は1万件を突破。
エルトン・ジョンは募金に繋げ、星野源はそれぞれの楽しみを提供する。ひとつの発信に終わるのではなく、次へ繋げるアイデアこそが、いまカルチャーをエンタテインメントだけに終わらせない重要な鍵。SNSでさまざまな意見が発信されるいま、何に繋げることができる"発信"なのか、彼らプロフェッショナルに倣いあらためて見つめ直したいです。
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一方、映画界は厳しい状況が続きます。
いまさまざまな映画の公開が延期になっているだけでなく、ミニシアターが危機的状況に。渋谷のアップリンクもそのひとつ。そこで、新たなサービスとして3ヵ月間、アップリンクの配給作品60本が見放題になるサービス「UPLINK Cloud」がスタートしました。ラインナップは、『わたしはロランス』『ダンサー・セルゲイ・ポルーニン』『デヴィッド・リンチ:アートライフ』など贅沢すぎる内容。(配信リストはこちら)
映画を観ることが、誰かの救いになる。日々を音楽や映画に支えらえれてきた私にとっては、これまでの感謝とこれからの未来のために、何か少しでも力になれたらと思うのです。
最後に、最近のヘビロテアルバムの紹介を。自宅にいながらも異世界へ連れ出し、穏やかな気持ちにしてくれるKan Sanoのアルバム『pf_soul_01-08』をどうぞ。
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