
いま知っておきたい、アメリカのアイコンRBGのこと。
こんにちは。編集TAOです。
落ち着かない日々の中、ときめきと潤いを求めた友人たちが、Netflixの「愛の不時着」というドラマに不時着していくのが気になっています。自分なりの楽しいことを見つけて、有意義なおこもり時間を過ごしたいですよね。
フィガロジャポン4月20日発売号の別冊付録「おもてなし東京」では、東京デザイナーブランドが買える店を取材しました。そこで訪れた渋谷のSisterで、心ときめくスウェットに出合ったのでご紹介。
カナダの刺繍作家pppaulineが手がけたもので、さまざまな著名人の似顔絵やイニシャルが胸元に刺繍されています。なんてことないノーマルなスウェットかと思いきや、線画のような繊細な刺繍が愛らしい。Sisterでは国際女性デーに合わせたポップアップで、故アニエス・ヴァルダやルース・ベイダー・ギンズバーグなど、アイコニックな女性をモチーフにしたものを入荷したそう。私は特に、トレードマークの付け襟まで描かれたルースのスウェットに心奪われました。
ルース・ベイダー・ギンズバーグは、1933年生まれ。87歳にして、現役のアメリカ合衆国最高裁判所の判事!1993年にクリントン大統領から判事として指名されるまで、女性ということを理由に長く受け入れられず、それでもあきらめることなく道を切り拓いてきた人です。
現在のアメリカでリベラルな判断を示す稀有な存在であり、時にトランプ大統領にも提言を辞さない、その強く正しい姿勢が広く注目されるように。アメリカで尊敬される女性のランキングで上位に入り、近年は彼女の人生を題材にした絵本やマグカップ、Tシャツといったグッズまで登場。名前の頭文字をとって「RBG」の愛称で親しまれ、ティーンからも人気のポップアイコンと言われています。
昨年は日本でも、ドキュメンタリー『RBG最強の85才』やフェリシティ・ジョーンズが彼女を演じた伝記映画『ビリーブ 未来への大逆転』も公開されました。(昨年敢行したフェリシティ・ジョーンズのインタビューも、こちらからぜひ)
つい先日も、この時勢における選挙の延期を訴えるなど、87歳ではあるけれど、まだまだその活躍を願いたい人。私たちが暮らしを託しているリーダーという存在がいかに重要なのか、目を逸らさずにしっかりと声を上げていかなければならないと実感している昨今、ルース・ベイダー・ギンズバーグのような意志を継いでいく人たちが増えていくことを願わずにはいられません。
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