Editor's Blog

劇場でコンサートを聴く歓び。

劇場という場所を訪れるのはいつぶりだろう……と考え、東京芸術劇場に足を踏み入れた時点ですでに感涙しそうになった編集YUKIです。

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今年の頭に、ジャズ作曲家・挾間美帆さんのインタビューを行った時には、世界がこのような状況になっているとは夢にも思いませんでした。その時から楽しみにしていた、挾間さんが構成・プロデュースする『NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇』。コロナ禍により当初のプログラムを大幅に変更、舞台上も客席もソーシャルディスタンスを確保した形で公演が行われました。

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劇場内に入ると大きなファンがところどころで回り、劇場スタッフはマスクとフェイスシールド着用。コンサートホール入り口ではサーモグラフィーカメラが作動。安全な空間で公演を楽しんでもらえるようにとのたくさんの人の思いを感じながらホールに入ると、目の前に広がるこの壮大な光景……。1席おきに座るよう貼り紙がされた客席は、開演時間が近くにつれどんどん埋まっていきました。

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拍手に迎えられながら出演者たちが続々と舞台上へ。挾間さんが入ってきた時、舞台上の空気がぱっと光り輝いたような気がしました。隣や前後にいるはずだった人たちの分まで届くようにと、気合いを入れながら大きな音で拍手を送りました。

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©Hikaru.☆

今回のプログラム変更により、挾間さんは自ら指揮者として舞台に。1曲目は、グラミー賞候補となったことでも話題の自身のアルバム『Dancer in Nowhere』から「RUN」。

何度も聴いていたこの曲は、挾間さん率いる13人編成のm_unitによって演奏されています。それが今回、ジャズのビッグバンドとクラシック音楽のオーケストラが奏でられると、まるでどこまでも遠く豊かに広がる音に包み込まれるような感覚。

最初のMCで、挾間さんが客席側を見て「感無量です……」と声を詰まらせた時、自分の涙腺も崩壊しました。劇場でコンサートを聴けるってなんて素晴らしいんだろう。そんな幸せな気持ちに満たされていました。

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©Hikaru.☆

中盤からはジャズギタリストの渡辺香津美さんが登場。この時にも、舞台上の空気が変わったような気がしました。広大な劇場空間を温かい雰囲気で満たしたり、ピーンと心地よい緊張感をもたらしたり。そんなことができるミュージシャンたちの素晴らしさを体感できるのは、やはり劇場ならではだと再確認。

渡辺香津美さんの曲「インナー・ウィンド」「コクモ・アイランド」を挾間美帆さん編曲により演奏。リハーサル中はずっとマスク着用だったため、おふたりがお互いの顔を見たのは本番前日だったとか。

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©Hikaru.☆

長い外出自粛期間中に、いくつかの配信ライブや舞台公演を観ました。
公演であるだけでなく映像作品としても、いずれもクオリティが高く、劇場では観られない演奏者の手元のクローズアップ映像ではその鮮やかさに感銘を受け、俳優が舞台でも映像でも伝わる表現を獲得して進化し続けている姿には、本当に心を打たれました。

いっぽうで、劇場体験は何にも変えがたいものだと、久しぶりに劇場に足を運んであらためて強く感じました。
そのどちらもしっかり見届け、自分のできる方法で応援していきたいと思います。

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