
やっぱり京都が好きだから。その2。
先日、9月の京都旅をご紹介しましたが、今回は第2弾ということで、10月の京都旅をお届けしたいと思います。編集MIです。
台風が近づく中、早朝に新幹線へ乗り込んで京都へと向かいました。台風一過の後の、ぴっかぴかの晴天を期待して。朝いちばんに向かったのは、伏見稲荷。実は訪れるのは初めてでした。
千本鳥居へいざ。
伏見稲荷は広いので、全体を回ろうと思うと結構時間がかかります。が、せっかくなのでと、前進。結構な山道を進みながら、既に筋肉痛の予感……。途中の景色のなかに所々、好みの石の配列を発見しつつ。
この、緑と石の配置!
ギザギザに置かれた石が素敵なのです。
途中、どっちへ進んだらよいのかわからなくなりながら、「白滝」という看板に惹かれてそちらへと歩を進めると……。
雨上がりだったので、道が川のように!
白滝のお社は行き止まりだったので、Uターンして戻ったのですが、もはやここから全体を回る体力と時間はなく、下山することに。次回はじっくり回りたいです。
---fadeinpager---
大好きな重森三玲のお庭がある雲龍院へも再訪しました。京都でお気に入りのお寺のひとつです。
小窓から覗く庭の美しさ。
赤と緑のコントラストにハッとします。
一幅の絵画のようです。
雲龍院は、お花のしつらえも素敵なんです。
鳥のさえずりとともに至福の時……。
---fadeinpager---
今回は、エースホテルへ泊まることも目的のひとつでした。
フロントの横。
スタンプタウンコーヒーの内装がとにかく可愛くて。
各部屋には柚木沙弥郎さんの作品があしらわれています。
朝食はミスター・モーリスズ・イタリアンにて。
朝のルーフトップは気持ちいいです。
ホテルは予想以上に快適で、まるで自宅にいるかのようにくつろげました。お部屋にあるレコードプレーヤーもいい。
各部屋にプレーヤーとレコードがあります。
---fadeinpager---
2日目はちょっぴり遠出して、念願の高山寺へ向かいました。京都市街地からバスで1時間ほどです。結構、山のほうへ上がった場所にあります。参道からしてとても素敵なお寺で、気がとてもよく、とにかく気持ちいい!
表参道。
石水院へと続く門。
石水院は、なんとも清々しく心地よい場所でした。
石水院の南面は一気に視界が開け、山の緑が飛び込んできます。
ささやかな池もあります。
板扉の枠から覗く緑が美しい。
冨岡鉄斎の筆による「石水院」の横額と、善財童子像。
---fadeinpager---
高山寺はあの鳥獣戯画で有名ですが、明恵上人が建永元年(1206年)、後鳥羽院より栂ノ尾の地を賜って開いたお寺です。明恵上人は、夢日記『夢記』でもよく知られていて、それがとてもユニークなのです。現実と夢がごちゃまぜになって書かれていたらしく、上人なのに、ちょっとセクシャルな夢についても記載されていたとか。おもしろいですよね。
縄床樹に座る明恵上人を描いたもの。
鳥獣人物戯画。
木彫りの狗児。私はこの仔犬が大好きです。
境内をさんぽするのもとても気持ちいいです。いい石がたくさんあって、立ち止まっては石を見る、を繰り返していた私です。4時間くらいを高山寺で過ごしました。一日中いたかった!
---fadeinpager---
その後は、あの安倍晴明の神社に立ち寄りながら、市街地へと戻りました。
北野天満宮の近くにある粟餅所 澤屋さんで粟餅をいただき……。
晴明神社はエンタメ性もあって楽しかったです。
夜ご飯は、フィガロ11月号 の京都別冊にもご紹介させていただいている、乍旨司(さしす) で。子持ち鮎おいしかった。
〆にかんぴょう巻を。雲丹なみだ巻が品切れで悲しくなっていたら、1巻ならできました、とつけてくれました! どちらも美味……。
大満足の一日でした。
---fadeinpager---
最終日は、久しぶりに銀閣寺から哲学の道をさんぽしながら、お寺巡りを。
やっぱり銀閣寺の詫びさびがいい。
銀閣の苔も美しいですが、境内いたるところにキノコが。
禅林寺の永観堂は初めて訪れましたが、回廊がロマンティック。
永観堂にはみかえり阿弥陀さまが祀られていますが、こんな鮮やかな装飾が施されています。
始めて訪れた金地院も見事な庭園でした。
小堀遠州による庭は、枯山水の鶴亀の庭。特別拝観中で、長谷川等伯の『猿猴捉月図』も見られて感動!
大好きないづ重 のお鮨をお昼にいただき……。
---fadeinpager---
いろいろとお買い物もしてきました。
うつわと小物 幹では、谷穹さんのうつわにひとめぼれし、3点をお迎えしました。
素敵なお香のお店、林龍昇堂さんにも出逢いました。創業は天保5年(1834年)。店構えも歴史を感じさせる素敵さで、商品の箱や包み紙もとても可愛いのです。そして、店主もとっても素敵な方でした。
沈香と白檀を購入してきました。箱のふたを開けても可愛い。自然なままの香りは強すぎず、癒されながらも背筋がしゅっとする感じ。
今回も大充実の京都旅に。京都は何度訪れても新しい出会いがあってやめられません。毎月行けたらいいのに。
ARCHIVE
MONTHLY