
東京ステーションホテルで旅をする。
GWもあっと言う間に終わり、日常が戻ってきましたね。GW中は、最近の睡眠不足を解消すべくひたすら眠り続け、友人に、「冬眠から目覚めたか!」と言われてハッとした、編集MIです。
緊急事態宣言が出る前のことですが、先日、ずっと宿泊してみたいと願っていた、東京ステーションホテルへ1泊してきました。東京駅、です。東京駅って、東北や金沢へ行くとき以外、めったに行くことはないのですが、駅だけでもいろいろなお店があるし、駅のまわりはなにかないのかな?と、せっかくなので、どこかでランチをしてからチェックインしようと、リサーチをしてみたところ……。
どどーんとそびえ立つ、ウニ、イクラ、マグロ……。最初は海鮮丼の状態で、そして、最後は別で付いてくる鯛のお刺身を載せて、お茶漬けにしていただくという贅沢。
つじ半の海鮮丼をいただきに、東京駅からてくてくと。行列を覚悟で出向きましたが、運よく3組ほどが並ぶ中、すぐにお店へ入れました。メニューは海鮮丼のみ。特上、松、梅、竹の4種類があり、私は松をオーダー。海鮮丼で存分に味わった後は、鯛のお刺身を載せ、鯛のお出汁をかけてもらってお茶漬けで〆。ああ、おいしかった……。近くの喫茶店でお茶をしてから、ホテルへと向かいました(つじ半の近くの喫茶店、かふぇ ぺしゃわーるもいいお店でした)。
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ホテルのロビー。ここからもう異空間気分。
ホテルへ足を踏み入れると、時空が歪んだかのような感覚に。ロビーの隅々まで、ノスタルジックで美しい。そして、お部屋までの道のりが、これまた異空間へと誘われるようで、不思議な感覚へと陥ります。
ホテルがある駅舎の全長は335m!遥か彼方まで見渡す廊下は圧巻。
今回宿泊したお部屋はメゾネットキング。リビングルームが1階、寝室が2階に別れ、高い天井が開放感たっぷり。
2階へと上がる階段。
2階から階下を見下ろす。1階にはソファー、バスルーム、ちょっとした書きものもできるテーブルと椅子もあります。
2階のベッドルーム。2階にもお手洗いと洗面所があります。
通常のお部屋でも天井が高いホテルだと思いますが、メゾネットとなるとさらにその開放感が増して、気持ちいいです。
室内にあるメモ用紙は、原稿用紙のデザイン。このメモ用紙とボールペンを含む「文豪セット」なるものがあり、購入も可能。
アメニティは、フランスの香水ブランド「イストワール ドゥ パルファン」とのオリジナルコラボ、「Est. 1915」。「お客様にストーリーを届ける」という理念が一致したことから、コラボが決まったそう。ボトルのサイドには、切符をイメージしたデザインが施されています。東京駅ゆえ!
(「Est. 1915」は、通常、スイートルーム、メゾネットルーム以外のお部屋に設置されています)
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ディナーの時間まで、館内をお散歩です。廊下の壁には、ホテルの歴史がわかる資料や絵が飾られていて、それらをひとつひとつ見て回るのも、ここならではの贅沢な時間です。
人気のドームサイドのお部屋から眺めるこの景色は、やはり特別です。
カーペットひとつとっても、柄が可愛い。
廊下のカーペット。曲がり角。
壁に飾られている写真で、ホテルの歴史を堪能することができます。これは昔のお部屋の内装。ポップでモダンな印象。
バーですね。
東京鉄道ホテル時代のエントランス。いいですね。
戦前のホテルの特別客室42号室(現在の3065、3066号室)の浴室には、こんな素敵なタイルがあしらわれていたそうです。
みなさんあまり使わないであろう、こちらの階段も素敵なんです。
駅舎の屋根裏のアトリウムへ続く階段脇のスペースも、心地よさそう。
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館内を満喫した後は、フレンチのレストラン、ブラン ルージュでディナー。こちらのフレンチは、和の要素も盛り込んだ料理で、一味も二味も違うおいしさ。どれもおいしかったのですが、印象に残ったお料理をいくつか。
「雲丹とキャヴィア 蕪の冷製ヴェルーテ 昆布出汁ジュレ風味」。昆布のお出汁!
「団扇海老のソテ たけのこと空豆入り 四万十町産香り米のリゾット」。団扇海老って初めていただいたかも……。
「仙台牛フィレ肉のステーキ 本わさび添え ジュ・ド・ジャポネーズ」。こちらはトリュフソースも選べますが、私はわさびのほうを。
そして〆はなんとお寿司!「本鮪の創作寿司二貫」。フレンチのレストランで最後にお寿司って。私的には大歓迎です。
総料理長は日本の各地へ食材探しに行ったり、いろんな味にトライするのがお好きだそうで、和の要素が各所に感じられるフレンチは私好みで、またぜひ食べに来たいと思わせる味でした。
ちなみに現在、お得なランチプラン「平日限定フレンチフルコースランチ」¥8,800(消費税・サービス料込み)を5月10日まで展開中。これは見逃せませんね(私も行きたい……)。
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さて、翌朝はお待ちかね、東京ステーションホテルで話題の、朝食を。ビュフェ形式で、そのメニューの豊富さには目を見張ります。選び抜かれた素材、魚料理から肉料理、お寿司やちらし寿司まであってびっくり。オリジナルレシピのスムージーや、手搾りのフレッシュフルーツジュースも。
天井高9m、400㎡以上。使われていなかった駅舎の屋根裏が、こんなにも開放的で心地いい空間に! 宿泊客のみが味わえる贅沢です。
朝食はビュッフェ形式。和、洋、フルーツ、スイーツまで、ずらりと並ぶメニューに目移りしてしまいます。いちばん人気は卵料理で、オムレツやエッグベネディクトなど、その場で作ってもらって熱々をいただけます。ビュッフェですが、料理は個別に小分けされていて、コロナ対策はばっちりです。
私はホテルでの朝食はいつもほとんど洋食をいただくのですが、この日は和食気分が盛り上がり、ごはん、お味噌汁、鮭、卵焼、マグロのトロロ、というセレクトに。とってもおいしかった。写真がうまく撮れなかったので、ホテルから、和食のイメージお写真を。
お腹がいっぱいになったら、またゆっくりと館内をお散歩。チェックアウトは12時なので、比較的ゆっくりできます。
お部屋はもちろん、ディナーから朝食、そしてこのホテルの醍醐味である館内のお散歩まで、じっくり堪能。時短営業でバーを楽しめなかったのが心残りですが、コロナが落ち着いたらぜひ杉本さんの一杯を味わいに伺いたいです。
東京ステーションホテルは、不思議な時間旅行が楽しめる場所。東京に住む私たちが、東京という街をまた違った視点で楽しめる、素敵なホテルです。
東京都千代田区丸の内1-9-1
tel : 03-5220-1111
メゾネット(65㎡) ¥152,000
パレスサイド(34㎡) ¥67,445~
ドームサイド(30㎡) ¥58,590~
ほか
※2名1室(消費税・サービス料込み)
www.tokyostationhotel.jp
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