
思い出の南仏ニースでの、ひと夏の後悔。
手帳を見返せばちょうどいまから4年前の今日、南仏ニースから日本に帰国した編集TFです。それまでニースはおろかフランスにも行ったことがなかったのですが、1年あまりの滞在で南仏ニースの魅力にどっぷりはまりました。
ここに来ればみんな陽気になるニースのビーチ。浜は砂浜ではなく小石浜。太陽でジリジリと熱くなるのでビーチシューズは必携です。
コリーヌ・デュ・シャトーから見下ろすニースの街並み。赤い屋根がザ・地中海! それまでアートは正直あんまりわからなかったのですが、この気候でマティスやシャガールの絵を見て、その色使いの妙を感じました。
港にはクルーザーなどがたくさん。私もいつかここからクルーズの旅に出てみたい……
こんな風光明媚な場所で、夏はビーチに行って、海岸沿いの大通り「プロムナード・デ・ザングレ」をジョギングして、旧市街でアイスを食べて、ロゼワイン飲んで、ニース風のサンドイッチ、ツナや卵、野菜たっぷりの「パン・バーニャ」をむしゃむしゃ食べて……と、「多分、これで私人生終わったな」と思うくらい人生を満喫しました(ちなみに、日本でもロゼワインは楽しめます。編集部おすすめのロゼワインはこちらからチェック!)。
が、いま振り返れば「やっておけばよかった!」と思うこともたくさんあります。その中の一つが、
ニース・ジャズフェスティバルに行けばよかった……
という後悔。
ヨーロッパで最大のジャズフェスティバルの一つといわれ、世界的なミュージシャンがたくさん集まるこのフェス。毎年誰もが知っているジャズ界の大スターがやってくるにも関わらず、場所柄なのか気候のせいなのか、お客さんからもアーティストからもなんとなくリラックスした雰囲気が漂います。街の各所でアマチュアのジャズ奏者がコンサートをしたりもしていて、ニースの街に音楽が溢れるシーズンです。
ポスターのデザインが毎年おしゃれでかわいいニース・ジャズフェスティバル。
そして会期中の昼下がり、窓を明けてぼんやりしていると、どこからともなくギターやサックスを練習する音が聴こえてくることも……。パレス・マセナ周辺のホテルやAirbnbなどに泊まられる際は、スーパーでワインを買い込んで、窓をドーンと明けて、ぬるーい風を浴びながら、氷を入れたロゼをちびちびやってぼんやり過ごすのも楽しいです(それに満足して私は会場に行かず……。非常にもったいないことした……)
熱波がやってきた2018年夏。バルコニーに唐辛子を干しながら、お向かいのアパルトマンから聞こえてくるしぶ〜いギターの音に癒やされていました。
今年は7月18〜21日の4日間開催予定で、ゲストはハービー・ハンコック、トム・ジョーンズ、タワー・オブ・パワーズなどの超大御所からゴーゴー・ペンギン、そしてなんと上原ひろみさんまで!! ジャズはもちろん幅広いジャンルのアーティストが勢揃いするイベント、音楽好きの方はぜひチェックしてみて。
避暑地といっても、夏のニースは激暑なのでサングラスと日焼け止めは必携。昼時は室内か日陰の多い旧市街を散策するのがおすすめです。写真は旧市街のわんこちゃん。
https://www.nicejazzfestival.fr/en/
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