
「知る」きっかけになる、オーガニック展示会。
こんにちは。先日「オーガニックライフスタイルEXPO」に参加した編集TIです。
きっかけは、ル・クルーゼが初出展すると聞いて、興味を持ったこと。
食を通じて豊かな心を育むことや、世代を超えて愛され、受け継がれるプロダクトやサービスを提供することをミッションとしているル・クルーゼですが、このイベントで新たなチャレンジとして、流通に回らず廃棄処分される規格外野菜を使ったスープを販売するというのです。
おなじみのシグニチャー ココット・ロンドやココット・エブリィがお出迎え。
ブースには廃棄予定の端材や、出荷されない花を活用。
スープは料理家の寺井幸也氏によるYUKIYAMESHI協力のもと、ル・クルーゼの鍋で調理して提供。優しくシンプルな味わいながら、野菜の旨味がじっくり広がります。
ニンジン、ジャガイモ、ミニトマト、ナス、ピーマン、カボチャ、タマネギ、ビーツ、ニンニク、ショウガ。10種の野菜が入って、身体の中から温まる具だくさんスープでした。
規格外だけど、味はまったく遜色ない野菜たち。ゆっくり熱を入れ、野菜本来の甘みを引き出すル・クルーゼの鍋で調理すれば、さらにそのポテンシャルが生きてきます。
流通の外に目を向けるという、新たな視点を授けられた一杯でした。
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さて「オーガニックライフスタイル」という言葉から思い浮かぶのは、自分にとって心地よく、環境にもやさしい暮らし。
そういう暮らしを送りたい!と思うものの、現代的な生活スタイルの中で、環境負荷をゼロにするのは至難の業。ジレンマを感じることも少なくありません。
でも物事の背景を知れば、少しずつ正しい選択をしていくことはできる。
その選択を積み重ねた先に、目に見える良い変化が訪れるはず。
まずは知ること、そして正しい選択をすること。
オーガニックライフスタイルEXPOのような展示会は、その出発点である「知る」ことのタッチポイントにあふれているのが魅力です。
今回も、新しい出合いがいろいろありました。
たとえば繊維商社のヤギが構築した「Cotton ID」について。
これは、いままで審査範囲がまちまちだったオーガニックコットンの国際基準を包括し、農場から綿花ワタの精製、そして紡績で糸になるまでのトレース管理を叶えたもの。
オーガニックコットンの産地では基準の抜け穴が悪用され、一部で不正が横行していたので、認証表示があるものも100%信頼はできなかったそうですが、これからはCotton IDの表示があるものを選べば安心です。
ヤギのブース。Cotton ID構築以前から、インドの綿農家とその家族を支援する一般財団法人PBPコットンに参画し、綿農家の有機転換や子どもたちの就学支援も続けているそう。
台湾の有機農産物をテーマにした出展者が集まったブースでは、米粉の麺、ヴィーガン対応の椎茸オイスターソース、有機原料の豆豉など、台湾らしい食材がずらり。
宗教上の理由でベジタリアンが多く、環境問題や健康、食育への意識が高い台湾の食文化には、学ぶところがたくさんありそうです。
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「オーガニックビレッジ」を宣言している京都府亀岡市のブースでは、廃棄されたパラグライダーをアップサイクルした「ホズバッグ」を取り扱っていました。裁断する場所によってデザインはひとつひとつ異なるそう。軽くて丈夫な素材が生かされた、素敵な製品!
愛用しているエティークのシャンプー&コンディショナーバーも発見しました。
肌に優しい天然由来成分、海洋汚染に繋がらない素材でできていて、プラごみも出ない。そして何より仕上がりがいい! 石鹸シャンプーでしょ?と思って敬遠している人にこそ試してほしいヘアケアです。カットして使えるから旅先に持っていくにもコンパクトだし、シャンプー&コンディショナーにおいての最適解では?と思うアイテム。
時間が足りなくて、全て見て回ることは叶わなかったけれど、短い滞在時間だけでも次々と興味を惹かれるブースに出合えました。
このオーガニックライフスタイルEXPO、来年は初めて京都での開催も予定されているそう。「知る」きっかけを探しに、ぜひ訪れてみてください。
https://ole-kyoto.ofj.or.jp
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