Editor's Blog

ザ・リッツ・カールトン福岡に泊ってみました。

フィガロジャポン、グルメ班のまりモグ(東京と福岡のダブル)です。第二の故郷といっても過言ではない大好きな街・福岡へ、夏休みを利用して行ってきました。コロナ禍でなかなか行けなかったので今回4年ぶりの"渡福"。その間に、とても素敵なアドレスが誕生していました。それが2023年6月に開業したザ・リッツ・カールトン福岡です。

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左:旧大名小学校跡地である、福岡大名ガーデンシティ内に立つザ・リッツ・カールトン福岡。市内中心部の商業施設では最も高い111mの高層ビル。 右:18階のザ・ロビーラウンジからは、博多湾が一望できる。

まず驚いたのは、ホテルから見た福岡の景色。福岡は空港が中心部に近いことで知られていますが(便利!)、そのため航空法で周辺ビルの高さ制限がとても厳しく、なかなか高い建物が建てられなかった背景があります。ただ、この場所は国家戦略特区に指定されていて、規制が少し緩和されているとか。「眺望のいいホテル」がこれまでなかった分、博多湾を見渡す景色は新鮮でした。

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インテリアデザインは、メルボルンの LAYAN Architects + Designersが監修。

景色はもちろん、館内も見どころ豊富です。博多織からインスピレーションを受けた織物や装飾、小石原焼といったうつわなどが配され、パブリックスペースや部屋を彩ります。

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デラックスキングルームからは福岡の街並みが、パークビューキングルームからは緑豊かな大濠公園、ベイビュールームでは博多湾の眺望が楽しめます。

これまで、ザ・リッツ・カールトン日光、ザ・リッツ・カールトン京都に泊ったことがあるのですが、福岡の部屋も同様、ザ・リッツ・カールトンらしい上品さがあります。お茶と一緒に置かれていた、茅乃舎のお出汁は福岡オリジナル。窓から見える景色を眺めつつ、ほっとひと息つきます。

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左:バスルームの引き出しには素敵なアメニティが一式。 右:ルームウエアはイギリスのDerek Rose(デレク・ローズ)のもの。肌触りが良すぎて、部屋に戻る度に着用していました。

スパやアフタヌーンティーも充実していますが、ホテルではプールでしっかり泳ぎこむ派なので、さっそく最上階へ。プールは三方を窓で囲まれ、目の前は博多湾というロケーションです。プールサイドにはヴァイタリティプールもあり、上がった後のサウナも充実しているので、スパエリアでゆっくりホテル時間を過ごすのもおすすめ。

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プールは別途料金(¥3,795)がかかりますが、あまり混み合うことがないので優雅に泳げます。
※プール利用は1日1回2時間まで、宿泊者もしくはデイスパ(宿泊なし、トリートメントのみ)の人限定。

しっかり身体を動かした後は、お楽しみのディナー。館内にはViridis(ヴィリディス)、Diva(ディーバ)、ザ・ ロビーラウンジ & バーなど多種多様なレストランがありますが、この日は日本料理の幻珠へ。福岡を中心とする九州食材をふんだんに使った料理がいただけます。

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写真は秋にいただいたもの。ディナーコースは「初音 -Hatsune-」(¥20,000)と「天穹-Tenkyu-」(¥30,000)を提供。

この日は秋のメニュー「初音-Hatsune-」コースをいただきました。濃厚な(福岡県)志賀島の車エビとワサビ菜の先付から始まり、自家製の豆腐を使った椀物と続きます。お造りはもちろん玄界灘など九州近郊で獲れた魚。個人的に、白身系は九州産が好みなのでうれしい限り。季節を感じる八寸にも心ときめきました。炊き合わせ、炊き込みご飯、できたての栗大福でコースを締めくくります。会席料理長の中島弘貴さんは、まだお若いのですが、京都の名店・和久傳などで修業されてきた気鋭。出身地である福岡に戻り、地元の食材はもちろん、うつわ選びにも精力を注いでいます。

新しいホテルに来ると、ついチェックしたくなるのがバーです。ホテルのバーというとオーセンティックなところから最新技術を盛り込んだところまでさまざまですが、最上階のバー、Bay(ベイ)はミクソロジーカクテルも味わえるアーバンな雰囲気。テラスを併設しているので、福岡の夜景や博多湾を行き交う船を眺めながらのカクテルタイムが最高です。

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店内はバーカウンターとテーブル席、個室も用意。おすすめはテラス席。 

雰囲気だけでなくシグネチャーカクテルがまたおもしろい! あの博多銘菓にインスピレーションを受けたミルキーな甘さに癒やされる「どんたくミルクパンチ」や明太子の味をインフューズした「明太マティーニ」など、全種類試したくなるほど興味をそそられました。バーでは珍しく、炭火焼料理が充実しているので1軒目利用にもよさそうです。福岡は夜が楽しいのは知っていましたが、こんな体験は初めて。雰囲気も相まって、なんだか海外にいるような気分になりました。

朝になると不思議とお腹がすいてくるので不思議なものです。ホテルの朝食はまさに旅のハイライト。会場のViridis(ヴィリディス)へ向かいます。

ブッフェをセレクトすると、卵メニューが選べるので迷わずシグネチャーオムレツをオーダーします。とろりと半熟のオムレツと、クリーミーな明太ソースが絶妙にマッチ。付け合わせの長崎雲仙ハムもおいしくて大満足。これだけ明太明太しておきながら、ついブッフェでは明太フランスをチョイスしてしまいました。こちらはバターが利いていてリッチな味わい。赤ん坊?のイラストが可愛い佐賀県の村山牛乳と一緒にいただきました。

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左:ブッフェでセレクトできる卵料理は、オムレツのほか、クロワッサンエッグベネディクトなどから選べます。 右:村山牛乳、初めて飲みましたがフレッシュでおいしい! コーヒー牛乳は次回トライします。

もう何度目になるかわからない(100回は優に超えているような......)福岡、いつも飲み歩いてばかりでした。もちろんそれだけでも大充実なのですが、伝統や文化を味わえるラグジュアリーな福岡、なんだか新鮮でした。ザ・リッツ・カールトン福岡の滞在を通して、福岡の新しい楽しみ方が見つかった気がします。

ザ・リッツ・カールトン福岡

福岡県福岡市中央区大名2-6-50 福岡大名ガーデンシティ
tel:092-401-8888
料金: ¥102,200〜(1泊2名利用時)
www.ritzcarlton.com/ja/hotels/fukrz-the-ritz-carlton-fukuoka/overview

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