
9月15日(水)最近、気になるぞ、中東。
こんにちは、編集KIMです。
前回はサッカー・ワールドカップの6月でした~。
今回は、「最近、中東が気になる」ということで。
イスラエルのおばあちゃんって、元気だ!
9月14日、「ガミラシークレット」という、イスラエルの自然派コスメの
発表会に行ってきました。ここが出しているのは、いままでは石鹸のみ!
ガミラさんという70歳のおばあさんが、秘伝のレシピで作った、
ハーブの石鹸です。マルセイユ石鹸のようなゴツっとした大きさで、
使うごとに肌しっとり。泡はあんまりでないんだけど、
使用後にツルツルになります。ガミラおばあさんは、
石鹸を「cook」する、と言うそうです。
発表会のときもすこぶる元気だった。腹から声出してて。
映画祭のときティーチインで監督が喋る際もそうですが、中東の人って、
エネルギッシュで止まらない。自らの国の歴史や、人生の出来事を、
情熱的に語ります。ガミラおばあさんは、イスラエル北部の
ドゥールーズ族の出身で、女性の社会進出なんて!と、そうとう苦難を強いられたそう。
この素朴でカラダにやさしい石鹸を作り続けるために、
離婚にまで、あやうくいたるところだったそうです。
この石鹸をクックするために、村で女性の雇用が増えたことがすごくうれしいとか。
いつかこの石鹸で集められたお金を、貧しい子どもたちを助けるために
役立てるのが夢だ、と言ってました。
KIMも、いくつも使いました。確かに、すばらしい!
バスタイムの香りもハーブで満たされ芳しいし、肌の調子もあがる。
ユーザーから、新製品がほしい!とリクエストが出て、
今度はフェイスオイルが発売されます。本日15日から、伊勢丹新宿店にて先行発売。
2011年2月2日からは、全国の有名百貨店やセレクトショップでも発売になります。
これがガミラさん。古典的なイスラエルの女性だけれど、
芯が強そうな、「幸運」が訪れそうなおばあちゃん。
これは石鹸。無骨なカタチだけど愛らしいでしょう?
心がこもった品です。
これは新製品のオイル。ガミラシークレット フェイスオイル オリジナル50ml ¥8,925
ちなみにガミラのホームページは、www.gamilasecret.jp
イスラエル風のお料理。発表会の場所は、フィガロジャポン9月号の
別冊付録東京全マップでも紹介した、HATAKEという青山のレストラン。
心から離れぬ映画『彼女が消えた浜辺』。
ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞したイランの映画。
公開されてすぐ観に行きました。
しかし・・・・映画館はがらがら・・・・・
こんなとき、ほんとうに寂しい気持ちになるんですよ、KIM。
「この世には、観るべき映画がいっぱいあるのに、
そういう作品を上映する劇場に観客は少ないなあ」って。
心理サスペンス、という言葉がわかりやすいから
この映画のジャンルをセツメイするときにメディアで使われているのでしょうが、
そういう響きがなぜか似あわないと感じました。
エリという突然姿を消した女性の行方を捜して、大人たちが
みっともないくらい戸惑う・・・・・・というオハナシなのですもん。
なんだかとても「現実」。大げさにみえて、リアリティ。
宗教や慣習に、しっかりした厳しい枠組みがあるイスラムの世界に生きていても、
私たちと同じように「保身」や「怒り」や「喪失」や「遠慮」の感情があり、
そういうことを少しも教訓めいて表現しない、さりげない演出ができる
監督が撮った映画でした。しみじみ胸に沁みて残るような、感覚。
中東を描いた良質の作品と出会うと、「遠さ」と「近さ」の両方を、
すごいギャップでみせらているような、フシギな気分に襲われます。
遠い、と思い込んでいる世界に、思いがけない親近感。
でもやっぱり違うんだなーっていう異質のものへの好奇心。
映画ってすごいなー
©2009 Simaye Mehr.
イスラム世界は男女間の恋愛に対して、いまだとてもキビシイ規律アリ。女性たちは、スカーフで髪を隠しています。『彼女が消えた浜辺』は、ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開中。
www.hamabe-movie.jp
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