
ニューヨークのファインダイニングが、
パーク ハイアット 東京にやってきました!
こんにちは、編集MAです。
フィガロジャポン9月号のニューヨーク特集の取材中、印象に残っていたとあるバー。セントラルパークからわずか1ブロックという中心地に立つベットニーは、「ストーン・スープ」(凍らせたセントラルパークの石入り!!)など、とにかく個性的なカクテルが豊富。
「こんなの飲んだことがない!」という発見が多く、それがある意味ニューヨークらしいなあと思い、印象に残っていたのです。
ただひとつ、心残りだったのが、バーのみの取材だったので、お食事ができなかったこと。バーだけを利用するゲストも多いのですが、レストランが素晴らしいというウワサがあり。
それもそのはず、ここベットニーは、私的ニューヨークいち憧れのレストラン、イレブン・マディソン・パーク出身者たちが作った店。いわばエリート集団です。残念ながら時間がなかったので、次回渡米時の楽しみに……と心を落ち着かせて帰国しました。
それがなんと! 10月3日から8日(土)までの期間限定で、ベットニーのエグゼクティブシェフ、ブライス・シューマンが日本にやってくると言うではありませんか。
これは行かねばと、パーク ハイアット 東京のニューヨークグリルへそそくさと向かいました。
いただいたメニューの一部がこちら。アミューズの時点で、目からウロコでした。それがこちら「赤肉メロンのジュレ イクラ」。
小さく球状にくりぬかれたメロンと、ジュレになったメロンの上に、イクラがのっています。生ハムメロンは定番ですが、これは斬新! ブライスいわく、鮭とメロンに、共通の香りがするとのこと。
そんな観点から新しい料理が生まれるんですね。ニューヨークってやっぱり面白い。
続いて「ヒラメ コリアンダー ライムピクルス」。これもすごい!!日本さながら昆布締めしたヒラメをライムピクルス、さらにカレースパイスで驚きのアクセントを加えています。
これまた日本では考えられないアレンジです。食べると口の中がオリエンタルな香りでいっぱいに。
途中で供されるパンもまた、面白いのです。ディル入りのパンに添えられたのは、ヨーグルトをミックスしたバター。
これは、ブライスの母が作ってくれていたシューマン家の味だそうです。ほどよい酸味&普通のバターよりさっぱりしているので、食べすぎちゃうこと必至です。
この日のメインは牛。日本での食材探しに力を入れたというブライス。
栃木県産の黒毛和牛をセレクトし、グリルしています。付け合わせのサラダ菜も意外性があったのですが、中央のソースがおいしい!
サラダ菜とジャガイモを合わせて、マッシュポテトのようなふわふわしたソースなのですが、初めてなのに懐かしい味がします。ほっと安らぐひと皿でした。
ひと皿ひと皿、感激が続いたのですが、最後にノックアウトされたのがこちら! 「プレッツェル バニラ キャラメル」。見た目ではよくわからないのですが、2つのアイスの間に、薄いおせんべいのようなものが挟まっていて、食べるとまさに、プレッツェルの味そのものなのです。
私の脳内は、一気にニューヨークへ……
ニューヨークの味って?と言われると難しいのですが、知っている素材なのに知らない味が顔をのぞかせたり、時にオリエンタルな風味が隠れていたり、とにかくここでしか食べられない味がてんこもりな気がします。
ブライスも、「ぼくの料理はアメリカ料理。いろんなものがいろんな国から集まってきて、ひとつの皿に落とし込まれる」という話をしてくれました。
彼の場合、それをより一層クリエイティブに、華やかに昇華しているので感動もひときわ大きいのかもしれません。
現地ではカクテルしかいただいていませんが、その発想力は料理でも同じでした。
ここ新宿で、脳内トリップをするならおはやめに!
10月8日までの期間限定です!
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