ただいま上映中♡グッチフェストを見逃すな。
あたしの朝はいま、短編映画を見ることから始まる。昨日(11/17)から始まったグッチフェストがそれで、11/22まで一週間、毎日7本の短編がオンラインで公開される。
PHOTO BY PAIGE POWELL
グッチのクリエイティブディレクター、アレッサンドロ・ミケーレは大の映画好き。コロナ禍でコレクション発表のありようがランウェイに限られなくなったいま、アレッサンドロが映画でコレクションを発表することにしたのは必然だったのかもしれない。
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PHOTO BY PAIGE POWELL
映画はアレッサンドロと映画監督ガス・ヴァン・サント(『ドラッグストアカウボーイ』『エレファント』)による共同監督作。今日2本めを見ましたが7つの短編はひとつながりのストーリーのよう。とはいえ主人公シルヴィア(いや他の登場人物たちもみな)の行動は意味があるようなないような、セリフもそうだし。でもなるほどと腑に落ちるセリフもあるし今後ストーリーがどう展開していくのかもわからない。ガス・ヴァン・サントだから何かが起きてしまうのか?と初日のエピソード1で思ったりもしたけど(冒頭の音楽ちょっと不穏だったし)明るい朝の日差しに映し出されるローマのかわいらしいアパート、グッチの服やバッグを見ていたらそんなこと考えずに素直にかわいい、と思って見てればいいんだと思い直しますたが。
PHOTO BY PAIGE POWELL
だってアパートやカフェ(エピソード2)のインテリアも色合いもかわいらしくてグッチのカラフルなカラートーンと絶妙に合ってるし(もちろん計算済みだろう)朝っぱらからアパートの部屋で生バンドが演奏してるとかポストから取り出した郵便物が過去のグッチのインビテーションの封筒だとか。どのディテールにも目を奪われるしウキウキしちゃう。
PHOTO BY PAIGE POWELL
音楽もエピソード1の冒頭、不穏と表現したけどその後生バンドの音が入り、ビリー・アイリッシュの新曲が入り(シルヴィアがアパートのバルコニーから赤いドレスを投げるシーン。このドレスは2015年アレッサンドロのデビューコレクションで発表されたもの。エピソード2ではカフェの客が着ている)最後には壮大なオペラがかかる。
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グッチ最新コレクションを映画で堪能しつつ、かわいらしいアパートやローマの街並も楽しめる。ミラノコレクションをミラノでなくローマでやってくれればいいのにと思うほどローマ好きのあたくし。先だってのパリコレぶろぎゅりますたがパリだけでなくローマも懐かしく思い出し切ない気持ちになりました。。。
コロナ禍のいま、デザイナーもブランドも誰もが今後のクリエイション展開を模索している最中なのは間違いない。外出制限中の5月に、春夏と秋冬という年2回のメインコレクション、クルーズ、プレフォールといった従来のコレクション発表の形式を変えて行くといち早く発表していたアレッサンドロ。今後もこのカタチでコレクション発表をすることもあるかもしれないし、またまったく違うやり方でやることもあるだろう。何しろアレッサンドロのことだから。まずは明日のエピソード3をお楽しみに。朝から映画を見る習慣というのはなかなか楽しく、優雅なものだ。
GucciFest.com
11月22日(日)まで上記特設ウェブサイトにて順次公開(公開後も閲覧可)
『OUVERTURE OF SOMETHING THAT NEVER ENDED』
Creative Director: Alessandro Michele
Art Director: Christopher Simmonds
Photographer: Gus Van Sant
Hair stylist: Alexandra Brownsell
Make Up: Thomas De Kluyver
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