栗山愛以の勝手にファッション談義。

サッカーワールドカップから考える、秋に着たいモードなスポーツウエア。

世間では、ワールドカップが盛り上がっている。

根がミーハーなので、流行っているものにはとりあえず食いつく性質。とりあえず見ている。ぼーっと観戦していたところ、ふとせっかくだから、サッカーにまつわるファッションの話でもできないか、と思い立った。

どこのユニフォームがかっこいい、選手・監督がおしゃれ、ブランドがワールドカップ記念コレクションを発表、などなど話題はあると言えばある。がしかしどれも何だかぴんと来ない。こんなイベントでもない限り好んでは見ないサッカー始まりというのがよろしくないのかも。我がホームグラウンドのファッションに立ち戻ってみた。そう言えば2018-19年秋冬は一部スポーティなムードが漂っている。あいかわらずスニーカーはいっぱい出ているし、ジャージっぽいものもたくさんある。そうだ!こうなったら「サッカーができそうなくらいスポーティなルック」をテーマにしよう!

ということで、ふんわり「スポーティ」というよりは、「スポーツ」と言い切れるくらい気合いの入ったルックを探してみた。あった。マリーン セールに。昨年LVMHプライズのグランプリを獲得して注目を集める中、今季初めてパリでショーを行なった新星。さまざまな要素を独特の感性で勢いよく融合させていて私は大好物だったのだが、スポーツの中でも体操競技をメインに取り上げていて(こういうセレクトもいいと思う)、タイトなシルエットが多い。最も動きやすそうなのはこちらだ。

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なんだか機敏そうだし、サングラスもカッコイイ。それにモアレ柄のトップやタイツを重ねているところが一味違う。

マリーン セールのアイコン、三日月柄のタイツ一丁スタイルも運動できるんじゃないかと思う。

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いやー、しかしこのルック、下半身は身軽だが、日常の必需品が入れられるポケット付きアウターや、ヴィンテージのスカーフが付いたイヤリングがじゃまか。それに小学校の体育館シューズみたいなスニーカーがちょっと弱そうかも。

ところで、ウィメンズコレクションでサッカーと言えば、コシェである。2018年春夏、プレフォールと続けてサッカークラブパリ・サンジェルマンとコラボしている。秋冬は今までになくシックだったのだが、先日発表されたばかりのクルーズはスポーツ度が高かった。ちょっと気が早いがその中から厳選したのがこちら。

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今度は上半身がぴったり。というか、南仏マルセイユに浮かぶクルーズ船が会場だっただけあり、水着だと思う。ボトムはジャージとジーンズが合体したように見えるので運動着としてなくはなさそうなのだが、写真や画像ではっきりわからないものの足元がヒールのような気がする。それに、巨大フープピアスが揺れて気が散るかも。

何はともあれ、秋冬以降スポーティに行くならずるずるのジャージスタイルよりはぴったりタイトにいきたい気分なのは確かだ。飲み食いしながら人がサッカーしているのをだらだら見ている場合ではない。秋までに自分の体型を整えておかねばならぬ!と慌てた次第です。
 

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栗山愛以

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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