タヒチ島、もうひとつの小さな島へロードトリップ!【タヒチの島々】

Travel 2025.09.09

国際空港や首都パペーテがある大きな島(タヒチ・ヌイ)と、パリオリンピックでサーフィン会場となった村、チョープーのある小さな島(タヒチ・イティ)が繋がってできているタヒチ島。このフレンチポリネシア最大の島の西海岸を車で南下してみよう。ノンストップで行けば90分程度のドライブだが、途中で公共のビーチで過ごしたり、海の家のようなレストランでランチしたり。日帰りもできるけれど、せっかくならタヒチ・イティで気取らないペンションやバンガローに泊まって、のんびり目指したい。南に行くにつれて、植物も海もいっそう色濃くなっていく。まだ知らないタヒチ島の豊かさを発見して。

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モーレア島を右手に見ながら南へ。

空港で、もしくはパペーテ市内で車を借りて出発。メイン道路は1本しかないので迷うことはない。順に立ち寄りたい場所をご紹介。


Plage de Vaiava
ヴァイアヴァ・ビーチ(PK18ビーチ)

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パペーテの教会から18kmであることから"PK18ビーチ"と呼ばれ、地元の人たちに最も親しまれている公共の海水浴場。白砂で波も穏やか。

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週末は駐車に苦労するほど大賑わい。

Marae Arahurahu
アラフラフのマラエ

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宗教儀式を行っていた石積みの遺跡。7月のお祭り、ヘイヴァの時にダンスショーが行われている。入り口には大きなティキ(神)像が。

Laboratoire de Cosmétologie du Pacifique Sud
ラボラトワー・ドゥ・コスメトロジー・デュ・パシフィック・シュッド

モノイオイル作りを学んで、オリジナルを作成。

肌や髪を保護・保湿するタヒチのビューティアイテム、モノイオイル。5大ブランドのひとつ、コントワー・デ・モノイは、ツアモツ諸島とガンビエ諸島のコプラ(乾燥したココナッツ)からオイルを圧搾し、有機栽培のティアレの花で製造。品質の高さから世界中に輸出もされている。その畑と工場見学ができるのがここ。ショップでは、自分好みの香りのモノイオイル作りにトライしよう。フレグランスのように楽しめること請け合い!

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有機栽培のティアレ畑。毎日7時から2時間、スタッフが花を摘んでいる。1Lのココナッツオイルに最低10個のティアレを10日間漬け込むものが正式なモノイオイルとされ、その甘く優しい香りはクセになる。

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工場に併設されたラボでは、クリームやスクラブなど本格的な化粧品作りのワークショップ(8,500CFP~)も行っている。

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ショップに併設されたバー・ア・モノイで、19種のオリジナルモノイから2種、17種の香料から3種を選び、自分好みの香りが作れる。100mlのスプレーボトル1,000CFP~

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さまざまな香りのモノイオイルのほか、ディフューザー、ボディケアやヘアケア製品も販売。

Laboratoire de Cosmétologie du Pacifique Sud
ラボラトワー・ドゥ・コスメトロジー・デュ・パシフィック・シュッド
P.K. 39, Côté Montagne, Papara, 98712 Tahiti
tel: 40-54-78-54
営)9:00~12:00、13:00~16:30(月~金) 9:00~12:00(土)
※畑と工場見学は9:00、11:00(ハイシーズンは13:00、15:00も)
休)日
https://www.facebook.com/LCPS.papara
※施設の場所は記事下Map29を参照。

Beach Burger
ビーチ・バーガー(※施設の場所は記事下Map30を参照。)

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ラスベガス好きのオーナーが、アメリカのジャック・イン・ザ・ボックス風の店を1987年にオープン。ニュージーランド産の牛肉と地元野菜を使ったバーガーはボリュームたっぷり。テイクアウトしてビーチへGO! https://www.facebook.com/beachburgerpapara/

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左から、ベーコンチーズバーガーとフレンチフライ、ドリンクがセットの「Combo#3」1,450CFP、フィッシュバーガーのセット「Combo#5」は1,500CFP

Plage de Taharuu
タハルウ・ビーチ(パパラ・ビーチ)

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地元では"パパラ・ビーチ"と呼ばれる黒砂の海水浴場は、サーフィンするのにいいポイント。ボディボードをする人たちも。ピクニックエリアもあり。

Saint Jean Baptiste
サン・ジャン・バティスト教会

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1855年に珊瑚と石で建てられたタヒチ最古の教会。道路沿いにあってひときわ目立つ。

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一時マタイエア村に住んでいたゴーギャンも礼拝に訪れていたとか。

Temaeva Massage
テマエヴァ・マッサージ

波音と、伝統的マッサージ"タウルミ"に癒やされて。

フレンチポリネシアの伝統的なマッサージ、タウルミを独学で会得し、基本は出張だが、金曜と土曜はマタイエア村の屋台(ル・ロット)で施術するテマエヴァ。モノイオイルを使って腰から上は手先へ、下は足先へ、大きな手で圧をかけながら流していく。20分なら上半身、40分は頭から足までの背面、60分は頭から足までと、クイックにも受けられるから、ドライブ疲れをリリースしてみては。

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ハーブに囲まれた水上のテラスにベッドを置いて。風も水の音も心地よくてうとうと。

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ぎゅっと圧をかけながら手足の先へ悪いものを流すような動き。顧客のエナジーに合わせて陰陽バランスを整えるのだそう。

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左のボディ用オイルはチリも浸けているので、凝りに効く。右は自家製のモノイオイルで顔や頭に。

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ル・ロットのオ・トゥム・マペは、ここで料理を注文して自分で取りに行くスタイル。

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オーナーのオルガは元エア タヒチ ヌイでマーケティングを担当。人気メニューは、アヒポキにタロのチップかライスを添えた「Ah Poke Bowl+Riz ou Frites」2,000CFP

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順番に受ける間、カフェメニューで待っているのもいい。トッピングを選ぶクレープ「Crepes Sucres, Miel Citron」480CFP、「Café Espresso」300CFP

Temaeva Massage 
テマエヴァ・マッサージ
tel: 87-34-52-26
※オ・トゥム・マペで施術するのは10:00~16:00(金、土) 
料)20分3,000CFP、40分5,500CFP、60分8,500CFP
https://www.facebook.com/p/Temaeva-Massage-100063616927228/
Ô Tumu Mape
Mataiea, 98726 Tahiti
tel: 87-22-20-09
営)10:00~14:30L.O.(水~金) 10:00~16:00(土、日)
休)月、火
https://www.facebook.com/OTumuMape/
※施設の場所は記事下Map31を参照。

Source de Vaima
バイマの泉

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パワースポットともいわれ、ヒーリング効果が謳われる水が湧き出ている場所。緑に囲まれてひんやりしているので、人々が涼をとりにやって来る。

Belvedere de Taravao
タラヴァオ展望台

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牛や馬の姿も見えるタラヴァオ高原を緩やかに上って行った展望台からは、タヒチ・ヌイとタヒチ・イティを結ぶくびれた場所が見渡せる。雲が出やすいので朝早めがおすすめ。

La Fromagère de Tahiti
ラ・フロマージュリー・ドゥ・タヒチ(※施設の場所は記事下Map32を参照。)

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タラヴァオ高原の農場でとれた低温殺菌牛乳からジュリエット・ラミーが手作りするチーズは、有名レストランや高級リゾートからひっぱりだこ。工房で販売もしている。左奥から、ラクレットのような「Tomette nature」200g 1,500CFP、同じくマルケサス諸島のピンクペッパーを使った「Tomme Baies Roses des Marquises」500g 3,980CFP、手前はカマンベール製法の「Saint Tahitian」225g 1,490CFP @fromageredetahiti

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道中で出合うのは、釣りたての魚売り。左のカツオ各1,000CFP~、右の大きい魚はマグロ各7,000CFP~

Restaurant Terre Mer
レストラン・テール・メール

山のものと海のもの、どちらも味わう一皿を。

以前は中華風だったという店を、大統領のプライベートシェフを務めていたシェフが一新し、その名のとおり"大地と海"のものを提供するレストランに。まず頼みたいのは両者を使ったサラダ。この一皿で大満足。また、メインの肉や魚のメニューはさすがの火入れで、都会のレストランのよう。静かな入り江に面した広いテラス席で、ゆったりとしたディナーをぜひ。

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エビのフライと鴨の胸肉、山羊のチーズに半熟卵をのせたサラダ「La Salade Terre-Mer」2,980CFP

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モリーユ茸のソースでいただくフィレ肉にもホタテの串が。「Le Filet de Boeuf aux Morilles」3,950CFP、スイートポテトフライ「Frites de Patate Douce」650CFP、グラスの赤ワイン800CFP

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店内は地元アーティストの作品があちこちに飾られている。夕暮れからロマンティックになるテラス席。

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魚はもちろん、カニやザリガニも棲むという入り江は、まるで湖のように穏やか。

Restaurant Terre Mer
レストラン・テール・メール
P.K. 58,000 Cote Mer, Taravao, 98719 Tahiti
tel: 40-57-08-57
営)11:00~14:00L.O.(月、火、日) 11:00~14:00L.O.、18:30~21:00L.O.(木~土)
休)水
予約したほうがいい
https://www.facebook.com/profile.php?id=61553634436997&locale=fr_FR
※施設の場所は記事下Map33を参照。

La Plage de Maui
ラ・プラージュ・ドゥ・マウイ

名物のエビ料理をお目当てに、ランチはここへ。

神話が残るマウイビーチは、1960年代にフランスの航空母艦、72年、74年とクルーズ船フランス号が寄港したことでも知られる場所。ここに2002年から営業するレストランは、そんな歴史もあってかフランス人たちに大人気。名物はチョープーで研究・養殖しているブルーシュリンプで、カレーやサラダもあるけれどシンプルに塩だけで味付けしたグリルが美味。ボリュームたっぷりなのでシェアしてどうぞ!

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山盛りのエビ! ゲランドの粗塩で味付けしたエビのグリル「Crevettes Gros Sel」3,400CFP

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その日に獲れた魚とエビをバナナの葉で包んで蒸した「Polynesian Papillote」3,350CFP。温かいココナッツミルクとジンジャーソースでいただく。

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ランチタイムだけの営業で、混み合うので予約がおすすめ。

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中央に見えるのがラ・プラージュ・ドゥ・マウイ。浅瀬が続くマウイビーチは親子連れが水浴びをしていたりと平和そのもの。

La Plage de Maui
ラ・プラージュ・ドゥ・マウイ
P.K. 7.7 Côté Mer, Toahotu, 98719 Tahiti
tel: 87-74-71-74
営)11:00~14:30L.O.
無休
予約したほうがいい
https://www.facebook.com/laplagedemauioff/
※施設の場所は記事下Map34を参照。

Le Village de Vairao
ル・ヴィラージュ・ドゥ・ヴァイラオ

まるで自宅! 充実の設備で快適なバンガロー。

2023年に完成、ビーチに面した敷地内に4つの異なる家が立つ宿泊施設。そのうちプール付きが2棟あり、共有の屋外キッチンダイニングにはバーベキューセットも完備。タラヴァオにあるスーパー、カルフールで食材やワインを買ってくればホームパーティの始まり! シンプルなインテリアで、何しろ新しいので快適。ふたりでも大人数でも、コージーな休日が過ごせる。

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海に面してリビングから続く眺めの良いプールが自慢のFare Manini。

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キングサイズの1ベッドルームとリビングにソファベッドがある。

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上階に1ベッドルームのFare Marara、下はオープンエアの共有のキッチンダイニング。水平線を眺めるカウンターバーは朝も夕暮れも特等席。

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いちばん大きなFare Autiのベッドルーム。2ベッドルーム、2バスルームで広々。

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メイン道路の赤い標識が目印。見落とさないで。

Le Village de Vairao
ル・ヴィラージュ・ドゥ・ヴァイラオ
Matiti, Vairao, 98725 Tahiti
tel: 89-79-35-66
全4棟 シャワーのみ
料)1棟45,000CFP~ 朝食なし
https://www.facebook.com/profile.php?id=61550612571932
※施設の場所は記事下Map35を参照。

Teahupoo
チョープー

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世界中のサーファーが目指す、巨大な波。サーフポイントは浜辺から離れた沖合いに。

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毎年、世界最高峰のサーフィン大会が催される"聖地"。パリオリンピックのモニュメントが残る。

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道路はチョープーで終点。その先は船でしか辿り着けない神秘的な場所。大波が弾ける向こうに、手付かずの原始的な山々がそびえる。

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レンタカーはここで......

Avis
エイビス

タヒチ島ファアア国際空港とパペーテ市内、モーレア島のヴァイアレ港にカウンターがある。コンパクトカー1日16,900CFP~。国際免許を忘れずに持って行って。日帰りなど短時間の利用なら、Enjoy by Avisのアプリをダウンロードすれば、地図上に利用可能な車両が検索され、スマホでロック解除、運転、返却が可能。1時間990CFP(ガソリン代、保険料込み)~、時間単位で課金される。https://www.avis-tahiti.com/

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ハイブリッドのSUV。車があれば、タヒチ・イティもモーレア島も行動範囲が広がる。

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●1CFP(フレンチパシフィックフラン)=約1.43円(2025年9月現在)
●日本から電話をかける場合、タヒチの国番号689の後に掲載表記どおりダイヤル。現地では掲載表記どおりにダイヤルしてください。
●ホテルの宿泊料金は、曜日や季節によって異なる場合があります。また、税・サービス料の有無はホテルによって異なります。
●掲載店の営業時間、定休日、商品、料理、サービスの価格などは、取材時から変更になる可能性もあります。ご了承ください。

photography: Akemi Kurosaka collaboration: Air Tahiti Nui, Tahiti Tourisme

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