栗山愛以の勝手にファッション談義。

モード派のための、フェスファッションを考える。

Netflixでビヨンセのドキュメンタリーを観た。

昨年音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」のヘッドライナーを務めた時の、通称「ビーチェラ」を追ったもの。噂には聞いていたが、改めてそのスケール感に圧倒された。バックの方たちまで皆パワフル。
四六時中ファッションのことばかり考えていて、音楽は全然詳しくない。筋金入りのインドア派だし、キャンプにも小学校以来行っていない(キャンプが関係あるのかわからないが……)。そんな私だが、これほどのエンターテインメントを体験できるのならば、巷で盛り上がっている音楽フェスとやらに行ってみてもいいんじゃないか?!
思い立ったが吉日、まずはファッションから取り組んでみることにした。

ちょうど今年のコーチェラが終わったばかりでおしゃれスナップが出回っていたので、それを研究してみた。すると、何となく会場のムードが掴めたような気になる。王道スタイルはたぶんこれだ。

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ヴィクシーエンジェルの方々がやたらと参加している様子だが、たぶん彼女たちのようなスタンスが良しとされる場なのだろう。自慢のナイスバディが存分に生かされる服装、そして、元祖?ウッドストック的なボヘミアン感が必要とされていることを学んだ。

自分はナイスバディでも何でもないが、そこはひとまず棚に上げておいて、早速親しみあるモードなブランドで適当なスタイルはないか、と探してみた。
たとえば、ここのところリゾートづいているジャックムスはどうだろうか。

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ちょっと上半身の露出が足りないかもしれないが、胸元を大きく開けるスタイリングで勘弁してほしい。トレンディな超ミニバッグやバイカーパンツでモードラバー魂を満足させることもできる。ちなみにこのルック、ランウェイでは奇遇にも先ほど参照させていただいたヴィクシーエンジェルのステラ・マックスウェルさんが着用していた。

つねに70年代の風が吹くイザベル マランも良さそう。
このブラックデニムの上下とか。

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デニムは70年代ファッションに欠かせぬ素材であり、デニムのショートパンツ+ロングブーツはビヨンセだってステージで採用しているくらいの最強の組み合わせだ。露出少なめなのに醸し出される女らしさ。さすがイザベル マランである。

そして、クロエガールも忘れてはならない。
ボヘミアンな精神を根底に持つ、と言ってもいいこのブランドもぴったりなはず。

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手仕事感のあるグラデーションTシャツやスカーフをロープのように巻きつけたベルト、さんさんと照る太陽が似合うパレオ付きショーツがヒッピー的なムードを盛り上げる。鮮やかな色使いも注目を集めそうだ。

じゃ、このへんを着て行きましょうか、って、目を覚ませ、自分。
ふだんはパンキッシュでパンチのあるスタイルが好きだの言っているお前に女らしさやボヘミアンなムードを表現することができるのか。イラストのポージングはヴィクシーエンジェルたちを参考にしたが、ファッション撮影でモデルがこんなポーズをしようものならダサいの何だのけちょんけちょんに罵って速攻やめさせている。

うーん、やっぱりいろいろ急でした。
音楽、野外活動、女らしさ、ボヘミアンな精神、ヴィクシーエンジェルのポージングを学んだあかつきに、いつの日か、フェスに参加できればいいな、と思います……

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