猫ごころ 巴里ごころ

ストックホルム発信の注目ブランド「トーテム」。

だいぶ前にパリのスタイリストの女友達が、私がパリに行った時に左岸の「アミ」につれていってくれたが、あの頃は、まだあまり日本では知られていないブランドだった。素材やデザイン、シンプルなのにどこかスペシャルなところが気に入ってたけど、その後たちまち「アミ」も、オンリーショップが原宿にできて、手軽に買えるようになった。

その時のスタイリストが、今度は「トーテム」がいいよ、という。パリのブランド? ノン、ストックホルムなの、という返事。ネットでコレクションをみたら、すっかり心惹かれる。全体のバランス感覚に惚れ惚れする。何気なく、ゆったりしていて、スペシャル感がある。マリーンのストライブのニットなど、一冬着たいくらいだ。今年はブレザーが売れているという。

若者ブランドなので、大人は着るものがないのかと思ったけど、どこかゆとりがあるので、大人も着れそうなのが結構ある。

2014年にエリン・クリングとカール・ニンドマンが、ストックホルムで立ち上げたブランドだそうだが、2度目のコレクションから注目を集めたというから、幸運の持ち主。今では上海にもショップを開いている。日本でもたちまち広がっていきそう。

パリでは左岸のボンマルシェの1階で売っているという。東京でも買えるけど、やはりパリで買いたい。

それにしても拠点がストックホルム、というのが気になる。デザイン関係の人が、イタリアからストックホルムに移住したとも聞いたし、何か新しいものが生まれているのだろうか。

コロナ禍でずっと蟄居しているので妄想はどこまでも膨らむばかり。現実にはまだ海外旅行は先になると思う。

せいぜい葉山のアンダー・ザ・パルモに行って、黄昏時の夕焼けを眺めながら「ラデュレ」のマカロンを食べるくらいが関の山。

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アンダー・ザ・パルモ/神奈川県三浦郡 葉山町堀内 340 tel: 0468-747-429 私たち「アマプロジェクト」のジェーン・バーキンやシャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨンの描いたイラスト入りTシャツ、売っています。

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村上香住子

フランス文学翻訳の後、1985年に渡仏。20年間、本誌をはじめとする女性誌の特派員として取材、執筆。フランスで『Et puis après』(Actes Sud刊)が、日本では『パリ・スタイル 大人のパリガイド』(リトルモア刊)が好評発売中。食べ歩きがなによりも好き!

Instagram: @kasumiko.murakami 、Twitter:@kasumiko_muraka

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