
モード系のパーティーに欠かせないヴァン・オランジュは世界的流行の兆し?
ワインができた黎明期から、オレンジ色のワイン「ヴァン・オランジュ」は存在していたという。
赤と白とロゼに加えて、このところオレンジ色のワインが注目されていて、口当たりも柔らかで、まだ若いのでブドウの香りも残っていて、冷やして飲むといい味がする。
オレンジ色といっても、リンゴを切って放置していると茶色くなるけど、その色に近く、むしろ茶色っぽい。
「オレンジワインのないパーティーは、モードではない」とNYとパリ、両都市を拠点に活躍しているグラフィック・アーティストのアンドレ・サライヴァはいう。調べてみると、どうやら皮とジュースを保存して、香りを保ったオレンジワインは、今大人気で世界的な流行の兆しのアペリティフだという。
アンドレの親友で、「オフ-ホワイト」の代表、ヴァージル・アブローがテキストを書いた「ア グラフィック ライフ」という豪華本を、NYの出版社リッゾリから出したばかりのアンドレが、久しぶりに来日するというので、11月12日17:00から、原宿のマーク・ジェイコブスの書店「ブックマーク」で、アンドレを囲んでサイン会を開くことになった。
もちろんそのイベントの日には、オレンジワインを準備するつもりだけど、早目に来店してもらった方だけで、全員にはいき渡らないかもしれないので、予めお詫びをしておきます。
ワインの世界で最も恐れられてるワイン評論家ロバート・パーカーが、これまで世界のワインでは南アを最高ポイントで評価していたけど、最近のスイスワインも著しい飛躍で高品質になっている、といっている。
日本ではあまり見かけないスイスワイン、山岳地帯の厳しい自然の中で、そんなおいしいものができているとは知らなかった。
調べてみると、相当高額な高級ワインもあるのを知る。
そこにちょうど私がパリに住んでいた頃知り合った日本の新聞社の特派員で、スイスに住んでいた友人が遊びにきた。 「ねえ、どうしてそんなおいしいスイスワインを、日本の市場ではあまり見かけないの?」ときく。するとあっさり、「あ、それはね、最高の条件のブドウ畑の面積が狭いからですよ」という。絶対量が少ないから、広がらないのだ。なるほど。
新しい知識を得るのは、おいしいごちそうを食べるくらい、うれしい気分に。
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