猫ごころ 巴里ごころ

ヨーロッパの王室でもっとも注目の美男プリンスとハイソ・モデル?

英国ほどではないにしても、フランスにもゴシップ満載の写真週刊誌がある。「ガラ」や「ヴォワシ」など。買うのは恥ずかしいけど、結構みんな読んでいる。その二冊は一般大衆ゴシップ路線だけど、その他「パリ・マッチ」は報道記事も多いので、少しレベルが高く、これは読んでいてもあまり恥ずかしくない。

その手の雑誌で最近気になったのは、ヨーロッパ王室の中でもっともハンサムな独身のプリンスといわれるギリシャ王室のコンスタンティノス・アレキシオス王子と、モデルで女優のカーラ・デルヴィーニュの姉で、やはりモデルで、だけど既婚の、ポピー・デルヴィーニュの熱愛報道。

プリンスは24歳、ポピーは36歳。

彼女は既婚だし、すでに離婚の噂もあるけど、ロンドンの街を手をつないで、本屋にいったりしてるから、まもなくふたりの仲は正式に発表になるだろう、と予測されている。デルヴィーニュ家も英のウィリアム王子と親戚だし、ハイソの出なのだ。

 

 

噂のプリンスのインスタを見てみると、写真のセンスもよく、英文学を学んだ人だけに、ちょっと幻想的な写真もあるし、年上の女性に夢中になる王子、なかなか好感が持てる。

最近パリのデザイナー、入江末男さんに送ってもらった昨年ノーベル賞を受けた作家アニー・エルノーの新作「パッション・サンプル」という年下恋人がテーマの小説を読んでいるせいか、このカップル妙に気になる。

ゴシップといえば、このところ新聞の政治面でさえ記事にしているフランスの国民的人気のお笑い芸人、ピエール・パルマドの引き起こした交通事故は、本人がジャンキーで麻薬を服用していたことが分かり、衝突した車に乗っていた臨月の女性がその衝撃で流産、その上父子ふたりがもっか集中治療室で生と死をさまよっている。それだけでなく、ピエール・パルマドの車に乗っていた男性は、少し前に麻薬で逮捕されていて、車の事故直後に現場から逃走したという。
芸能人の不肖事故でも、これほどメガトン級に重い事故は滅多にない。フランスでもさすが復帰は難しいだろう。

鎌倉の海辺の古民家は今日もとても穏やか。隣人の紅梅の香りにいやされている。だけど何ひとつ起きないというのも、どんなものか。

 

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村上香住子

フランス文学翻訳の後、1985年に渡仏。20年間、本誌をはじめとする女性誌の特派員として取材、執筆。フランスで『Et puis après』(Actes Sud刊)が、日本では『パリ・スタイル 大人のパリガイド』(リトルモア刊)が好評発売中。食べ歩きがなによりも好き!

Instagram: @kasumiko.murakami 、Twitter:@kasumiko_muraka

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