オトコが好きなファッション!? ライターの本音トーク

9月18日発売、 BEAMS BOY20周年の別注白ブーツをゲット

サプリメントとか薬の錠剤とかを、何個も一度に飲もうとして、
机の上で透明パックの包装シートをプチンと押したり、
瓶のフタをカラカラ回して、じゃらっと手のひらに広げるじゃないですか。
するといっつも、そのうち一個は、
「飲まれるのヤダ!」と、
机や手から飛び出して床の上に転がりますよね。
そんで、慌てて拾おうと床を眺め回しても、もうどこにもいない。
なんだよ、この脱走した錠剤の逃げ足の速さはっ!
なんだよ、この部屋は4次元空間かよ!

買ったばかりの瓶の、中に詰められた透明ビニールを引っ張り出すときなんかもう、心臓ばくばくですよ。
そっーと、そっーと、取り出しても、100パーの確立でポロッと逃げてどっかに行っちゃう。

「一度に4個飲んでください」って、
その何日分かの倍数でパッケージの錠剤の総数が定まってるんだから、一個飲めないと最後に3個余る計算になる。
モヤっとするわ〜、こーゆーの。
錠剤業界の人に、声高に叫びたい。
「脱走してすぐに隠れたりしない、素直でいい子な錠剤をつくってくださいっ!」

ええ、そんな話をしに来たんじゃないんですよ、今日は。
「ブーツを購入した」
ってご報告です。

……っても、それだけですと、皆さんのお顔を曇らせる、
「幸せなのはアンタだけ」ブログになっちゃいますし。
商品情報や靴の選び方のコツなんぞも含めてご紹介しようかと。
 

「BEAMS BOY」

この店(レーベル)をご存知でしょうか、皆さんは。
メンズ系の女子アイテムを揃えてる、“少年のような” ビームスのレーベルです。
テイストは、アウトドアやクラシック・カジュアル。
民族調っぽい服小物もあります。
一昔前に言葉が流行った、「山ガール」的な格好をイメージしていただくと分かりやすいかと。
ここの別注アイテムがですねー、
「本物志向ブランド+モダンなセンス − マッチョ」で、
オトコすぎるのは苦手って私が心惹かれる、ちょーどいいモノが多く。

とはいえ、ちゃんと女性向け(精神的にじゃなく、体つきも含めたもの)なのが大半なので、購入までにはなかなか至らず。
ですが今回のレーベル20周年記念モデルは、ここ2年くらい履きたいと思ってた、ズバリのワークブーツ。
しかも白革という、どツボな一足。
ギリ私の足サイズがある、ってことで、「買うか!」ってなりました。

 

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RED WING×BEAMS BOY
“8808E Super Sole White Leather”

¥28,700(税抜)

艶のないマットな白アッパーと黒パーツとのバイカラー。
アメリカの歴史あるワークブーツブランドの、ビームスボーイ別注アイテム。
ビームスボーイの名称の記述は、外側にも内側にも、どこにもナシ。
(分かってるわ〜)
プライスが通常品とまったく同じなのも好印象。
(プレミアムの上乗せをしてないのです)
 

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木材伐採や工場業務、農作業なんかに対応するワークブーツに、汚れが目立つ白革を使うってあり得ないんです。
「レッド・ウィング」は通常、お洒落靴なんかつくりませんから(ガチ労働者向け)。
だからこその、ユニークなハイブリッドがここにあります。

元になったブーツの型(通称スーパーソール)は、90年代に裏原や渋カジで流行したもの。
ワークブーツの代名詞ブランドの定番品ですから、デザインや機能面は完成されてるんですね。
アッパーが白になったことで、「白ドクターマーチン」ブーツに通じるイギリスっぽさも出ました。
パンクっぽいとも言えますし。
丈を短くロールアップした、スキニーデニムが相性良さそう(「スキンズ」ふうスタイル)。
女性だと、タータン柄のキルトスカートやプリーツロングスカートが似合いますよね。

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元がメンズのワークブーツですから、ゴロッとボリュームがあります。
店で履き、鏡を見てフィットしてるか確かめるのがいいと思います。

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ここで、ほしくなった人へ購入のアドバイスを!

昔は、「ワークブーツは足に馴染むまで何年も掛かる」と言われてまして。
「そのプロセスを経たあとに、最高の履き心地になり手放せなくなる」とか。

この靴に関しては、そこまで難易度高くはないです。
が、女性が履くには重さがありますし、ガワもソールも硬い。
たぶん、革を触ると「意外と柔らかい」と感じるでしょうけど、忘れてならないのは、革のパーツを重ねて縫った箇所。
店員さんによっては、「革は伸びますから大丈夫」と言う人もいるかもしれませんが、うのみにしてはいけません。

革は伸びても、縫った糸は伸びないっ。
革の重なりのゴロつきは、なくなることはないっ。

縫い目に足が当たってると、何年履いても痛くなる、と考えるのがほぼ正解。
とくにヒールの裏側は、かなり硬いです(タコできそう)。

そのあたりも考慮しつつ、サイズ選びのコツは、
ちょい大きめを選ぶこと。
大きすぎても、重い靴の中で足が動くと疲れて健康に悪いのでNG。
厚手のソックスを履いてちょうどいい、または、中にインソールを入れてちょうどいい、くらいがベター。
どうせ、ワークブーツは足に馴染むまで、ソックスで足を保護する必要がありますし。

見た目に高級感があっても、このブーツは「高級品」ではないんです。
繊細なつくりじゃないことはご承知を。

全国の発売日は、9月18日(火)。
私は先行発売した原宿店で一足先にゲット。

サイズは、4、4H、5、5H、6。
(約22〜24cm)
表記より、ハーフからワンサイズほど大きめのつくりです。

以下はビームスボーイの予約販売ページ。
www.beams.co.jp/item/beamsboy/shoes/13320009387/

と、いま見たら、まだ予約段階なのに4H,5H、6が在庫なし……。
これが初期ロットだけの生産数か、ウェブ販売用のみの在庫切れなら、店で購入できる可能性もありますね。
店には、白だけでなく黒、茶もありましたよ。
ワークブーツ初心者の女性には、ネット購入はお薦めしないけどなー。
でもまー、その人なりの考え方もあるしなー……。

photos © Kazushi Takahashi
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高橋一史

明治大学&文化服装学院卒業。編集者がスタイリングも手がける文化出版局に入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。担当ジャンルは、ファッション&音楽。退社後はフリーランスとして、原稿書き・雑誌編集・コピーライティング・広告ディレクション・スタイリングなどを行う。

kazushi.kazushi.info@gmail.com

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