
世にはびこる、満員電車リュック男。
※写真はイメージです。
ファッションに関わる職業をやってて、良かったことがあります。
それは、
電車の中ではリュックを肩から外し、人の邪魔にならないように手から下げるのが当然と思えること。
「ファッションと関係ある??」でしょうけども。
今回はタイトルに沿ったお話を最後までやります。
っても私のような、「非常識が人間の皮を被って歩いてる生き物」がですよ、自分のクズっぷりを棚に上げて、屋根の上に放り投げて、富士山の山頂にバラまいてですよ、「自分の非常識なんか忘れちゃえ」って、真っ当な人間のふりをするんですから。
なんですけど、Twitterのグチこぼしで充分な話をここで長々とやるからには、それなりのモノの見方もあるんで、しばしお付き合いくださいませ。
★「マナーを守れ」って言ってもムダでは?★
あー、そーですねー、まず最初に言っておかないとですねー。
私は、「社会人未満の若いオトコが●ライ」
「おめーもかつては学生だっただろ」、とか言われたって、そんな昔のことは忘れましたよ。
●ライなものは、●ライなんですよ、ええ。
ガキんちょに対しては、寛大な気持ちなんか持ち合わせちゃいねーんですよ。
女の子も集団になると困ったモンですが、お一人様のときはわりとおとなしいですからね。
そんなこんなもあり、私は駅のホームで並ぼうとして、前にリュック背負った若いオトコを何人か発見すると、別の列に並び直します。
だってさー、こいつら、ほぼ100パー、意味分かんない大きなリュックを背負ったまま電車に乗り込むんだもの。
乗り込むときに、サッと肩から下ろすスマートな奴なんか見たことないんだもの。
車内で泥汚れだらけのリュックを身体に押し付けられるイラつきったら。
こいつら一人で何人分のスペース使ってんだよっ!っていう。
車内のリュック背負いオトコ(女子もいる)は一向に減りませんね。
いい大人でもけっこういます。
社会人も、ってのはちょっと不思議。
なぜじゃい??とゆーことで、その理由を分析して考えてみました。
1. 他人はどうでもいい。
2. 空気を読める知力に乏しい。
3. 背中のスペースを把握する能力がない。
1.は、「公共マナーを守りましょう」→「かんけーねーんだけど」の構図です。
ほっとくしかありません。
いつか、社会に出てからいろいろ気づいていくモンです。
2.は、「周囲が見えないのは、頭の出来の問題なのか?」という考え。
周りの人の状況や心境を一瞬で見抜くのは、頭の良さが不可欠ですよね。
お勉強ができるかどうかとは別の、知力や反射神経のこと。
出発直前の電車にぴょんと飛び乗り、そのままドアすぐの位置に背中を接して立つ人もいますけど。
後ろから別の人が乗り込んでくる可能性を思い描けないから、自分が乗れたことに安心しきってる。
混んでる車内で、もっとも空間が空いているのは足元(腰から下)です。
このスペースにバッグを置けば、パズルのピースがピタッとハマる。
みんなさー、もっとゲーム脳になりましょうよ!
パズルが完成したら楽しいじゃん!
(無理やりテンション上げる)
さて、
3.について。
冒頭の、ファッションの仕事うんぬんの話とリンクするんですが。
要は、自分の背中がどれだけ膨らんでいるか自覚できていない可能性です。
リュックによってスペースを占拠していることに気付かない人はいるでしょう。
日々ファッションに接している人は、得た経験が強みになります。
服装に深い関心がある人は、自分の姿を前後左右からチェックします。
周囲何十センチが自分のテリトリーなのか、感覚的に理解できてるでしょう。
目に見えない背中こそが、その最たるもの。
ボリュームスカートがドアに挟まれないように日々気を配ってる女性なら、自分の背中がどうなっているか知ってるはず。
こうした人は(公共マナーにも関心があるなら)、満員電車の中で横幅の大きなショルダーバッグを肩から下げっぱなしにしたり、四角いカゴバッグを肘を曲げ引っ掛けて持ち、角をガンガン人にぶつけて自分はスマホに夢中、ってこともない。
(うん、たぶん)
あ、ついでにいま、もうひとつ文句言っていいっすか !?
スマホをさあ、目の前にいる人の顔の位置に斜めに突き出していじり続ける奴、やめろやっ!!!
そこの若いオトコ!いや、おっさんもだ!、いや、女もだ!!
私みたいに背がちっこい人間は、顔にナイフを突き立てられてるような恐怖感があるんだって!!
立ったままスマホをいじるときは、横を向くなり、高い位置じゃなく自分の腹の位置まで下げろ!!
これ、リュック背負い野郎に匹敵するくらいムカつくわ〜〜〜〜!!
スマホの先端を、人の肩に後ろからガンガンぶつけてくる奴も、意味わかんねーよっ。
………………。
あ〜〜、そっかそっかー。
混んでる電車なんか乗らず、乗用車移動だけで用事が済むセレブ生活と無縁なおれが悪いのかー。
メシ屋出て、「じゃ、私たちはタクシーで帰るので」とか言われた中で、一人そそくさと歩いて最寄り駅に向かってるおれが消えてしまえばいいのかー。
そっかそっかー、今回のお話は丸ごと聞かなかったことにしていただけますかねー。
もーいいっす、今日も顔に汚れたリュックを押し付けられ、「試練をお与えいただいたことに深く感謝しつつ、しめやかに日々を暮らしてまいります」と神におじぎすることにしますよ、ええ。
© Kazushi Takahashi
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