オトコが好きなファッション!? ライターの本音トーク

新生「ジェイエムウエストン」は日本人好みだなあ。 新ディレクターと趣味がぴったり。

全人類、オール・オブ・アス、憧れのローファーといえば、
フランスの「ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)」ですよ。

神奈川県・横浜市(横浜ではない。横浜“市”)育ちの郊外ローカル人間といえば、
東京・渋谷に急行電車で30分揺られ、一目散に映画館とタワーレコードに向かい、用事が済めばとっとと急行電車に乗り、
お家へまっしぐらな学生生活ですよ。

ええ、そんな人間は、雑誌で見た高級ファッションに心惹かれることはあっても、
入り口で黒スーツの男が前で手を組んで無表情で突っ立ってる、大理石と鏡でキラキラな店なんぞは無縁だってんですよ。
てか、大人になったいまでも、居心地悪くてしゃーないってんですよ。

えーーーーー、要するに今回言いたいのは、
25年前に誕生して生まれ変わった「ジェイエムウエストン青山店」と、新ディレクターが思い描くイメージが、最近のラグジュアリーとは一線を画す「クラフトワーク&ビンテージ」で素敵だなあ。
ってことなんですが、伝わりましたかね??

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photo © J.M.WESTON

リニューアルした青山店です。
明るく、開放的でクリーンに。
誰もがグッと入りやすくなったのは、ディレクターのフランス人男性、オリビエ・サイヤール氏の意向。
(あとでご本人登場)
青山通りから骨董通りに入ってすぐ右側の場所です。

ま、でも皆さんにはそのうちお店に行っていただくとして。
今回はですね、マスコミや顧客向けに用意された、ここの地下の空き物件で開催された展示イベントの様子をお話しましょう。
とゆーのもですね、新生ジェイエムウエストンの世界が、よく伝わるイベントだったもので。
2月19日(火)まではそのままだから、店のスタッフに案内してもらえば見れるかもしれないけどな〜。
でも確証ないんで、ひとまず私の拙い写真でご体験ください。

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店の横が地下への入り口。

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部屋に入ると、

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カフェ !?
画家のアトリエ??
ここ好きだっ。

ん……ん………………。

……どーだろ、皆さんと感覚シェアできてますかね。
通ったファッションの専門学校でデッサンの授業があったり、服や靴のアトリエや工場をよく取材してきた人間には、とても居心地がいいのです。
ビンテージ家具屋さんのオシャレ感ともちょっと違う、本当に画家や彫刻家が仕事してそーなムードがたまりません。
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蚤の市で見つけた家具に、ペイントしたそう。
美術館館長の経験もある、オリビエ・サイヤール氏のセンスがツボ!
(あとでご本人登場)

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さりげなく刷毛なんぞも床に置かれてます。

っても、メインの展示はこの部屋の奥にあり。
作品的なスペシャルオーダー品のお披露目です。

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定番ローファーがアートに。

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前部がスプレーペイントされたローファー。¥302,400(税込)

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糸やビーズで革に手刺繍した作品。
お値段はチェックし忘れましたが(すみません)、100万円は軽く越えてたような……。

さらに今回はもう一つ、サイヤール氏の特別コレクションも展示されました。
なんと、キスマークのコレクション!

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5年間の間に、溜めにためたキスマークがたくさん。
その人のサインもしっかりと。

私が特に好きだったのはこれ ↓

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中央より上のセンターにちょんと。
余白がすごいよくないですか!
紙を含めて素敵なグラフィックです。
このDominique Issermannさんは不勉強で存じなかったのですが、有名な写真家さんのようですね。
(ググった)

さらに、中には超大物女優もいて、

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上はシャーロット・ランブリング、下はカトリーヌ・ドヌーブ!

交友関係すごっ。
こんな女性たちが、快くキスマークを提供するオリビエ・サイヤール氏とは……、

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物腰が優雅で、口調も柔らかい男性なのです。
マルセイユの「モード博物館」でディレクターを、パリの「ガリエラ宮パリ市立モード美術館」で館長を勤めた異色の経歴。
京都での半年間の滞在経験もあり、靴の修理のことを器の「金継ぎ」に例えるほど、日本文化にも通じている人。

好きな服は「クラシックなワークウエア」だそう。
「日本人とメンタリティが似てますね」(フランス語通訳つき)と言うと、
「そう思います」と穏やかにうなずいておりました。

このお方へのインタビュー取材や店の紹介は、2月22日(金)ごろ公開予定の、
Pen ONLINEのニュース記事に掲載されます。
ぜひぜひご覧いただけるとぉ〜、これ幸いでございますぅ!
www.pen-online.jp

photos © Kazushi Takahashi
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ファッションライター高橋一史 過去ログ

おまけ

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私物のジェイエムウエストン。
廃盤モデル。
なぜ状態がキレイなのかって??
履いてねーからですよっ。
革底の高級革靴は、私なんぞの足には似つかわしくねーってんですよ。
すっかりスニーカー体質になっちゃったしな……。

高橋一史

明治大学&文化服装学院卒業。編集者がスタイリングも手がける文化出版局に入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。担当ジャンルは、ファッション&音楽。退社後はフリーランスとして、原稿書き・雑誌編集・コピーライティング・広告ディレクション・スタイリングなどを行う。

kazushi.kazushi.info@gmail.com

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