ムーミンの世界を、ケーキで
日差しが強く湿度も高い真夏日、ムーミンバレーパークにて、ムーミン物語のみなさんとワークショップを開催いたしました。真夏の出来事は、季節をめぐってもなお、夢物語のようにあたたかく蘇ります。
小説「ムーミン谷の彗星」を、ご存知ですか?
彗星の岩の谷間にキレイに輝くガーネット。オオトカゲに守られている、眩いほど赤くキレイに輝く宝石に思いを馳せて、みなさんとご一緒した「琥珀糖」と「ジオードケーキ」のワークショップです。
ムーミン谷のみんなと同じように、砂糖の変化をよくよく観察して、ブルーから赤く色が変わる琥珀糖の面白さやその理由をまるで実験のように知って、最後はムーミンママのように美味しい「琥珀糖」と「ケーキ」に仕上げる。なんとも、甘くて美味しいムーミンの優しい世界。
さて、お話の続き。小説の中で、スニフがガーネットを持ち帰ろうとしたところ、主のオオトカゲに追われて持ち帰ることができなかったのです。そんな時、スナフキンが言うのです。
「なんでも自分のものにして、持って帰ろうとするのは難しいものなんだよ。立ち去るときに、大切に心の中にしまっておくのさ。」
きれいなものを欲しがったり持ち出したりせずに、大切に心の中にしまっておく。そんな美しい哲学が見え隠れします。
さて、ムーミンパパも見え隠れするワークショップスペースで作ったみなさんの作品は、立派なガーネットの琥珀糖から小さな琥珀糖。最後は、個性豊かなジオードケーキが完成しました。
そうして、ワークショップがひと段落して、一人でふらりと立ち寄ったムーミンカフェ。なんと、レシピ本「絵本のお菓子」を発見。
なんだか、嬉しいですね。レシピ本「絵本のお菓子」も喜んでいます。
今夏のジオードケーキに別れを告げて、次の季節の始まりです。
ボナペティ!
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