おいしい料理求めて、まりモグがゆく。

フォーシーズンズホテル大阪に誕生、星付きシェフ、ヤニック・アレノの鮨が楽しい!

昨年8 月に誕生したフォーシーズンズホテル大阪。開業から3カ月後の10月末、新たにレストランがオープンすると聞き、早速行ってきました。

その新店というのが、鮨レストラン「鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ」。なんと、かのヤニック・アレノシェフが監修。「フランスのスターシェフが鮨を!?」と驚きましたが、よくよく考えたら「L'Abysse(ラビス)」はパリとモンテカルロにもある人気店。パリでは2ツ星を獲得していますが、満を持して日本にやってきたというわけです。

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ホテルの37階に10月25日にオープンした「鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ」。内装を手がけたのは、舞台美術家のローランス・ボネル=アレノ。

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来日中のヤニックシェフ(右)。

フランス随一のトップシェフと鮨が出合ったら......。

開業直後ということで来日中だったヤニックシェフに迎えられ、白木のカウンターへ。シャンパーニュ、ビルカール・サルモンで乾杯したところで一品目が登場しました。

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一品目の「エンダイブとトレビスのサラダ」。この日の料理はすべて「おまかせディナー」¥35,000から。

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2品目の「アーティチョークの豆腐」。

一品目から驚きです。小さなブーケを模した前菜は、紫蘇やセロリがあしらわれています。白醤油で味付けされていて、シャキシャキ食感が心地いい。

続いて「アーティチョークの豆腐」。川カマスの卵の燻製が添えられ、香りも楽しめます。

その後「牡蠣、おご海苔、米のクリーム」が供されました。米のクリームは、シャリを使っているということで、ほんのり酸味が。その後に待つ鮨への期待感が増します。

キャビアを使った逸品や、ブリの塩麹漬けといった刺し身が出てきたのち、いよいよ握りの登場です。

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江戸前鮨は、マグロや鯵、真鯛などこの日14貫提供された。マグロの握りは「シャルトロン・エ・トレビュッシェ」のピノ・ノワールと一緒に。

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ヤニック・アレノシェフ(右)と安田至料理長がタッグを組んだ。

握り手は、安田至料理長。料理人歴30年のベテランで、シンガポールの「はし田」など海外での経験も。ヤニックシェフからの信頼も厚いのです。

初めて味わう前菜は、どれも目からウロコの新感覚。それでも自然に正統派の握りに進めたのは、フランスと和のエッセンスが見事に同居していたから。シャリを使ったクリームなど、握りへの見事な架け橋となっていました。

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「牡丹エビの炭火焼き」は、熱々を海苔に巻いていただきます。

握りの後半。「牡丹エビの炭火焼き」は、ゲストの間の前でミキュイに仕上げ、海苔に巻いて供されました。プリプリ&しっとり食感が絶妙で、香ばしさにまたうっとり。

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デセール1品目は「イチゴの砂糖窯焼き、ウイキョウ」。

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「白味噌と麦のアイスクリーム、スダチのジュレ」。

目と舌と鼻と、五感で楽しんだ握りを終えると、さらに驚きの展開が。

デセールが4品、コース仕立てで登場しました。味噌、麦、スダチなど、どれもよく知っている素材なのに、組み合わせの妙でこれまた新感覚!

「階層のパイ、ジャスミンクリーム」など、ミルフィーユのようでどこかオリエンタルな雰囲気を纏った逸品など、ヤニックシェフの世界観にすっかりノックアウトされてしまいました。

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ペアリングで供された日仏のワイン&日本酒。

日本の鮨、そして鮨文化は誇るべきもので、同時にとっても奥深いもの。老舗の鮨や伝統的な逸品を楽しむのも粋だけれど、ヤニックシェフの新店舗は未体験・別次元の楽しさがありました。前菜からデセールまで、流れるようなコース展開。日仏両方の魅力を詰め込んだラビス、万博を控える大阪の新名所になること間違いなしです。

鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ
大阪府大阪市北区堂島2-4-32 フォーシーズンズホテル大阪37F
tel: 06-6676-8591
営)12:00〜14:30L.O.、18:00〜20:30L.O.
休)水
https://www.fourseasons.com/jp/osaka/dining/restaurants/sushi-labysse-osaka-yannick-alleno/

まりモグ

幼少期よりアジア、欧米、太平洋の島々などを旅し、モンゴルの羊鍋からフランスのエスカルゴまで現地の料理を食べ歩く。特に香港は、多い時で年4回のペースで通うほどの“香港迷”。食べ過ぎ飲みすぎがたたり、28歳で逆流性胃腸炎を発症。2021年にJ.S.A.認定ワインエキスパートを取得。

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