
リニューアルしたル・セヴェロで
フランス肉を食す。
久々の登場で恐縮です……。ですが、公私ともに途切れることなく食べていました。
人生色々。元気があったりなかったり、そんな時にも寄り添ってくれるのが肉です。私の場合。シェフがバトンタッチし、ますますパワーアップした西麻布のル・セヴェロに行ってきました。
この日は男女4人の肉好きが集まったため、前菜から「パテ・ド・カンパーニュ」「タルタルステーキ」をチョイスするなど、肉まっしぐら! 新シェフになって変わったというタルタルは、注文が入ってからミンチにするためふわふわ食感で、味付けもケイパー、エシャロット、卵黄とシンプル。脂っこさもないので、どんぶりで与えられてもペロリと食べられそうです。
なにしろ新シェフが、長年パリのル・セヴェロ本店で創業者のウィリアム・ベルネと仕事をしてきた齊田武さん。東京では、ユーゴ・デノワイエでもオープン時から活躍してきたため、まさに肉のプロ。自ずとメインにも期待が高まります。
お待ちかね、メインの登場です! 写真はほんの一部で、実際にはバザス牛、国産牛とそれぞれ500gぐらいずついただきました……。「熟成肉の食べ比べ」(ひとり¥6,480~)というコースがあるのですが、それにトライすればその味の違いが一目了然。赤身を味わうバザス牛は、良質なマグロの赤身のような味がします。店のもうひとつの看板、と言っても過言ではないポテトも忘れずお口にイン! 雪室熟成のフライドポテトは、ほんのり甘く、シルキーな舌触り。肉→ポテト→肉→ポテトと止まりません。
塊肉はいろんな調理法がありますが、セヴェロの場合、厚手のフライパンでジュッと回りを焼き固め、そのあとアルミホイルに包んで室温をチェックしながら休ませる時間を見極めます。そうして供される肉はほどよい弾力があり、決して脂っこくありません。塩コショウだけでこんなにおいしくなるなんて……。素材のよさはさることながら、「焼き」にプロのプライドとワザを感じる夜でした。
今日の明瞭会計
→ワイン1本+αとパテ・ド・カンパーニュ、タルタル、サーロイン2種(1Kg越え!)でおよそ¥80,000。食べすぎかもしれません。
ル・セヴェロ@西麻布
東京都港区西麻布4-2-15
tel:03-6452-6462
http://severo.jp
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