かぐわしきみなと通信

アートセントラル2016に行ってきました。

本当に年々、アートイベントの層が厚くなり、内容が濃く多岐にわたって、みんなが何かを企画して、街中で何かが起きている香港のアート月間。1つ難を言えば、すべてがほとんど同じ週、同じ日、同じ時間に発生するので、全部とても回れないこと。

心残りは・・・・・・なんと締め切りに追われているうちに、毎年欠かさず行っていたアートバーゼルに行き損なったこと(涙)。レオナルド・ディカプリオが見に来たというので、大騒ぎになっていました。サングラスかけていろいろ顔隠しててもすぐ気がつかれちゃうようで、大変ですね!

そのかわり、去年から始まった、アートバーゼルに次ぐ規模のイベントで、去年は行けなかったアートセントラルには、ぎりぎりプレスプレビューに行くことができました。

いきなり入り口にはスワロフスキーのインスタレーションが! 横で生演奏しているバイオリンの音色に合わせて、神秘的に動くクリスタルのオブジェ! オレンジの色味がとても印象的です。

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素敵! と見とれていたら、アートセントラルのオーガナイザーをやっている友達に「このアーティストと話したい? 今連れてくるわ」と、いきなりご本人のエレイン・ヤン・リン・ンーさんが登場!! 作品とマッチした美しいオレンジのブラウスやリップを身につけて作品同様、素敵な方でした。「これをイメージしたのよ」とスマホで見せてくださったのは、イソギンチャクでした!なるほどー。

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その後、キュレーターや運営の方による記者発表。ロゴをよく見ると、「中」の字をあしらっていることが分かります。セントラルは中環、香港の中心地なのです。

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次の取材があったので、駆け足で見て歩きました。アートバーゼルと同じく、ギャラリー単位の展示になっています。アートディーラーにとっては大切な商談と出会いの場。コレクターにとってはショッピングの場。アートファンにとっては楽しいワンダーランド。目的はそれぞれですが、アートファンである私もとても楽しめました。

たぶん今年のアートセントラルで一番ソーシャルメディアにアップされた作品はこれではないでしょうか。「モンスターボール?」と言う声も(確かに)。

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次にアップされていたのが、これの前で撮ったセルフィー(笑)

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とても目を引いたのがこれ! 何とも言えないファジーさ加減。

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そして今年、インスタグラムなどに写真を上げると「うちのブースに来てくれてありがとう」って、ギャラリーや作者からメッセージをもらうことも何度かあって! 何だかとても不思議な感覚でした。いろんなところで世界が小さくなってる感がありますね。

例によって、作者名もギャラリー名もチェックせず駆け足で回っていたわけですが、目が釘付けになったというのか、その目ヂカラに吸い寄せられたのがこれ。とても大きいんですよ。このキャンバス。

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同じ作者ですね。すごい迫力。

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むふふふ、途中でこんなコーナーも。

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いただいた泡を片手に、あっちへふらふら、こっちへふらふら。

これは贅沢な気分 <3

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中国ではいま、墨絵のルネッサンスが起きていますと力説していたギャラリーの方。

置いてある本も、何だか力強いタイトルw。

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これはマレーシアのアーティスト。

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実寸よりずっと小さいけれども、すごくリアルな裸婦像。

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あれ? 絵から抜け出してきたの?

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会場全体がとてもゆったりとしていて、見やすかったです。

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有名作家の作品も。明の時代の骨董磁器を使っています。

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今年はJ. Crewが新しめのギャラリーを集めたRiseというコーナーのスポンサーをしていました。J.Crew自体のコーナーもありましたが、私が行ったときはまだ準備中。

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アーティストが壁画制作中でした。どんな風に仕上がったのでしょうか。気になる~。

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もっとゆっくりしたかったけど、次の取材へ行ってから、また別のアートイベントのオープニングへ。天候には最初恵まれませんでしたが、去年より来場者が増えて成功だったようです。

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アートイベント狂想曲が流れっぱなしだった週が終わり、連休もあって、みんなほっと一息するのでしょうか。また別の忙しいことを見つけて、一斉に走り回るのでしょうか。

楽しいけど息切れしたり、でもやっぱり楽しいからワクワクしたり。香港での毎日は活気があって、とにかくいつも大忙しです。

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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