かぐわしきみなと通信

年に一度のお祭り、Art Basel Hong Kong 2017へ

この数年、アートバーゼルが3月に開催されるようになってから、香港の3月はアート月間になりました。

アートバーゼルと同じ週に、もう一つ大きなアートセントラルも開かれる他、香港中でさまざまなコレクションが見られる期間です。

世界中からアートディーラーやコレクターが香港にやってくるため、忙しいのはアート関係者だけではないのです。

彼らの目にかなう最先端の洗練された店から、どんどん予約が埋まっていきますし、アートに絡めたイベントや特別メニューだらけで、飲食業界やPR業界も大忙し。

「このイベントに来てね」と深夜過ぎに招待状が来たと思ってみたら、あれ、今から18時間後に始まるの?それは無理!なんていうのが当たり前で、景気はいいけど、殺気さえも感じるようなバタバタ感があるのです。

そんな時、私もやっぱり超多忙の波にのまれてあっぷあっぷしていましたが、無理矢理! アポの合間の1時間を使って、アートバーゼルを超特急で見てきました!

今年のアートバーゼル、ぱっと見た印象ですけれども、カラフルで楽天的で調和のとれたハッピーで立体的な作品が多かった気がします。

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実際に自分が撮った写真を見返したら、決して数が多かったわけではないのですが、円のキャンバスが目に付きました。

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アートバーゼル=大がかりなインスタスポット的な役割を果たしている昨今、ソーシャルメディアで人気が高い大型のインスタレーション。

一番よく見かけたのが、これでしょうか(笑) モザイクが立体でかかっています!

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繭のような巨大なオブジェ。

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日本のアーティストの人気は相変わらずです。天野喜孝さんの大作。

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村上隆さんも、香港ではもう日常的に作品を見かける存在です。

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香港や中国らしさがあるアートも、やはり魅力的。これは伝統の切り絵がモダンアートに昇華したもの!

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これは書のように見えますが、実は針金のようなもので作られた立体なのです。

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香港の原住民である客家の伝統柄をあしらったもの。

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写真がぼけたのではなく、最初からぼけている香港の風景。

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変わりゆく香港を訴えるこの絵には目が引き寄せられました。

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港町である香港らしさを感じるコンテナアート。

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現代墨絵的なものにも惹かれます。

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こちらも目を奪われた、トゲトゲマン。

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こちらは・・・・・・んんん? 彼女は中国ナンバーワンの芸術評論家だそうです。この写真をインスタグラムにアップしたら、関係者からフォローしていただいて、彼女の素性についてうかがいました。上海で、父親の違う子供をたくさん育てているシングルマザー猫(という設定)なんだそうです!! ものすごいオーラを発揮していました!

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あとはもう、とにかく歩いて目を奪われたスペース。カラフルで華やかです!

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大航海時代を描いたらしき遺跡風のアート。

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アップだとこんな感じです!

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立体! 立体!

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何か文句ある?というすがすがしさ。

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広い会場に、大胆不敵なアートが発する熱気が充満して、胸が高揚する独特の楽しさがあります。

来年こそはせめて半日かけてゆっくり見たい! でも少しでも見られて良かった、2017年のアートバーセルでした。

 

 

 

 

 

 

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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