かぐわしきみなと通信

MO香港で英国体験アフタヌーンティー with Timothy Oulton

香港と言えば元・英国の植民地で、アフタヌーンティーの名所。

この二つのつながりは当たり前のことのようでいて、最近すっかり頭から抜けていました。

というのは、香港のアフタヌーンティーが発達し過ぎて、香港では、もはや英国発祥のものというよりは、フレンチ、イタリアン、和風、ベトナム、スカンジナビアなどなど、超国際的バリエーションが当たり前になっていたからでしょうか。

そして最近の香港と言えば、フランス人の数と勢いが凄くて、英国の存在感がすっかり薄れていた気がします。

しかしそこで、先日のロイヤルウェディング! 勝手な私見ですけれども、あれ以来「あ~やっぱり英国風って素敵だなあ」と見直されたような気がしています。

そして改めて見回せば、もちろん香港には英国統治時代の名残が至る所にあるわけです。

1963年開業のマンダリン オリエンタル 香港は、今の香港の中でも、東洋と西洋が入り混じった古き良き香港の魅力がもっとも溢れている代表的なスポット。その元々ある魅力を最大限に生かしつつ、エッジイでモダンでお茶目さもある英国と香港らしさも発揮している、キレキレのアフタヌーンティーが先日始まりました。

そうそう、こちらのブログで1月に紹介した(ビンテージのお宝に囲まれた瀟洒なアフタヌーンティータイム)ティモシー・オルトンとのコラボが大好評だったことから、さらにパワーアップして「英国体験」を強調した新バージョンなのです。

前回はロビーの窓側半分のみのスペースだったのが、今回はすべてこのアフタヌーンティーのために開放されています。

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ちなみに今回使っている家具は、アンティークではなくて、アンティークに囲まれて育ったティモシーが新たにデザインしたオリジナル家具。使っている食器や小物はすべてビンテージです。

この日はメディア向けの試食会。バタバタと取材で走り回って、こちらに駆け込むと、まずは紅茶の時間です。大好きなアールグレイの香りが漂い、クリアな赤い液体が注がれていくと、ほ~としますね♪

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ティーポットはエリザベス女王の父君のジョージ6世1937年の戴冠記念、ソーサーはエリザベス女王戴冠25周年記念のものですね。カップはかつて香港からヨーロッパに輸出されていた代表的なデザインです。

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そして、さっそく運ばれてきました、3段トレーのアフタヌーンティー!

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最下段はサンドイッチ! ローストビーフとホースラディッシュ・サワークリームとクレソン、デボン産ブラウンクラブとキュウリのピクルスなどなど、凝った英国風。英国のサンドイッチには、日本でのおにぎり的な懐かしさと親しみを覚えます。

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2段目には、ラズベリーエクレアや、英国の夏の風物詩的リキュールPimm'sを使ったフルーツタルトなどが。花が咲き乱れている感じが、英国の夏らしいですね。

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そしてユニオンジャックが翻る(ってないですね、笑)最上段は、シェリーのトライフルやチョコレートケーキ!

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さらに別皿第一弾として、サーモンとハドックのフィッシュケーキに、桃とクルミのタルトまで。

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別皿第二弾として、写真を撮り忘れてしまいましたが、もちろんスコーンとマンダリン オリエンタル香港名物のローズペタルジャムもやって来ました。

ものすごいボリュームですから、ランチ抜きで来てはいかがでしょうか?(笑)

「英国体験」と謳うだけあって、まだまだお楽しみは続きます。

そうです、衛兵です! 後ろにあるのは前回の主役だった、ティモシーのルイ・ヴィトンのケースコレクション。8/21まで、毎日衛兵がアフタヌーンティーを楽しむ皆さんをお守りしています。

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そして護衛だけでは飽き足らず、なんとPimm'sを使ったカクテルまで作ってくださるのです(笑)。

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ずらりと並ぶフレッシュフルーツに目が釘付けでした。

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なんて爽やかな! この日はアルコールのないレモネードベースのモクテルをいただきました。ちなみに左にあるのがローズペタルジャム、奥にスコーンが見えていますね。

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やはり衛兵がいるとなると・・・・・・これをやらないではいられません(笑)。

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ちなみに初日だったせいか、衛兵君がニコニコとカメラ目線で愛想が良すぎたので、「お願い、怖い顔して、私なんかここにいると認めないで、あさっての方、見ていて」と演技指導が必要でした(笑)。

家具はもちろん、RAWティモシー・オルトンからのさまざまなビンテージ小物も飾られていて、購入可能です。

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エルメスのヴィンテージもありました!

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アフタヌーンティーで使用されている食器も販売中。

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左側は、あまりに広すぎるお屋敷に住む貴族が、家の中に設置していたポストで、ここに投函された手紙を召し使いが外にある本物のポストに投函しに行くという習慣があったそうです。

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前回よりスペースは倍増したものの、座席数は16席しかないので、前回同様あっという間に埋まってしまうかも。8/21までですので、香港に行く予定のある方は、お早めにご予約を。お一人様398香港ドルで、追加料金でPimm'sやモクテル、シャンパンなどの飲み物もオーダー可能です。

楽しい王道アフタヌーンティータイムになるはずです♪

 

 

 

 

 

 

 

 

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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