かぐわしきみなと通信

カラフル&ハッピー!旧正月デコレーションと獅子舞たち

香港の人たちにとって最も大事な季節の行事といえば、やっぱり旧正月。

日本のお正月と似た存在ではありますが、とにかくこちらの旧正月のデコレーションは、しみじみというよりも派手で楽しい雰囲気に溢れています。

香港では街中の移動中にショッピングモールの中を通ることが多い造りになっているので、いつの間にかすっかりウォッチャーになってしまった今日この頃。

例えば香港最大のショッピングモール、ハーバーシティでは、こんなデコレーションが。

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そう。喜という文字が二つ並んだ、ダブルハッピネス!

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こんな風にずらっと並んだダブルハッピネスの回廊になっています。

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これをデザインしたのは、最近お友達になったインテリアデザイナーのアンディ・トンさん。前回はクリスマスのデコレーションをデザインしていたアンディさん、旧正月では伝統的な赤と金色を使いながらも、世界中から訪れる人たちの目にもスタイリッシュに見えつつ、たとえこの漢字を知らなくても、ハッピーさを感じてもらえるデザインを目指したとか。

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こういうところは中国の邸宅にあるような窓になっていたり、提灯を思わせる球体がぶら下がっていいたり。アンディさんにポーズも取ってもらいました!

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何しろ屋外なので風雨や潮風に堪えないとならにし、階段もあるし、ものすごい数の観光客が訪れる場所なので、デザインにも設置のタイミングにもメンテナンスにも、とても制約があるそうなのですが、おめでたい気分満載の記念写真撮影スポットになっています。

中を歩いているだけで、何だかいいことありそうな♪ 楽しい気分になりますね。

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実はこっそり、デザインのコンセプトを作っていた時の資料を見せてもらってしまいました!

モンドリアンの絵や、流行のカラーブロックをインスピレーションにして、カラートーンも練りに錬ったとか!

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伝統と流行など、さまざまな要素をミックスしつつ、皆を驚かせて喜ばせて、ちゃんと数週間きれいなままで保つことができるデコレーションを作るセンスと頭脳、脱帽です。

アンディさんは、既に今年のクリスマスのデコレーションデザインも考え始めているそうです! 楽しみですね。

さて、他にも本当に楽しい趣向の旧正月デコレーションがいろいろありました!

こちらは、クリスマスにはイネス・ド・ラ・フレサンジュとのコラボのデコレーションがあったランドマーク。モフモフのカラフルな羊たちの山です!!

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近くで見るとこんな風になっています。毛糸玉!

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子羊もいます。ふわふわと気持ちよさそうな羊の群れ、中に飛び込みたく・・・・・・なりませんか?

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この羊たちはチャリティーオークションで販売されるのだそうです。

そして羊だけではなくて、十二支の動物たちが勢揃いしていたのが、ifcモール。

とにかくこの吹き抜けに浮かんだ龍が迫力! 

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近くで見ると、これが全部、葉や花で出来ているのです!

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花を食べようとしている豚さんも、実は花で出来ている!

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そしてどんな高級店にも、旧正月の後の仕事始めの日には、獅子舞がやって来ます。まーとっても賑やかに、やって来るこの獅子舞達・・・・・ものすごく可愛いんです。

お店を一軒ずつ回って、開運のためのいろいろなお約束をこなしていきます。

これは天井にぶら下がった開運グッズを囓り取るところ。あちこちにお年玉袋も貼られていて、それも一枚ずつ彼が囓り取って行くのです。

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中には二人男性が入っていて、高~いところはこんな風にして囓ります!大喝采!

誰もが幸せそうに愛おしそうに獅子を見ていて、何だかその場にいるだけで幸せな気分の洪水のようでした。ものすごい訓練を積んだ人たちなので、あまりに動きがスムーズで、ときどき人が入っていることを忘れてしまうほど。

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ほとんどアイドル状態で、記念写真撮影にも大忙し。

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そろそろ旧正月のデコレーションも撤去されつつあり、街がだんだん通常モードに戻って来ています。働き者の香港人のみんなの毎日も通常通り、忙しいものに戻ってきていますが、一年に一回の陽気で華やいだリラックスムードがある旧正月。幸せムードをたっぷり味わうことができました!

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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