かぐわしきみなと通信

伊豆・下田の海が香港で素敵なバッグに

伊豆というと東京から近いので、小さいころから家族や友達と何かというと行った覚えがあります。

その頃は、ハワイとかグアムとか沖縄とか本当は行きたいけど、まあ、仕方ないや、伊豆で~なんて正直思っていました。

そんな身近すぎる日本のいろいろなことのありがたみを、香港に来て、長い間、日本が大好きな人たちに囲まれることで改めて教えてもらいっぱなし。他国に来て、なぜか日本を再発見しっぱなし、という不思議な現象が続いているわけですが。

先日は、伊豆の自然の美しさを、香港でたまらなく懐かしく思い出させられる出来事がありました。

それはこのバッグ。香港の大人気バッグブランドMischaの創業者でデザイナーのミッシェルさんと久しぶりにランチした後、「2016春夏の新作ができたから、オフィスに見においで。背景にあるストーリーも、きっと気に入ってくれると思う」と誘われたときのことです。それはぜひ、と立ち寄ってうれしい驚きに出会いました。

この新作シリーズ、その名も「Shimoda」、つまり伊豆の下田をイメージしたバッグなんです!

Mischaのシグネチャーである六角形模様も、実は日本の帯などで使われる亀甲柄をベースにしているほど、もともと日本文化が大好きなミッシェルさん。今回の下田は、それに青海波の柄が組み合わされていて、そしてよく見るとベースの色が微妙にグラデーションになっていたりするんです。「空と海の青、その境目も表現してみたの」とミッシェルさん。

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これがアップ。浪波が見えますよね。遠目に見るとすごく深い青に見えるのは、これのせいだったのか、とびっくり。いい感じで和の雰囲気があるので、上のバケツバッグなんて着物にも合いそう。ちょうど2015年の4月頃、ビジネスだ恋愛だ、といろいろ悩んだり考えこんだりしているタイミングで下田に遊びにいったミッシェルさん、その海や空の色にとても癒やされてインスピレーションがわき上がってきたのだとか。なんとなくそんなストーリーにも納得がいく、素敵な存在感です。

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やっぱり彼女のデザインは彼女に一番よく似合うので、持ってもらいました。この形はまさにMischaのシグネチャーのトートバッグ。軽くて便利で可愛くて、私も一つ持っていますが、持っているとアクティブに出かけたくなります。香港で地下鉄に乗っていても、あ、Mischaだ、と本当によく見かけます。

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あんまり気に入って、私はこのタイプをお買い上げしてしまいました。トートより少し小さいけれどA4が楽々入るジッパー付きの新しいタイプ。一足早く春夏の服が着たくなって困っています。

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実は今回の新作には、下田以外にも日本のエリアをイメージしたものがあと2種類あるんです。

これは、「Aoyama」! 言わずと知れた東京の青山です。青山を歩いている時に見た夕暮れの美しい空をイメージしているのだそうです。大人のピンクが少し色が変化してかすかに茜色になっているのです♪

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そしてそして。この鮮やかな黄色は「Fuji」!そう富士山です。美しくて微妙なグラデーションもよく見えて、春の息吹を感じます・・・・・・これもお買い上げ寸前状態です(笑)。

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いろいろな形でうまくこれらのカラーが使われていて、ああ目移り。

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私もオリーブグリーンのタイプを持っている、これも大人気のカモフラージュ柄が今年も復活して、このパープルが加わったそう・・・・・・いかん、好きな色だ(笑)。

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バケツタイプをミッシェルさんに持ってもらいました(すっかり撮影大会に、笑)。カモフラージュでも女らしさがあって、とても合わせやすいのです。

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こちらは定番スタイルの3カラー。いちばん奥のシャンパンゴールドがかなり気になっています。

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オフィスに飾られている初期のMishca製品。モノグラムを作る前は、着物の帯などを使ったクラッチを作っていたそう。これも素敵ですよね!
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オフィスにうかがう前のランチで。アクティブでエレガントで頑張り屋の香港美女ミッシェルさん、いろいろ刺激を受けっぱなしです♪ 

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甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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