かぐわしきみなと通信

由緒正しきウィーンのカフェハウス発、コーヒーとケーキをいただく香港の午後

香港に来てからというものの、他の国の食べたことのないもの、飲んだことのないものを、ここで初めていただくという機会が増えました。

例えば私は東京人なので、先日大阪発の串揚げというものを、香港で生まれて食べました(笑、失礼いたしました)。

さてさて、先日は香港の由緒正しき老舗ホテルであるマンダリン・オリエンタルから、「ウィーンで1876年創業のカフェ・セントラルと、世界で初めてコーヒーの焙煎を始めたというジュリアス・マインルとコラボして、アフタヌーンティーセットを作ったよ」との素敵なお誘いが!

ヨーロッパには7年住んでいたものの、ウィーンには行ったことがない私。昔、編集者だったときに、ウィーンのカフェ巡りの写真と原稿の編集だけしたっけー、素敵そうだったよな~と思い出しつつ、メディア試食の会場になっている、厨房の秘密基地のようなシェフズテーブル、Krug Roomへ!

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最初はジュリアス・マインルのコーヒーをいただきました♪ いやーまろやかで飲みやすいけれども深みがあって、とても美味しい。

隣の席にジュリアス・マインルの方が座っていたので、香港や日本のコーヒー談義に花が咲きました。

「牛乳とか違うと、コーヒーの味が変わっちゃいませんか?」と尋ねたところ、「マンダリンは元々ものすごくいい牛乳を使っているから、全然問題がなかった」。そりゃー、そうですよね!

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そして、もう一つのコラボは、カフェ・セントラルのケーキ!

マンダリン・オリエンタル内のアフタヌーンティーと、ケーキショップでのスライスやホールケーキで6月20日まで楽しめるそうです。

繊細なるサンドイッチやキッシュなどはマンダリン、最下段のケーキ4種がカフェ・セントラルの担当です。

ミニサイズのマルモアグーゲルフプフ(む、難しい)がとても可愛い! どれもしっかりした味わいで(「砂糖たっぷりだよ、と盛んに言われました、笑)、甘さ控えめ嗜好の香港にはない味です。美味しいコーヒーと一緒にいただくと、心が温まりますね-。

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そこにウィーンから派遣されたシェフのヨハネスさんがホールケーキを持って登場!

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お馴染みのザッハトルテや、アーモンドケーキ。い・ろ・ん・な・意味で絵になりますね(笑)

先ほどのマルモアグーゲルフプフのホールがこれ! 普通だとマンダリンのケーキショップのホールケーキは1300香港ドルぐらいするそうですが、今回は、せっかくのウィーンの味を体験しやすくしようということで、なんと888香港ドル(←さすが香港らしい、縁起がいい数字です)で出しているそうですよ!

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ヨーロッパのシックなケーキ屋さんを確かに思い出させるケーキたち。やっぱり香港だと、ケーキもマンゴなどのトロピカルフルーツたっぷりのものが多くて、南国仕様なんだなーと改めて。

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シェフたちは2週間滞在して、じっくり作り方をマンダリンのシェフたちに教え込んだそうで、これは本場の味になった!と太鼓判を押していました。

スライスケーキの他に、こんな素敵なお土産をいただいてしまいました。

なんとカフェ・セントラルの代表メニューの数々のレシピ本! そしてジュリアス・マインルのコーヒー豆!

さらに、ジュリアス・マインルのロゴの形をしたUSBディスクまで♪ こ、これは可愛いです。

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もともとのDNAが似ているのでしょうか、老舗同士のコラボ、するっとスムーズに始まっているようです。

機会のある方、ぜひお試しを!

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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