かぐわしきみなと通信

かぐわしきみなと通信/甲斐美也子

おとぎの国のご馳走のような熟成肉の宴

香港の郊外の工業ビルの奥で、極上の熟成肉を作るブッチャーに置かれた1卓だけのプライベートキッチンとして人気を博し、今や高品質バーガーショップを香港だけでなく、シンガポールやバリなどにもオープンさせているのが、ブッチャーズ・クラブ。

すべての始まりであるこのキッチンに先日呼んでいただきました。

ワインの運搬用ボックスをリサイクルした大きなテーブルを香港のメディア関係者10人で取り囲み、楽しい宴が始まりました。

前菜からもう、自家製和牛パストラミが、自家製バターとオニオンジャムたっぷりのライ麦ベーグルに載っていたり。お皿の代わりに使われている木箱も素敵です。

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閉じるとこんな風に! いろんな柄があるんですよ。

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ほら!!!使わない時はインテリアの一部に。

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そして、おとぎ話でお城に招待されるとテーブルに出てきそうなご馳走がやって来ました!! シーフード尽くし! 今日はお肉にまみれるのかと覚悟を決めていたのに、海の幸もたっぷり。

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これがもう美味しいものだらけ。手前の左はオーストラリア産本まぐろ、海苔、シラッチャアイオリソースを使ったハワイのポケ風サラダ、右はアラスカ蟹とアボカド。

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マンゴサルサ!

しかしなんと言っても一番感動したのは、これ。

牡蛎をヘンドリックジンとキュウリでマリネしてるんです。実はあまりオイスター好きじゃない私でも、これは臭みがまったくなくなって、食べやすさ満点! これは美味しかった~!!

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メインディッシュの前に、こちら自慢の熟成室を案内してもらいました。温度も湿度も一定に保たれていて、寒い!!!確か1℃だった気が。シェフのニックさんが丁寧に説明してくれました。

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ずらりと並べられたお肉たち。大切に育てられている感じ。

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1つ1つ、肉の種類、熟成開始日やそのときの重量などが書かれたラベル付き。

こちらは300日乾燥熟成しています。

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そしてもちろんその後に出てきたのは・・・・・・300日乾燥熟成肉の炭火焼き。

これから、これ焼くから!と説明していただきました。

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使われているのは、オーストラリアのレンジャーバレー産 "Black Onyx" リブ肉です。

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圧巻!!!堪能!!!言うことありません。ここまでちゃんとした熟成肉を食べたことありませんでした。

付け合わせの野菜もなぜかメルヘン! 大きなカボチャのような黄色いトマトがまたものすごくフレッシュで美味しくて。

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気がつけば海の幸もたっぷりで、私にはとてもちょうどよく、肉の美味しさが際立って感じられました。ムール貝も素晴らしい出来。

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〆はこの超ボリューミーなチーズケーキ!!!

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10名から予約可で、18名まで、ということで、みんなをびっくりさせたい特別なパーティを開きたい空間です。

海の幸から山の幸まで、慈しんで作られた食材が、丁寧に愛を込めて調理されて、それを笑いながら楽しくいただける・・・・・・食いしん坊には夢のようなひとときでした。

 

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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