晩夏の箱根二人旅ー美術館のようなホテルへ
日本も香港も、殺伐としたニュースが飛び交う今日この頃です。せめてしばし、美しい旅先の思い出に浸って和みたくなりました。
ということで、ちょっと間が空いてしまいましたが、昨年9月の箱根旅の続きです。
箱根湯本から車で30分ほど走って仙石原のザ・ひらまつホテルズ&リゾートへ。
子どもの頃に家族で遊覧船に乗った芦ノ湖や、まだ伸び始めだった仙石原のススキ草原など、懐かしい場所を通り過ぎながら、あまりに深い緑が目から入り込んできて、脳までいっぱいになって溢れそうな清々しさです。
そして着きました。ひらまつです。お迎えに出てくださったのは、女将さんと燕尾服のソムリエ。そう、ここは日本の旅館と、フランスのオーベルジュを融合させたような特別なお宿なのです。
ひらまつ、と言えば、1982年創業のフレンチレストラン「ひらまつ亭」から始まった、日本のファインダイニングの草分けであるブランドです。今回ご縁があって、普段はロンドンで勉強している19歳の息子と二人でうかがうことになりました。
ホテルの中には、これでもか!というほどのアートとアンティーク家具。シャガール、ピカソ、ミロなど、私の大好物な後期印象派だらけです。
客室がわずか11室。チェックインの間も静かで、いきなり心が洗われるようでした。
ウェルカムドリンクも清らかなフルーツジュース。
館内を見学させてもらいました。豊かな箱根の緑の中に作られた池には蓮の花が。「モネの睡蓮みたいですね」とお話ししたら、まさに将来自然に蓮が育って、あの絵のようになるといいなと思っていらっしゃるそうです。
せっかくなので、ウェルカムドリンクを蓮池のところでいただくことにしました。うっとり。既に夢見心地です。
ちょっとしたコーナーが絵になる。でもガチガチに決めすぎないで、おうち感覚を残しているところが和めるポイントなのです。
そしていよいよシックな客室へ。そう奥にあるのは!!!
掛け流しの半露天風呂なんです!!! この日は雲がかかっていましたが、天気がいい日には富士山もちらりと見えるそうですよ。
息子と二人なのでどうやって入ろうと思っていたら、基本は普通に浴室感覚で扉を閉められたので(笑)、順番に入りました。
あまりに絵になって。ウェルカムティーとスイーツもお部屋に。
せっかくだからこちらも蓮池を眺めるテラスで。
日常の澱がさらりと流れて行きそうです。幸せ。
お風呂のアメニティはブルガリでした!(←アメニティチェック大好き、笑)
ベランダへの扉は網戸にもできるので、夜も虫が入らないようにしながら露天風呂気分を楽しみました。
寝坊して朝焼けは見られませんでしたが、もちろん朝風呂入りましたとも。
翌朝、ラウンジで見つけた風景は、マグリットの絵画のようでした。
そしていよいよ。お目当ての。食事の時間がやって来ます。帰りを気にせず寛いでいただく極上の食事が楽しみです。
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