UMI Barで海を感じる極上寿司タイム
もう長いこと日本食が大ブームの香港では、日本そのままの雰囲気を再現している店もあれば、これは日本にはないぞ!という大胆なコンセプトのお店もあります。
自分が主に日本で発行されている雑誌の記事を担当しているので、香港の日本食のレストランに仕事で行く頻度はとても低かったものの、最近はブログもやっているおかげで、試食に呼んで頂く機会も増えて、とても新鮮な気分で楽しんでいます。
さてさて、今回試食してきたのは!! フィガロの香港ミニ特集でも紹介しているアートの洪水な最先端レストランBIBOと同じグループの手による「The Ocean」の中にある寿司バー「UMI Bar」!!
何ですか、この寿司カウンターのあり得ない立地は!? これは香港なの?とびっくりされるのではないでしょうか。
この場所は、なんと植民地時代には英国人向けのリゾート地として華やいだレパルスベイ。往年の名画『慕情』の舞台として知られていて、最近までは元のレパルスベイホテルにある「ベランダ」でいただくアフタヌーンティーが代表的でした。
このレパルスベイに、BIBOを率いるグループ、Le Comptoirがたくさんのレストランをオープンさせていて、どれももう思い切って大胆で上質でこだわりに満ちたすごいインテリア&食が楽しめるのです。
UMI Barで腕を振るっているのは、香港在住15年の寿司シェフ、君嶋友紀雄さん。本日はなんとおまかせコースにご招待いただいきました!
「香港だと夕方に日本に電話したら、朝には食材が届いているぐらい流通が整っていますから、びっくりするようないいネタがあるんですよ」と君嶋さん。だからネタにプラスして、ひと工夫を加えてお店の個性を出しているとか。
さあ、しょっぱなはカラスミですー♪ 6週間もマリネしてあったとかで、いやー美味。シャンパンとよく合います♪
そしてお次はタコ♪ 良い感じにしめられていました。あー幸せ。ここは器も陶器は特注品、ガラス器は日本で選んだもので、何でも美しくしつらえられています。
香港人のソムリエが「今日選んだお酒です」と持って来てくれたのが、これ。お酒に疎い私は「へー、そう」と流して「あら、美味しい♪」と喜んでいました(恥)。あとで日本から来たお友達に見せたら、「香港で九平次が飲めるんだ!」とびっくりされました。しまった、ソムリエにもっと「いいの入れてるねー」と言えたら良かったんですが、なはは。とにかくまろやかな飲み口で、新鮮な海鮮類にぴったりでした。
はい、次はあん肝です!!!あん肝!そう、あん肝!私はあん肝大好物なんですよ!日本で居酒屋に行くと必ず頼んでましたっけ。久しぶりのあん肝で、あんまり私が感動に打ち震えていたので、シェフがおまけでまたあん肝を出してくれました(笑)すいませーん♪
ヒラメでーす♪ 透明なお姿に魅せられます。
出た!ツブ貝!これも大好物。ツブ貝っていうと焼き物と思う人が多いんですよという君嶋さん。うちの母親が貝類の刺身が大好きでさんざん一緒に食べたので、貝と名の付く貝の刺身&寿司は全部好き(名前もカイなのは関係ありません~)。
見て下さい、このライト。夜になると深海にいるような静けさ。ライトもすべて特注。グラス類などはエルメスやバカラの特注という凝り方です。
夫のiPhoneで照らしてもらいながら撮りました、ツブ貝♪ コリコリ具合が絶妙!
こちらはボタン海老。氷でうまく締めてあって、内側はしっかりしていて、外側にとろんとした柔らかさが残っていていいですねー。
この辺りから疲れていたところに久しぶりのお酒が回ってきて酔っ払いモードに突入。
久しぶりに見た、鰹節削り。
削り立ての鰹節やミョウガや紫蘇や沢庵など、いろいろ混ざったサラダ♪ 大好きな組み合わせ。
実はこの後、お寿司もたくさん握ってくださったのですが、酔っ払いモードになり、写真が撮れなくなりました(汗)。いやーお腹いっぱい夢いっぱい。
隅から隅まで凝った空間には、アートもいろいろ置かれています。
メインダイニングは日本の龍吟で修業したアルゼンチン人シェフ、アグさんの素敵なお料理で、こちらも素晴らしいのです。
天気のいい日の夕暮れ時。うっとり。
誰か口説きたい人がいるときに、ぜひご利用ください♪
とにかく香港の和食、レベル高い&大胆なインテリアや雰囲気でエキゾチックさも満点! なかなか日本からの旅行だと和食へと思わないかもしれませんが、面白い体験ができるので、少しずつでも皆さんに紹介していきたいなーと思ってます。
日本人はもちろん、香港人や世界中から来ているシェフやオーナーのセンスがふんだんに生かされていて、あーこんなにいろいろな人が日本食を理解して、楽しんでくれているんだと実感できると、とても嬉しい気持ちになりますね。
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