心と身体を元気にする、薬膳レシピ

デトックス効果もある、ラムと菜の花のソテー。

立春が過ぎたとはいえ、まだまだ寒いですね。
春に向けての養生のお話は次回にして、今回は寒い日の簡単な温めおかず、「ラムと菜の花のクミンマスタードソテー」をご紹介します。
前回ご紹介した鶏肉も温めるお肉ですが、さらに温めるのが羊肉。最近はスーパーでも見かけるようになりましたね。寒さ厳しい北海道でいただくジンギスカンもそうですし、中国でも寒い地方では羊肉がよく食べられています。クミンをたっぷりとまぶしつけて焼いた串も人気です。そう、ラムとクミンの組み合わせは鉄板なのです。
今回は柔らかく香りのおだやかな仔羊(ラム)を使って、日本の食卓にも合うようにアレンジしてソテーを作りました。ラムは温めるだけでなく、元気も補います。合わせるのは菜の花。ほろ苦さがよく合います。菜の花も温め食材で、さらに血行促進効果もあるので、寒さで滞っている血も巡らせて一石二鳥。粒マスタードで気も巡らせます。
次回詳しくお話しますが、これから春に向けてカラダはデトックス時期になります。菜の花にはそれを助けるデトックス作用もあり、旬の食材はその時期に必要なものであることが多いといわれていますが、まさにその通りです。
焦がし醤油で風味をつけたのでごはんにもぴったり。またカジュアルな軽い赤ワインにもよく合います。味的にはビールもばっちりなのですが、ビールはカラダを冷やします。せっかくの温めおかず、お酒も飲みたい方はぜひ赤ワインとご一緒に召し上がってください。

ラムと菜の花のクミンマスタードソテー

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【材料】(2人分)

・ラム(切り落とし肉) 200g
・菜の花 1/2束(6~7本)
・クミンシード 小さじ1/2
・塩 1つまみ
・酒 大さじ1
・粒マスタード 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1/2
・EVオリーブオイル 大さじ1/2
・粗挽き黒コショウ 少々

【作り方】

1. 菜の花は食べやすい大きさにざく切りする。
2. フライパンにEVオリーブオイルとクミンシードを入れて熱し、クミンの香りが立ってきたらラム、菜の花を入れて炒め、塩、酒を加える。
3. ラムと菜の花に火が通ったら粒マスタードを加える。鍋肌からしょうゆを加え、全体にからめて火からおろし、器に盛り、粗挽き黒コショウをひく。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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