心と身体を元気にする、薬膳レシピ

夏の疲れをリセット!インゲンと舞茸のロースト。

このところの自然の猛威に言葉もありませんが(お見舞い申し上げます)、日本では秋の気配も感じられるようになってきた頃でしょうか?
長く続いた猛暑が去って、そろそろ見た目にも秋らしいお料理が欲しくなってきますね。今回はサラダというわけではないのですが、レモンをたっぷりと搾っていただくので、サラダ感覚で食べられるお野菜のローストをご紹介します。

体調的にも夏の疲れをリセットしたい時期です。空気が乾いてくる秋の食養生としては乾燥対策がメインになってくるのですが、この時期はまず夏の疲れのリセットから。
疲れているというのは気が足りない状態。そこで気を補うものが必要になってきます。気を補う食材は肉、魚などの動物性たんぱく質が代表的ですが、この時期は、夏の間の冷たいものの食べすぎや、必要もあってたくさん水分を摂ったことで、疲れが胃腸にでているかたも少なくないと思います。そんな時にガッツリお肉…というのもきついもの。

そこでアスパラ、かぼちゃ、とうもろこし、豆、穀物、芋類、一部のキノコ類などの、植物性の食材で気を補うものがオススメです。しかもこれらは胃腸の働きを底上げするものがほとんど。そんなわけで今回選んだのがインゲンと舞茸のローストです。どちらも気を補って胃腸に働きかけます。アンチョビガーリック風味のカリカリパン粉をふってアクセントにしました。パン粉のかわりに刻んだアーモンドでもおいしいのですが、このパン粉はオイルベースのパスタにふりかけてもおいしいので、ぜひ一度試してみてくださいね。

インゲンと舞茸のロースト アンチョビパン粉がけ

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【材料(2人分)】

インゲン 100g
A     塩 1つまみ
A     EVオリーブオイル 小さじ1
舞茸 1/2パック(60g)
B     アンチョビペースト
B     小さじ1
B     パン粉 大さじ2
B     ニンニク 1片
B     鷹の爪 1本
B     黒コショウ 少々(多め)
B     EVオリーブオイル 大さじ1弱
レモン 1/4個

【作り方】

1.オーブンを220℃に余熱する。インゲンはAを絡め、舞茸は食べやすい大きさに手で割き、オーブン皿に重ならないよう広げて6~7分ローストする。
2.アンチョビパン粉を作る。小さめのフライパンに叩いたニンニク、種をとった鷹の爪、オリーブオイルを入れて火にかけ、弱火でニンニクがきつね色になるまで火入れし、ニンニク、鷹の爪を取り出す。
3.2.にアンチョビペースト、パン粉を入れ、パン粉がきつね色になるまで焦がさないよう混ぜながら炒め、黒コショウを多めにひき、ペーパーにとる。
4.1.を器に盛り、3.をかけ、レモンを添える。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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